« 田部井淳子さんの本 | トップページ | “斜陽”への旅~太宰治と太田静子の真実~ »

『山の頂の向こうに』

田部井淳子さんの『山の頂の向こうに』を読みました。

本当は、佼成出版社の本を借りるつもりでいたのですが、
貸し出し中だったため、埼玉福祉会の「大活字本シリーズ」を…

「大活字」だけあって、通常、有り得ない14ポイント、 
それでもメガネ無しでは読めないのですから…

プロローグの中に、
「お茶碗を洗うのは、誰がやっても同じなんだから、やらなくてもいいよ。
お母さん(田部井淳子さんのこと)は、お母さんにしか出来ないことを
やればいいよ…」
というような意味の、夫・政伸さんの言葉を見つけた時には感動しました。
なかなかいないですよ、そんなこと言ってくれる人って。

それもきっと、政伸さんがクライマーだからなのでしょうね。
でも田部井さんも、好きな登山ばかりをしていたわけでは無く、
妻としても母としても、手抜きしなかったのですから凄いですよ。

出産後は子育てのために、それまでの働いていた「日本物理学会」を辞めて、
自宅で、高校生に英語を教えたり、近所の子供にピアノを教えたり…

環境問題、女性の生き方、チャレンジ精神…
色々考えさせられました。

20091004 『山の頂の向こうに』  田部井淳子/著  埼玉福祉会

|

« 田部井淳子さんの本 | トップページ | “斜陽”への旅~太宰治と太田静子の真実~ »

* 本」カテゴリの記事

* 山」カテゴリの記事