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「学力くらべの結末」

ホワイトサンドホテルの経営者サイモン・トレメインは、
査定に訪れた若い投資家に、経営方針が時代遅れと言われてしまいます。

投資家のプランは、
「鉄道会社と提携、会議場の設置、団体客受け入れ、食堂をカフェテリアにする」
というものでしたが、トレメインには、受け入れがたいものでした。

ホテルへの思いは、共同経営者のヘティも同じこと、
日頃じゃ犬猿の仲の二人ですが、意気投合し次第に惹かれ合うように…

ヘティは、視察に訪れた教育大臣補佐から、
「教育方法は時代遅れ、アボンリー学校は来年閉鎖し、
ヘティはカーモディーで作文を教えること。
それが出来ないなら退職するように…」と言われ自尊心を傷付けられます。

自分の教え方に自信を持つヘティは、学校の存続を懸け、
アボンリー学校とカーモディー学校の学力比べを提案します。

ヘティと生徒たちが猛勉強した結果、アボンリーは見事勝利…
が、喜びも束の間、ヘティはカーモディー校長から不正があったと訴えられます。

ショックを受けたヘティは、サイモンに迷惑は掛けられないと指輪を返しますが、
トレメインは受け取ろうとしない…

ヘティに同情したデイビーとドーラは教育大臣補佐のもとに抗議に出掛け、
不正があったのはカーモディー校長と判明します。

デイビーとドーラのお陰で、ヘティの名誉は挽回し学校も存続…
お互いにとって、何が一番の生き甲斐かに気付いたヘティとトレメインは、
婚約を解消します。

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物語も終わりに近付いたことでネタも尽きたのでしょうか、
ヘティとトレメインの結婚話には驚きました。
もちろん、心温まるお話でした。

ヘティの可愛らしさも見れました…
オリビアが屋根裏部屋から探し出した「お祖母様のウエディングドレス」を
合わせる姿は乙女そのもの…

汚名を着せられて、部屋に閉じ籠もって泣くヘティと、
心配してローズコテージに駆け付けたトレメインが、
ドア越しに指輪を渡したり返したりするシーンも可笑しかった…

子どもたちの衣装も、見覚えがあるものが多かったです。
…セーラーのブルーのコートや、セーラやフェリシティのドレス、
フェリシティのチェックのベレー帽など…

投資家オズボーンの略語、
「すくがた」→救いがたい、「一直し」→1から出直し、
「いんかとう」→引退か倒産、「ぜっき」→絶好の機会…
オリジナルでは何と言ってるのでしょうか?

<名言>
「昔から言うでしょ? “満月の日には、みんなおかしくなる”って…
どういうことも何も、そのままの意味よ。
太鼓判押すわ。心臓がドキドキしても恋じゃないの。
ただの息切れ!」(レイチェル)

「解るわ。新しい一歩って難しいものよねえ。
…また気休めだけども、一つ終われば、何かが始まるわ」(ミュリエル)

「…愛は精細なスフレのようなものだ。
膨らんだと思うと、すぐ萎む。なぜか誰にも分からん」(ピエール)

アボンリーへの道<第7シリーズ>
第87話「学力くらべの結末」(Ah…Sweet Mystery of Life)より

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