「殺すなかれ ~没後100年 トルストイの遺言~」
ETV特集「殺すなかれ ~没後100年 トルストイの遺言~」を見ましたが、
自分がいかに無知なのか思い知らされました。
“また戦争だ。
かたや殺生を禁じられた仏教徒、かたや愛を掲げるキリスト教徒、
それが野獣のように最も残酷に殺し合う。
誰
もの必要のない苦しみ、人間の欺瞞と愚劣さ、
私たちには必要のない戦争だ……”
トルストイ
の論文『汝 悔い改めよ』
トルストイ(1828-1910)と言えば、ロシアというより世界的な文豪で、
『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』『復活』などは中高生の必読書ですが、思想家としても、徳富蘆花など多くの知識人や学生に影響を与えていたとは知りませんでした。
戦争や暴力を否定し、終生、平等平和思想を貫き、ガンジーなどが継いだことも…
総ての戦争と同じく日露戦争も、領土拡張と覇権が目的なのに、平和のため、朝鮮半島やアジアを守るためという大義名分によって国民は駆り出され殺されたのです。
属する社会で流されるのが簡単な生き方、でもそれは自らの宗教観が許さなかったトルストイ…
遺体は遺言通り住み慣れた森の一角に葬られ、十字架も墓碑銘もなく、
土を盛っただけの墓、財産の総てを放棄、土地も農民に分配するよう遺言した。
“暴力は決して愛とは共存せず
暴力が許されるやいなや愛は否定されます…”
(ガンジーへの手紙)
地球上に戦争のない日は来るのでしょうか…?
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