「ブロードウェイの王様」
創作活動に行き詰まった作曲家のルディと、妻で作詞家のベティが、
ホワイト・サンド・ホテルにやって来ました。
芸能人に偏見を抱くトレメインとヘティは、厳しく応対、
しかし、オリビアからブレイン夫妻が、国王ジョージ五世と親しい間柄と聞かされると、
ヘティの態度は一変し、町の音楽会の日取りを夫妻の滞在中に変更して、
夫妻を招待します。
ジャスパーから送られてきた発明品に添えられた手紙には、
「特許を取ってください。いいお金になると思います」とあるだけで、
「元気か?」の一言も無い…
でも、ジャスパーの従妹のセリーナが、設計図をもとに装置を作動させると、
“我が愛する妻へ、
二人の間の距離を思うと、言葉では、とても言い表せない程、
胸が切なくなってしまって堪らない。ただひたすら、君に逢いたい”
というメッセージがあり、
“ジャスパー…ごめんなさい。
ジャスパーがあんまりロマンティックで、涙が出てきちゃう…”
と感動するオリビア。
ジャスパーの複声機を、ブレイン夫妻に売り込もうとしたフェリックスは、
アレックの歌で実験して聴かせますが、
夫妻は複声機より、アレックの歌声に新曲へのインスピレーションが湧き、
アレックに、ブロードウェイで歌手になることを勧めます。
最初は喜んでいたジャネットでしたが、ベティから都会での暮らしぶりを聞かされると、
アボンリーが一番と再認識しますが、夫の夢のために、都会へ行く覚悟を決めます。
実はアレックの夢は“農場をやって家族を養うこと”…
ニューヨーク行きは、ヘティから、“落ち着きすぎ”と言われたことで、
衝動的になれること(まだ若い)を、妻に見せたかったのでした。
音楽会当日、イライザおばさんから、ジャネットの本心を聞かされたアレックは、
娘のセシリーと二人で、妻へお詫びの気持ちを歌って、
“ニューヨークには行かない”と伝えます。
ハ長調しか作曲できなかったルディは、
ジャスパーが考案した、自由に移調できる装置のお陰で、
スランプを脱出することが出来ました。
あれ程芸能人に偏見を持っていたのに、国王と親しいと言うことだけで豹変し、
煙草を吸う真似までして…
ヘティって、権力や肩書きに弱いタイプなんですよね。
子どもの頃からお金に執着心があったフェリックスですが、
複声気を売り込もうとしたり、アレックのマネージャーになろうとしたりと、
一段と金銭欲に拍車が掛かったようですね。
ルディから、
“もし曲が書けなくなったらどうする?”
と言われたベティは、
“心配いらないわよ。あんたは腕のいい大工だもの”
と答えます…
ジャネット、オリビア、ベティ…みんな素敵なご夫人ばかりですね。
歌の上手なアレック・キング、
それもそのはず、アレック役のセドリック・スミスさんは、
カナダのシンガーソング・ライターだそうですから…
でも、吹き替えの江角英明さんも、負けない位の歌唱力でした。
<名言>
「パンを焼くっていいわよ~
朝、まだ暗いうちに起きて、ゆうべ用意したパン種を出して、オーブンに入れるでしょ、
お茶を飲みながら、窓の外を見ていると、日が昇って、草木に、モヤが立ちのぼる。
そして…家中に、焼き立てのパンの香りが…」(ジャネット)
アボンリーへの道<第7シリーズ>
第84話「ブロードウェイの王様」(King of the Great White Way)より
| 固定リンク
「* 「アボンリーへの道」」カテゴリの記事
- 「赤毛のアン」(2015)(2020.11.10)
- 「アンという名の少女」(2020.11.02)
- 「アンという名の少女」(2020.10.26)
- 「アンという名の少女」(2020.10.20)
- 「アンという名の少女」(2020.10.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
キング夫妻は芸術的なのに、息子はお金儲けに走りがち…(笑)
全部揃っています、と言いたいところですが、
残念ながら「あこがれの人」と「イライザおばさんの訪問」がないのですよね~
投稿: Michi | 2010年4月26日 (月) 20:33
こんにちは☆
アレックは歌が上手!ジャネットは演劇の才能がある! 二人は芸術家夫婦ですね(笑)
全シリーズ揃ってるのですね! うらやましいです☆
投稿: I Love アボンリー | 2010年4月26日 (月) 18:10