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『美しい日本の季語』

20100622 『美しい日本の季語』
~365日で味わう~
金子兜太/著
誠文堂新光社

こんな本を借りてきました。

うちには『ホトトギス新歳時記』という本がありますが、
この本は、日めくり形式になっていて、
一日に、一語の季語の解説と、一句が紹介されています。

今日(6月22日)の季語は、「短夜(みじかよ)」でした。
そういえば昨日は夏至、今は一番夜が短い時期なんですね。

夜になったかと思ったのに、もう明けてしまった。
別れが切ない、夜の短さが恨めしい…という感じでしょうか。

本には、この一句が紹介されていました。
短夜や 乳ぜり泣く児を 須可捨焉乎(すてつちまおか)」
                              …竹下しづの女
こちらは後朝の切なさとは程遠く、
寝不足のイライラ感が感じられます。

蒸し暑くて寝付けず、やっとウトウトしたところなのに、
乳飲み子がぐずついて、つい“捨てちゃうからねッ!”と思ってしまう…
勿論、本気じゃないけれど、
そんな気持ちになるのも無理ないですよね。

寝苦しいは赤ちゃんだって同じこと…

<関連季語>
「夜(よ)のつまる」「明(あけ)易し」「明急ぐ」「明早し」

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