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『日本夫婦げんか考』

最近、「歴女」と称される歴史に詳しい女性がいるそうですね。

歴史書と言うだけで何だか難しそうな気がして昔から敬遠していましたが、
それでも夢中になって読んだ時期もありました。

もう30年位経つのでしょうか…
偶然、書店に平積みされていた『日本夫婦げんか考』(永井路子・著)に目が留まり、
タイトルに惹かれて購入したのですが、期待以上に面白い一冊でした。

いくら史実に基づくとは言っても、講談師と同様、見て来た訳では無いので、
眉唾物と感じる箇所が無きにしもあらずでしたが、
難しい文章は読みたくない私にとっては嬉しい、大変ユーモラスな文章だったので、
『歴史をさわがせた女たち』日本篇外国篇庶民篇
『歴史をさわがせた夫婦たち』などを次々と読んでしまいました。

それらは全て(5冊?)ハードカバーでしたが、
人に貸してしまったために手元には一冊も残ってはいません…

その後、また読みたくなって購入したのが、この文庫本です。
20100427
『日本夫婦げんか考』 永井 路子・著(中公文庫)

<目次>
* われらが祖先はかく戦えり   伊邪那岐命・伊邪那美命
* やきもちニッポン事始め     磐之媛皇后と仁徳天皇
* 天平の王者は奥様本位       聖武天皇と光明皇后
* 優雅な王妃の投石           藤原安子と村上天皇
* 王朝美人は強かった        『蜻蛉日記』の作者と藤原兼家
* うかれ女 離婚始末記        和泉式部と橘道貞
* 浮気のいましめ             茨田重方とその妻
* 過保護パパの代理戦争       高倉帝と徳子・平清盛の場合
* 徒労を重ねた正義派夫人     北条政子と源頼朝
* 妻の根性夫を走らす         日野富子と足利義政
* 不信のなかの裏切り夫婦     織田信長と濃姫
* 戦国“女性外交官”の怨念   徳姫と信康
* 歴史に残る痴話げんか       豊臣秀吉と禰々
* 夫に与えた強烈パンチ       前田利家とおまつ
* 奇妙なけんかの奇妙な結末   細川忠興と玉子(ガラシヤ)
* 貞女の頭脳プレー           山内一豊とその妻
* 忠臣蔵にみる偽装離婚       大石良雄と妻りく

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コメント

永井路子さんの本を沢山読んだわけではないですが、
面白くて読みやすいと思いました。
歴史が身近に感じられましたね。

投稿: Michi | 2010年4月28日 (水) 16:22

「歴史を騒がせた〜」 の2冊は読んだことがあります。

この本は見たことがないので、近々図書館へ行くとき探してみます!!

永井路子さんの本、読みやすくて好きです。

投稿: I Love アボンリー | 2010年4月28日 (水) 07:54

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