『なんでもない話』
青木 玉さんの『なんでもない話』には、50の随筆が収められていましたが、
「なんでもない」というだけあって、何気ない身近な話題や、
懐かしい思い出などが、控え目で美しい文章で綴られていました。
中でも一番印象深く感じたのは、
青木玉さんのご家族について書かれていたことです。
小さかった頃のお子さん達のエピソードの数々や、
ご主人との日常の些細な出来事などから、幸せな家族の姿が浮かびました。
家族とは縁の薄かった祖父(幸田露伴)や母(幸田文)と違って、
良き伴侶にも良きお子様にも恵まれたことが判り、
何だか私も、幸せのお裾分けをさせて頂いたような気分になりました。
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