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『いつでも山を 』~田部井淳子の実践エイジング登山~

今回借りた中では、一番新しい本(2008/11)で、中高年の登山者のために、
また、これから登山を始めようとしている人へのアドバイスが満載…
文章も、他の著書に比べて丁寧で優しいです。

日常のウォーミングアップの仕方についても述べられていましたが、
たとえば寝覚めた時の布団の中、、階段の上り下りや、
買い物途中や、家事をしながら行うトレーニング法などは、
山登りには縁がない人にも、参考になると思います。
ほの他にも、疲れた時や気分が悪くなった時のマッサージの仕方もありました。
(田部井さんお勧めの行動食のレシピも…)

田部井さんのエッセイ集には、いつもご家族のことが書かれていますが、
この本にも、かつての子育ての苦労が綴られていました。

一時期、非行に走った息子さんを隠そうとしなかったことには、
「だって、隠しようがないでしょ。ポケットにも入らないし…」
と言っていたそうです。

山で出会う(中高年の)男性についての評価は手厳しく、
「オレは会社の部長だった」とか、「何億ものお金を動かしたことがある」とか、
過去の自慢話をしたがるのは男性なのだそうです。

「モテる男になろう」…これは、山でモテるという意味なのですが、
読んでいて笑ってしまいました。
田部井さんが考える、ダメ男「山で嫌われる男の条件」とは、
1 素直じゃない
2 謙虚じゃない
3 自慢話をする
4 すぐ文句を言う
5 感謝しない
6 みんなの前で小便をする
7 人前で入れ歯の出し入れをする
というものでした。でも、これ、山に限りませんよね。
それに男性だけでもないですよ。6番以外は…

ところで、田部井さんのブログを覗き見したら
(「趣味人倶楽部」の田部井淳子さんの日記)
NHK「悠々倶楽部」で、富士山八合目まで登った日というのは、
23日間の北アルプス縦走から帰った翌日だったそうです。
畏るべき健脚!!…(拍手)
私なら、日帰りハイクでも、3日位は寝込みそうなのに…
ちょっとオーバーかな。

20091017
『いつでも山を』 田部井淳子/著  小学館

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