『まど・みちお全詩集』
図書館から『まど・みちお全詩集』を借りてきました。
辞書のようにずっしりと重い…これなら、このお値段も肯けますね。
第一部には、1934年から1989年の膨大な詩が収められていますが、
童謡、あそび歌、しつけ歌なども含まれていました。
第二部は散文詩が収められています。
そして最後に、「あとがきにかえて」と題し、7ページすべてを割いて、
二篇の戦争協力詩を書いてしまったことへの、懺悔と謝罪が書かれていました。
…人間に限らず生き物の命は守られなくてはいけないと考えていて、
戦後も、戦争への反省どころか、ひどい迷惑を掛けた近隣諸国に対し、
お詫びも償いもしない政府に腹を立て続けてきた一方で
戦争協力詩を書いていたという事実…
NHKスペシャルでも、「戦争協力詩」を書いたことを、大変悔やまれていて、
“…たとえ人が許してくれたとしても、自分は絶対許すことができない…”
と話されていました。
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