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『山なんて嫌いだった』

芸能界に疎い私は、市毛良枝さんが登山をされることを知らなかったから、
『ピッケルと口紅』の近くに『山なんて嫌いだった』があったことに驚きました。

子供の頃から小柄で病弱、一切の運動が嫌いで避けてきた市毛さんは、
(田部井さんもそうだったとか)
田舎も嫌いで、体育系の人も苦手だったという完全なインドア派だったそうです。

それが今から20年くらい前、献体を希望され亡くなったお父さんの解剖結果を、
元担当医に報告しにいった時、山好きの医師との雑談の中で、
「今度山登りされる時には、私も連れて行ってください」
(芸能界にありがちな社交辞令)
と言ってしまったことから、山の虜になってしまったそうなのです。

市毛さんは、登山を始めたことが切っ掛けで完全なアウトドア派となり、
一級船舶免許を取得し、スキューバーダイビング・ライセンス、
スイミング、カヤック、クロスカントリー、アブセーリング、クライミング、
語学留学、写真もやるようになり、また、環境問題にも関心を抱くようになって、
そちらの活動にも取り組んでいるようです。

山登りを始めたことで、多くの人たちと知り合うことができ、
ライススタイルが180度変わった訳ですから、
人との出会いとは素晴らしいものですね。

20091024 『山なんて嫌いだった』 市毛良枝/著 山と渓谷社

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