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『ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)』

『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版、1ヶ月以上経って、ようやく観ました。
何しろ、3時間(弱)ですからね。
気持ちはあっても、なかなか観られないのですよ。
結局、何回かに分けて見たのですが…

完全版は、劇場版とは、まるで印象の違う作品になっていました。

前は、トト(サルヴァトーレ)とアルフレードの友情を中心に、
ノスタルジックで、しみじみとした作品のように感じましたが、
完全版では、サルバトーレ(ジャック・ペラン)とエレナの
切ないラブストーリーになっていました。

今まで、エレナの悲しい別れも、
初恋にありがちな、“美しく儚い思い出”と思っていましたが、
意外にも、過去形でな無かったのです。

映画監督として成功したサルヴァトーレ(トト)は、
アルフレード(フィリップ・ノワレ)の葬儀のため、30年ぶりに帰郷しますが、
町で偶然、エレナにそっくりな若い女性を見掛けたことから、
(最初私は、“幻影”かと思いました。)、エレナとも再会…

エレナから、「種明かし」がされるのですが、
アルフレードの知られざる一面には、ちょっとビックリ…
勿論、サルヴァトーレの将来を思えばこその親心なのですが…

よく、“初恋の人と会わない方が良い。”と言いますが、
この二人は、お互いの誤解が解けたのですから、逢えて良かったですよ。

劇場版と完全版(ディレクターズ・カット)、
趣は違っても、どちらも素晴らしい作品には違いありません。
が、完全版を観たことで、なんとなくスッキリしてなかった部分が晴れた感じです。

ところで、30年後のエレナに扮していたのは、
『禁じられた遊び』(仏)のブリジッド・フォッセーでした。

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