「悲しみをこらえて」
1911年
ガス死亡の報せから1年が過ぎても、フェリシティは、心を閉ざしたまま…
毎朝、海岸に行っては、ガスの帰りを待ち続けていました。
幼友達コリーンの遺児アリスの面倒をみているフェリシティは、
コリーンの夫セスから、娘ために、コリーンの又従姉妹と結婚したと聞かされ、
ショックを受けます。
“別の人となんて、あたしには出来ない…”
そんなフェリシティに、新しく町に来た銀行家のスチュワート・マクレーが
好意を寄せます。
マクレーの想いに、アレックとジャネットは喜びますが、
フェリシティとガスを一番理解しているフェリックスだけは、強く反対します。
アボンリーに寄贈されたロイド家の屋敷と土地が、
町議会で身寄りのない子供のための「こどもの家」に決まったことで、
メイビスから一方的に委員の1人にされたフェリシティも、元気を取り戻します。
子供達の面倒をみるうちに、スチュワートとも次第に親しくなりますが、
性急に求婚したスチュワートを、激しく拒絶するフェリシティでしたが、
失意のうち、置き手紙を残しアボンリーを去ろうとした彼を、
“今は行かないで、時間が欲しい…”と、引き留めるのでした。
一年後と言ってましたが、アリスが小さ過ぎることから、
翌年の春か初夏だったのかも…?
疑問と言えば、アボンリーに来たばかりなのに、失恋したからと言って、
去ろうとする銀行家というのも何だか…
“…一緒にいてやれるのは僕だ。ガスはもういない、思い出なんだ。
現実を見つめなきゃ…一生、亡霊を思っては暮らせない…”
なんて、ひどい言い方なんでしょう!
フェリックスが言うように、
“…あの人はガスじゃない。全然違う。僕には分かるよ。
フェリシティは、あんな男を好きになったりしない。…”
悪い人ではないですが、打算的というか、自信家というか、ふてぶてしいというか、
現れたのが、いっそ、フェリシティの初恋の男性(ガスではない)だった方が…
でも、それでは、あまりにもメロドラマ的ですね…
<名言>
「ねえフェリシティ、初恋は最初の恋ってことだよ。最初のね。
…頼むから、初恋を最後の恋にしないで…」(イライザおばさん)
「たとえ誰か他の人を愛することになっても、
それは、ガスを忘れることとは違うのよ。」(イライザおばさん)
「“わたしは、お父さんのような優しい人と結婚したい。
永遠に愛してくれる人と…ウェディングドレスは白、子供は6人…”
子供の頃の夢って、叶わないのかしら…」(フェリシティの子供の頃の夢)
関連記事 Felicity & Gus「哀しみをこらえて」
アボンリーへの道<第7シリーズ>
第79話「悲しみをこらえて」(Out of the Ashes)より
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コメント
I Love アボンリーさん、コメントありがとうございます。
やっぱり年の功、イライザおばさんの言葉は、いつも名言ですよね。
フェリシティに、新しい生き甲斐が見つかったことは良かったのですが、
スチュワートの出現には、微妙でした。
申し訳ないですが、私、見た目も好きになれなくて…
殊更スチュワートにきびしいのも、
それだけ、ガスが魅力的だったからでしょうね。
投稿: Michi | 2009年12月26日 (土) 15:52
こんにちは☆
この回のイライザおばさんの名言は、心に残りました。
でもやはり、彼は・・。
ふてぶてしい、ピッタリだと思います。
キャラクターも中途半端で、欠点ばかり目につくような。
フェリシティが悲しみを乗り越えたのも、子供達の世話をするという役割と出会ったからでしょうね。
投稿: I Love アボンリー | 2009年12月26日 (土) 06:29