辻井伸行さん
新聞も、報道番組も、嫌なニュースばかりで見る気になりません。
現実から目を背けてはいけないのは分かっていますが、
不快になるだけなので、最近は見ないようにしています。
そんな私に、辻井伸行さんは、大変嬉しいニュースを届けてくれました。
もう、ニュースとは言えませんが…
アメリカで開催されている「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で、
日本人として、初めてで優勝されたのですから素晴らしいの一語に尽きます。
(中国人ピアニストと同時優勝)
目の不自由な方が、ピアニストになられたからには、
想像を絶する御苦労があったことでしょう。
ご本人の努力だけでなく、指導された先生方、ご家族の協力があってこその快挙。
今後多くのコンサートを余儀なくされ、
老婆心ながら、ピアニストとして消耗させられることが心配です…
辻井のことは、以前からドキュメンタリー番組で知っていました。
そして、いつも思い出すのは、ヴァイオリニストの和波孝よしさんのこと。
昔、小学校の映画教室で観た、山本富士子さん主演の映画『いつか来た道』で、
目に障害のある弟役として出演されていました。
来日中のウィーン少年合唱団も出演していて、泣けるな映画でしたね。
和波さんは、きっと今でも活躍されていることでしょうね。
視覚障害者には、鋭い感性があるそうです。音に対する豊かな才能も。
宮城道雄、レイ・チャールズ、高橋竹山さん、長谷川きよしさん…
感動を与えてくれる芸術家であり、職人でもあります。
『チャイコフスキーコンクール』ーピアニストが聴く現代ー
中村紘子/著 中央公論社
「チャイコフスキー国際コンクール」の第1回優勝者のヴァン・クライバーン、
23歳だったけれど…もう半世紀以上も経ってしまったわけですね。
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