『ニュー・シネマ・パラダイス』
来月、衛星映画劇場で、
『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版が、放送されるようです。
都会で映画監督をしている男性の元に、故郷から訃報が届きます…
彼はトトと呼ばれていた、シチリアでの幼い頃を思い出します。
遠い故郷から、思いがけない悲しい報せによって、遠い記憶が蘇る…
『初恋のきた道』を思い出しました。こちらは、母自身の回想でしたが…
物質的豊かさは無くても、心は満たされていた子供時代、
映画技師とトト少年の年代を超えた友情に、見ていて熱くなりました。
まさに、ノスタルジックでハートウォーミングな映画でした。
行ったことのないシチリアが舞台…
それなのに、とても懐かしく感じたのは、なぜ…?
きっと、住む所は違うけれど、同じ様な記憶があるからでしょう。
私も、娯楽の中心が映画だった頃を体験しているから…
映画館では、スクリーンに向かって声援を送ったり、拍手をしたり…
文部省選定(推薦?)映画が封切られると、
市内の映画館を貸し切りにしての、映画教室があったりもしました。
『にあんちゃん』とか『キクとイサム』とか…
昔は、映画館が数多くあったにもかかわらず、
日曜日には、小学校の講堂(体育館ではありません。)で、
また、夏休みの晩には、校庭に、スクリーン代わりの、巨大な白布を張って、
大人も子供も、映画を楽しんだりしたものでした。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版は観たことがないので、
是非観たいと思いますが、録画を忘れそうな予感が…
いつからか、イタリア語読みになってしまったけれど、
私は、シシリー島、ヴェニス、ジュリアス・シーザーの方がしっくりきます。
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