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不眠症

生まれつき(?)非常に寝付きが悪かった私は、
幼い頃から、一端の「不眠症」患者(?)でした。

眠れない理由は、いくらでもありました。
その日の悔しかった出来事を思い出しては、声を殺して涙を流したり、
(親や自分の)死への恐怖や、
眠ってしまったら、永久に起きられないのでは?という不安…

草木も眠る丑三つ時…柱時計が深夜2時を告げる頃ともなると、
地球上で起きているのは自分だけのような気がして、
絶望的になったり…

風による微かな物音にも、“泥棒がいる!”と怯え、全身に冷や汗が出て、
恐怖心は頂点に達するのです。
寝床から、そぉ~と抜け出し、恐る恐る、窓の外を伺ったりしたこともありました。

自分の家でさえ、そうなのですから、
就学後では、宿泊訓練、キャンプ、修学旅行などは苦痛でした。

自分だけ眠れないのが情け無く、また先生にも悟られたくないから、
目蓋を閉じ、軽い寝息を立てたり寝返りを打ったりして、
切ない演技していました。

小学生の頃の夏休みには、
毎年、母方の同年代の従姉妹達と、母の実家に遊びに行ってましたが、
そこでも毎晩、眠れない長い夜を過ごしていたのでした。

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* 思い出」カテゴリの記事

コメント

I LOVE アボンリーさんも寝付けないタイプだったのですね。
私も昔ほどではないですが、たまに2時間ぐらい寝付けないことがあります…

太田治子さんの本を読んだことで、人って見た目の印象とは違うんだなぁ~
と改めて思いましたね。
津島佑子さんは父親のことを持ち出さないのに、対照的ですよね。
ちなみに、ETV特集で「“斜陽”への旅 ~父・太宰と母の真実に迫る~」
が放送されます。(10月4日放送予定)

I LOVE アボンリーさんのブログ、毎日、拝読させて貰ってますよ。
本当はコメントしたかったのですが、場違いな気がして遠慮している状態です。
IDも必要でしたし…御免なさいね。

投稿: Michi | 2009年9月 6日 (日) 11:12

私も、子供のときから、なかなか寝付けないタイプでした(笑)

ぐっすり寝れる時も沢山ありますが、今だに寝れなくて怖い日もありますf^_^;

読書日記・・なかなか残念な結果でしたね。
太宰治の娘 という知識しかなかったのですが、家族の形容詞から、不思議な人、という印象を持つようになりました。。

投稿: I LOVE アボンリー | 2009年9月 6日 (日) 00:32

ご心配お掛けしました。そして、どうもありがとう。
朝までぐっすり、とまではいきませんが、最近は昔ほどではありませんからご安心を…。
「ストレスは、もらうものではなく、与えるものです」そうですよね。それ位でないと…
でも、もらうのも嫌ですが、与えるのはもっと嫌…かも。御免なさい。

投稿: Michi | 2009年9月 5日 (土) 23:49

それは、きっと想像力が「ゆたか」だからでしょう。それと人に気を使いすぎるタイプの人にも多いように聞いています。おまじないに私の語録から一言、「ストレスは、もらうものではなく、与えるものです」陽気な兵士、わたしの心・・と太宰も言っています。少しでもお役に立てばと「眠れる森のおっさん」からの伝言です。

投稿: katarohina | 2009年9月 5日 (土) 22:32

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