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「地球感動配達人 走れ!ポストマン」…フィリピン・ネグロス島

昨夜の「走れ!ポストマン」は、とても悲しいものでした。

依頼人の母娘には勿論のこと、届け先のフィリピンの少年にも残酷で、
ポストマンの津田寛治さんにとっても、辛い使命でした。

依頼人の母娘が、9年前フィリピンで暮らしていた時に、
我が子の様に面倒をみていた赤ん坊のアンドレも9歳、
日本の母と姉と一緒に暮らせる日を待ちわびていたというのに、
日本からの使いは、余りにも残酷なものでした。

依頼人の本川淑子さんに頼まれて、アンドレ君を育てているジュリーさんは、
「頼まれたからではあっても、自分の子供のように愛してる。
日本に行ってしまうのは悲しいけれど、アンドレの将来の為には仕方ない。」
と本心を明かしてくれました。

日本人の養子にすることが出来ないと分かった時、
「あなたは私の子供、アンドレ、誰のことも恨んでは駄目よ。
あなたの夢は、この地で叶えるのよ。」
とアンドレ君に言いました…泣けました。

アンドレ君は、最初から不安そうな表情をしていました。
悪い報せということを、津田さんやスタッフの雰囲気から、察していたのでしょう。

アンドレ君の涙、ジュリーママの涙、淑子ママの涙、モモ姉の涙、
津田寛治さんの涙…
そして私の涙…今回の涙が、感動の涙でなかったのが残念。
(今更言っても仕方ないけれど、養子縁組が可能か否かを確認しないうちに
どうして、幼い子供に約束してしまったのでしょうか?
しかも、自分では、どうしても言えずに、ポストマンに代わりに謝ってもらうとは…)

でも、利発そうなアンドレ君のこと、日本人の養子にならなくても、
きっと、素晴らしい将来を切り開いて行くことでしょう。
少なくとも、そう思いたいです。

それにしても、法律とは、つくづく冷たいものです。
日本の法律では、実子がいる場合、
外国から養子を迎えることが禁止されているそうです。

人身売買や臓器売買に悪用されるからというのが、理由の一つですが、
日本人が殊更、血の繋がりに拘る民族とも思えます。

少子化が問題になっている時代なのに…

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* テレビ」カテゴリの記事

コメント

もりもりさん、コメントありがとうございます。
本当にそうですよね。もりもりさんの仰る通りだと思います。
依頼人が余りにも無責任で、「感動」どころでは無かったです。
再現VTRも、どこまで真実なのか疑問に感じてしまいましたね。
代わりに謝りに行かされた、ポストマンの津田寛治さんがお気の毒でしたよ。
アンドレ君やジュリーさんが、日本を嫌いにならないことを祈るばかりです。

投稿: Michi | 2009年6月12日 (金) 11:04

どんだけ無知。養子にできないことなんてフィリピンにいた3年の間で調べておくべきだと思います。それもきちんと分からないまま口約束するなんて、子どもがどれだけそれを心の支えにしてそれが叶わなかった時に傷つくか全く分からなかったんですかね。
まず3年住んでて、息子とかいうんならフィリピン語とかまずは勉強するんじゃないですかね。本気で日本に連れてくるなら3年間である程度は日本語も勉強させるとか。テレビで放映されたことだけとは思いませんけど。あと直接いえないって。どんだけアンドレ君が傷ついたんでしょうね。
それをTVで撮られてるって、、、考えれません。

アンドレ君がせめてもお金に困ることなくやさしいママのもとですくすく育ちますように。

投稿: もりもり | 2009年6月12日 (金) 07:51

再現VTRによれば、本川さんは事業に失敗し多額の負債を負った夫から、まるで逃れるかのように、当時3歳の娘を連れ、知人のいるフィリピンに移り住んだそうです。
そして、生後20日で薬物中毒の実母に捨てられ、引き取り手のなかったアンドレ君を、就労ビザの切れる3年間育てたあと、信頼のおけるジュリーさんに託したとのこと…
実は3年前、養子に出来ないことを伝えるため、アンドレ君に会いに行ったそうですが、どうしても伝えられなかったとのことでした。
番組に依頼したのも中学生(?)の娘さんなのです。辛い気持ちは分かりますが、いつも逃げているようにも感じました。
たとえ養子縁組は出来なくても、アンドレ君をサポートする方法はあるでしょうに…
アンドレ君が可哀想でした。

投稿: Michi | 2009年6月 8日 (月) 20:27

そんな、法律があったのですね・・
(ノ_-。)
むやみな養子縁組によって捨てられる子供たちもいるので、そうした法律があるのでしょうね。ただ、このケースに関しては、なんて、残酷な・・。

番組は見てないですが、読んでいて悲しくなりました。

投稿: I Love アボンリー | 2009年6月 8日 (月) 12:07

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