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「ピアニスト辻井伸行~心の目で描く“展覧会の絵”~」

先日、音楽のチカラ「ピアニスト辻井伸行~心の目で描く“展覧会の絵”~」
という番組を見ました。

エフゲニー・キーシンのムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」に
感銘を受けた辻井伸行さんが、「展覧会の絵」に挑んだドキュメントでした。
(いつもキーシンちゃんと呼んでいましたが、もう30代後半なんですね!)

前奏曲の「プロムナード」などは、テレビでもしばしば使われる有名な曲ですが、
友人の画家ヴィクトル・ガストマンの10枚の絵画の印象を曲にしたもので、
それらの絵画について、母いつ子さんに説明して貰いながらも、
見ることの出来ない辻井さんにとっては、イメージが掴めず、
とても困難だったようでした。

特に10曲目の「キエフの大門」に関しては迷いが生じ、
雰囲気を感じ取るために、美術館に出掛けたりしても、
中々、自分なりの表現が定まらないようでした。
いつも明るい辻井さんも、無口になり、苦悩の表情を浮かべていました。

どんな楽器でもそうでしょうが、
プロにとっては、それぞれ独自の表現を見つけることが重要なのでしょうね。

同じ曲でも、演奏家によって、また、オーケストラの場合は指揮者によって、
違う印象になりますから。

素人の発表会などで、楽譜通りに、どんなに上手に演奏できたとしても、
鳥肌が立ったりはしません。身内や知人の場合は別としても。

ピアノが好きで1日に8時間弾いていても飽きないという辻井伸行さん、
表現力に苦悩しながらも、これからも進歩していって欲しいです。

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