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高見石小屋にて

遠い昔、よく北八ツに行って、年末年始を過ごしたものでした。

小屋ヶ岳と言われるほどの八ヶ岳ですが、
私達が利用したのは、「高見石小屋」と「黒百合ヒュッテ」だけ…

もしやと思って検索してみると、「高見石小屋」のHPがあるではないですか!
テラスがあり、食堂や畳敷きの個室もあるソーラーシステムの山小屋…
昔の山小屋とはあまりに違う、ちょっとしたペンションの様でした。
2階だけは、昔の面影が残っていてホッとしましたが…

私の知っている40年位前の高見石小屋は、素朴そのものでした。
シーズン中は別として、冬は青年が一人で切り盛りしていました。

頼まれたのか雇われていたかは、分かりませんが、
そのお兄さんは、およそ山男とは掛け離れた、スマートで都会的な雰囲気の、
長いカーリーヘアが特徴の人でした。
色白でタレ目が優しく、それでいてユーモアがあって…
顔だけは、しっかり憶えているのに、名前は急に思い出せない…

昼は白駒池などに散策に出掛けたり、スケッチしたりオカリナを吹いたり、
夜は、薄暗いランプのもと、みんなで薪ストーブを囲んで、
フランネルで漉したドリップコーヒーを飲みながら雑談したり、
怪談話(遭難にまつわる)を聞いたり、ゲームをしたり…

「坊がつる賛歌」を歌ってくれた、年長者の○○さんがリーダーになって、
「連想ゲーム」を楽しんだことが忘れられません。
二つにグループ分けすることを「源平に分かれて」と言ったのには驚きましたが…

与えられた一つのお題の言葉から、それぞれがイメージする言葉や短文を書き、
回収した紙をリーダーが読みあげ、
それを相手チームの誰が書いたかを当てるという、二重に連想するもので、
単純な遊びながら、人間性が知れてしまう怖いゲームでもありました。

また、一人ずつ好きな歌を歌うことになった時(結局は全員で歌うのですが)、
私は「学生時代」を選びました。
ミッション系ではありませんでしたが、
…何の装いもせずに、口数も少なく……本棚に目にやればあの頃読んだ小説…
これは私も同じ…今もです。

余談ですが、私の母はペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」が大好きでした。
なぜ髪の無い坊さんが簪を買うのか、私には謎でした…

設備の整った現在の山小屋に、泊まりたいとは思いません。
自然で素朴だったあの頃…山小屋も人も…

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高見石小屋のポストカードとバッジ

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