『華の乱』(永畑道子・著)
20年ぐらい前だったでしょうか、
吉永小百合さん主演の『華の乱』という映画がありました。
私は見ていないので、あれこれ言うのも何ですが、
あらすじを読む限りでは、ノンフィクション作家・永畑道子さんの『華の乱』とは
違うような気がします。
久しぶりに本を開いたら、
すっかり変色した新聞の切り抜きが出てきました。
これを目にして、『華の乱』を読みたくなったのです。
『華の乱』は、「青鞜」を筆頭に、
「平民新聞」「近代思想」「婦女新聞」などを舞台にした
紙上論争(フェミニズム論争)の記録をまとめた一冊なのです。
平塚らいてう、伊藤野枝、与謝野晶子、神近市子、福田英子、
山川菊栄、菅野すが子、市川房枝、住井すゑ…
それにしても、明治生まれの女性たちはすごいです。
感謝しなければ…
彼女たちが頑張ったからこそ、のうのうとしていられるのですか
ら。
もちろん、すごい男性たちだっていましたよ。
幸徳秋水、荒畑寒村、田中正造、大杉栄…他にも大勢が…
左の3枚…『華の乱』 永畑道子/著 新評論
右…『夢のかけ橋 ~晶子と武郎有情~』 永畑道子/著 文春文庫
『妾(わらわ)の半生涯』 福田英子/著 岩波文庫
『美は乱調にあり』 瀬戸内晴美/著 角川文庫
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