「手荒な歓迎」
アボンリーに、新しく、ペティボーン一家が仲間入りし、
ヘティ・キングは、大衆小説の人気作家になります。
厳しいヘティが教室から去って2ヶ月が過ぎて、
漸く決まった後任の先生は、ヘティ以上に厳しい元大佐のクライブ・ペティボーン。
その頃アボンリーでは、大衆小説『パンジャムの誇り』が大評判。
フェリックスから、その本を譲られたセーラは、
「こんな、愚にも付かない三文小説なんか、読むんじゃありませんよ!
日頃から言ってるでしょ!…こういうのは、低俗な悪趣味な本だって…」
と、ヘティに叱られてしまった…
と言うことは、ヘティも読んでいた証拠…オリビアに指摘されたヘティは、
「えぇ、まぁ…でも、読んでたって言ったって、あれは、ほら、編集者に抗議する為よ。
知的文化を破壊するだけなんですから…」と苦しい言い訳をします。
オリビアから、“嫉妬しているとしか思えない。”と言われて、
プライドとライバル心を刺激されたヘティは、
『乙女と刀(Lady and the Blade)』を書き上げます。
その出来映えにオリビアは驚き、ヘティに無断で、原稿を出版社に…
雑貨店で知ったヘティは、
「オリビア・デール、よくもこんな…なんなの一体これは…あなたは泥棒よ!
…そうですとも…言い訳なんか…あなたは、あたしとの約束を破ったのよ!
妹だと思えばこそ…信じて読ませたのに…」
と烈火の如く怒っていたにも拘わらず、
“印税が入った”と聞かされた途端、一転し大喜び…
ヘティって、本当に分かりやすい性格ですよね。
オリビアが付けたヘティのペンネームは、「H・E・ルロア」、
ルロアは、フランス語のキング(王)だそうです。
実は『パンジャムの誇り』の作者C・L・スモールは、クライブ・ペティボーンの別名で、
ヘティとクライブは、お互いが作者とは知らずに、
相手の作品を、けなし合うのですが…
<セーラの名言>
「ジャスパー叔父さんは、すべて科学的に説明出来るんだって言ってたわよ。
今、解ってないだけで…」
「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第41話「手荒な歓迎」(Lady and the Blade)より
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