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「キング農場は大騒動」

アボンリーで皆既日食が見られるということで、ホテルは宿泊予約が殺到します。
キング農場では、親戚に行く準備の最中、
イライザおばさんは、従姉に会うより皆既日食の方が価値があると、
旅行を中止し、気乗りしないセシリーも、一緒に残ることに…

一人きりの自由を満喫しようと帰宅したフェリックスは、
イライザおばさんとセシリーがいたことで苛つきます。

母から、必ず教会婦人部に届けるように言われていたクジの売上金を、
スカンクの被害にあった洋服と一緒に焼いてしまったセシリーは、
兄のフェリックスに助けを求めるのですが…

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フェリックスは、ホテルが満室なのを承知で予約を受け、
宿泊客をキング農場に案内して妹に世話を任せますが、家事が苦手なセシリーは、
イライザおばさん、イジー、エルバートにも手伝って貰いながらも、お手上げ状態…
兄が自分の昇進のために企てたと知り、堪忍袋の緒が切れる。

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イジーに諭され反省したフェリックスは、接客を手伝い、自分の貯金も渡し、
トレメインさんにも正直に謝罪しました。

皆既日食の時を迎え、キング家に宿泊した人達も、
予定を切り上げて帰宅したジャネットとダニエルも、
オリビアやトレメインさんも、
ジャスパーが発明したピンフォールプロジェクター越しに日食を観測…
フェリックスとセシリーは母からお目玉を喰いました。

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フェリックスはお金儲けだけでなく、野心もあったのですね。
トレメインさんに認められ昇進したいからって、
両親の留守中に自宅をゲストハウスにするだなんて…

お客様は、“畏怖の念を持って…”が口癖のサンドボーン夫人、
食の専門家で、イタリアの科学者のリセッリ教授、
そしてドイツから、ミュンヘンの天文学愛好家の8名様(?)…

ジャスパーの従妹のセリーナ・デールが、憧れのリセッリ教授と電撃婚約!
プロポーズの「キュリー夫妻のように科学に貢献しよう」がステキでした。

皆既日食に大騒ぎしそうなヘティ伯母さんが、なぜか登場せず…
アボンリーにいなかったのでしょうか…?
疑問と言えば、モンティは誰が見てるのかしら…?

大人達のいないキング家、イライザおばさんの存在感が光っていました。

<名言>
「…今から400年も先だよ…そんなに、待てないからねぇ。
一生に一度しか見られない皆既日食を見逃してまで、
一日中歯ぎしりしかしない従姉に、会いに行く価値は無いだろ?」(イライザおばさん)

「今から将来を決めてしまうことはないさ。
急いで年を取ることはないんだから…ゆっくりでいいんだよ」(イライザおばさん)

「ミスを犯したのが部下の誰であろうと、責任は支配人が取らねばならぬ。
私の管理不行き届きだ」(サイモン・トレメイン)

「フェリックス、君には才覚と野心がある。だが、成功するには人格が必要だ。
このまま頑張れば、人格も身につくだろう」(サイモン・トレメイン)

アボンリーへの道<第7シリーズ>
第86話「キング農場は大騒動」(Total Eclipse)より

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