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『なんでもない話』

20100502
『なんでもない話』 青木 玉/著 村上豊/挿絵 講談社

青木 玉さんの『なんでもない話』には、50の随筆が収められていましたが、
「なんでもない」というだけあって、何気ない身近な話題や、
懐かしい思い出などが、控え目で美しい文章で綴られていました。

中でも一番印象深く感じたのは、
青木玉さんのご家族について書かれていたことです。

小さかった頃のお子さん達のエピソードの数々や、
ご主人との日常の些細な出来事などから、幸せな家族の姿が浮かびました。

家族とは縁の薄かった祖父(幸田露伴)や母(幸田文)と違って、
良き伴侶にも良きお子様にも恵まれたことが判り、
何だか私も、幸せのお裾分けをさせて頂いたような気分になりました。

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