「演劇コンクール」
第25回目「演劇コンクール」の主催地がアボンリーということで、
22年前の優勝以来、負け続けの屈辱を晴らそうと、異常に張り切るヘティ…
演目は、ヘティ曰く完璧なメロドラマ『麗しき山師(The Seductive Roue)』、
もちろん、ヘティ・キング作です。
主役は、22年前優勝した時の功労者ミュリエル・ステーシー。
舞台監督のレイチェル・リンドも、衣装係のオリビア・デールも、
プロンプターのジャネット・キングも、み~んな「いつも通り」、
監督も当然「いつも通り」ヘティ・キング!
(負け続けていた時の「いつも通りの主役」は誰だったのでしょう?)
フェリックスは「いつもの妖精役」をイジーに譲って大道具係、
アレックは主演男優で、フェリシティは、レイチェルの助手。
毎回プロンプター役で詰まらないジャネットは、遠慮がちにヘティに申し出て、
台詞の少ない乳搾りのモリー役を与えられました。
コンクールを2週間後に控えた日、
5年連続で優勝しているカーモディのエレノア・マキューに、
散々嫌味を言われたヘティは、マキュー家秘伝の「シュトゥルーデル」と、
キング家に伝わる秘中の秘「クランベリーパイ」のレシピを、勝敗に賭けてしまう。
ところが稽古初日、ミュリエルは急病で倒れた兄に会いに行くため、
コンクールには参加できないと言う…
優勝を諦めかけたヘティでしたが、アレックの提案で代役の選考会を行うことに。
ジャネットの意外な才能に気付いたヘティとオリビアは、代役をジャネットに決定!
「今までヘティに褒められたことなんて、一度も無かったんだもの。
初めて頼りにしてくれたのよ。
ア~人生最良の日だわ。
もちろん結婚の日は別よ。
あんた(フェリシティ)が産まれた日もね。
それに、フェリックスとセシリーとダニエルの日も…それ以外じゃ~…」
とジャネットが大喜びしたのも束の間、
ヘティは、お忍びでホテルに滞在していた大女優のイザベル・キャリントンに
主役を頼んでしまう。
しかも、牛飼いのモリー役は、クララ・ポッツになってしまっていたし…
理不尽なヘティの仕打ちに、深く傷付けられるジャネット…可哀想…
退屈しのぎに引き受けただけのイザベルは、
衣装に文句を言い、台詞も勝手に変え、
演出も馬鹿にするに至って、堪忍袋の緒が切れたヘティたち…
「まったく!不作法で、不躾で、子供じみて、一人よがりで…」(ヘティ)
「傲慢!」(トレメイン)
「そう、傲慢で…自分本位で、それに…」(ヘティ)
「高慢ちき!」(オリビア)
「高慢ちきよ。親の顔が見たいものだわね。」(ヘティ)
イザベル・キャリントンが降りたことで、一旦は負けを覚悟し、
「クランベリーパイ」のレシピを書くヘティでしたが、
オリビアに促されて、ジャネットに頭を下げに…
ところで、レシピ通りに「シュトゥルーデル」を作ったのに、味が変…
ヘティったら、「嘘を教えて寄越したんだわね。
フンッ!あの人のやりそうなことだわ。ア~ア」だって!
…自分だって、隠し味の「チェリージュース」を、
ワザと「レモンジュース」と書いていたくせに…同類でしょ。
<名言>
「ヘティのためじゃ無いさ。
キング家に、代々伝わるクランベリーパイのためでもないぞ。
…お前自身のためにやるんだよ。」(アレック)
「…あたしはいつも、目の前にある仕事に力を注ぐことで不安を解消したの。
だから、あなたも、舞台に全部ぶつけてしまえばいいのよ。
さあ、大丈夫よ。あたしが太鼓判押すわ。
もし、しくじったら、台本のせいになさい。頑張って!」(ヘティ)
「アボンリーへの道」<第5シリーズ>
第57話「演劇コンクール」(Strictly Melodrama)より
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