“斜陽”への旅~太宰治と太田静子の真実~
録画しておいた、
ETV特集 「斜陽」への旅~太宰治と太田静子の真実~
を見ました。
「愛されない妻より、愛される愛人になりたい。」と言っていても、
「結婚を前提にできない男性との付き合いはしたくない」と言う…
それでいて、妻子ある太宰に子供が欲しいと言って、
未婚の母となった太田静子さん。
太宰の死後、「夢から覚めた」を言っていたそうだけど。
下曾我の山荘に訪問することを条件で、太宰に渡った日記は、
太宰の死後、山崎富栄の遺言で、静子に返されたのでした。
井伏鱒二から、日記を刊行しないという誓約書を取らされた引換に『斜陽』の
印税の一部である10万円を受け取ったにも関わらず、
その僅か2ヶ月後に、静子によって刊行された『斜陽日記』。
(以前、『斜陽』と『斜陽日記』でも書きましたが…)
日記を受け取ってからの太宰は、態度が変わったという。
子供ができたと知った時もかなり混乱したと聞きました。
自分の作品のために、浮世離れした文学少女(?)を利用したのでしょうか?
静子との子に、自分の名前の一字を与えることを、
妻に申し訳ないとは思わなかったのでしょうか?
中村貞子(太宰治)からの手紙は、今も大切に保管されていますが、
小田静夫の名で出していた静子の手紙の行方は…?
太宰が処分してしまったのでしょうか?
それとも、太宰の亡き後、美知子さんが処分したのでしょうか?
太宰と自分の私信でさえ、戦時中に処分してしまった人だから。
残された書簡をいくら考察してみても、真実は分からない…
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