アガサ・クリスティー 『カリブ海の秘密』
アガサ・クリスティー『カリブ海の秘密』(A Caribbean Mystery)
永井 淳/訳 ハヤカ
ワ・ミステリ文庫
昨夜は春の嵐…不安で眠れない夜は、ミステリーを…
で、図書館から借りてきた『カリブ海の秘密』(アガサ・クリスティー)を、
今朝5時頃、読み終わりました。
怪しく思える人は犯人ではないのがミステリー小説、
『カリブ海の秘密』も御多分に洩れずでした。
肺炎の転地療養として、甥のレイモンドの強い勧めで、
西インド諸島のゴールデン・パーム・ホテルに滞在中のミス・マープルは、
同ホテルの宿泊客のパルグレイヴ少佐から、回顧談を聞かされるのですが、
話の途中、ある人物を見た少佐の表情が変わり、話が逸らされた挙げ句、
翌朝には死体となって発見される…
ミス・マープルは、富豪の宿泊客のラフィール氏と共に、殺人事件を解決しますが、
この気難しい老人ラフィール氏こそが、『復讐の女神』の仕掛け人なのです。
『復讐の女神』のラストに感じた疑問は、最終章への布石とも取れるので、
クリスティーの死によって三作目が未完となったことから、
ミス・マープルのあの表情の訳も、永遠の謎…
これもミステリーですよね…
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