50歳の誕生日の朝、緊張からか気分が優れないヘティは、
セーラやオリビアからの祝福にも不機嫌で、
誕生日を祝うことには、何故か否定的です。
(ジャッキー・バロウズさんは1939年生まれなので撮影当時55歳位…
老け過ぎ…)
最新作の出版の為の打ち合わせのため、朝食も取らずに出掛けたヘティは、
新しい経営者に、新作を散々けなされた挙げ句、作家としても否定され、
その上、契約も破棄されてしまいます。
ヘティに内緒で、びっくりパーティーの準備をしていたみんなは、
5時の予定が2時には戻るとの電話で大慌て…その混乱ぶりが可笑しかったです。
打ちのめされていたヘティは、みんなの余所余所しい態度に更に傷付きます。
そして、盲腸炎で緊急手術…原題が「メメント・モリ」ですから。
気ままで誰より陽気、海が好きで学校をいつも遅刻していた子供の頃のヘティ…
早くに母親が亡くなり、早く大人にならなければいけなかった長女のヘティ…
ヘティへのプレゼントが、それぞれの性格を表してました。
前から欲しがってしたカメオのブローチをあげたセーラ、オリビアからは花束、
レイチェルは
「パーティーはいいけれど、プレゼントを持って行くのがねぇ~」
と言いながらハンカチ1枚に決めたのですが、イライザおばさんから、
「40年の友情の証が、安っぽいハンカチ1枚?
鼻をかむにはいいけれどね。」と言われ、ブルーのティーセットにしました。
イライザおばさんですが、セーラに欲しがってる物を聞いたり、
ジャネットからは「ローソンさんのお店にある物を選べば?」と言われ、
お金に糸目を付けないからと、銀製の手鏡とブラシのセットに決めましたが、
「年を取ると、こういうの(鏡)見なくなるのよね。」と気付いて、
再度、雑貨店へ行って、ローソン夫人にも尋ね…
最終的に決めたプレゼントは、お金では買えないものでした。
「ありがとうイライザ、こんな嬉しい贈り物は初めてだわ。」と言ったヘティ…
イライザおばさんもヘティも素敵です。
誰よりキング先生を敬愛しているガスなのに、いなかったのが疑問でした。

ところで、ヘティからの電話は、スプリングデールからでしたが、
ヘティが、アボンリー行きの汽車を待っている駅舎には、
セーラとルイザが映ってました。
これは、第1話で、アボンリーに到着したセーラとルイザが、
迎えのアレックを待っている時の場面だと思いますが、
今回、ミュリエルとセーラが自動車でヘティを迎えに行ったのは、
別のアボンリー駅でした。
ちなみに、停車駅のお知らせは、
「スプリングデール、カーモディー、ヒルズデール、アボンリー、
エメラルド、サマーサイド…」でした…
<名言集>
「山(ヘティ)が動いて来ないなら、山のもとに行くべきね。」(ミュリエル)
「人生は、どれだけのことをしたのじゃなく、どう生きたかなの。」(ヘティの母)
「心に残る物を贈りたかったの。
あたしは、今まで、ピアノを習う機会が無かった。
それが、この年になって物覚えもひどく悪いけど、フェリシティに教わったわ…
…だからヘティ、遅過ぎることなんてことはないの。
何でも始められる。…これが贈り物。」(イライザおばさん)
「皿洗いや何かに、かまけてばかりいちゃ駄目なのよ。
夕陽だって見なくちゃ。」(ヘティ)
「アボンリーへの道」<第5シリーズ>
第55話「おめでとう誕生日」(Memento Mori)より
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