「フェリックスのお手柄」
アボンリーに、新たな住人が仲間入りしました。
ホワイト・サンド・ホテルの新しい経営者、サイモン・トレメインです。
家の仕事を怠けて、父に匙を投げられてしまったフェリックスは、
認められようと、ホテルの経営者、トレメインに雇ってもらいます。
父のアレックは、
「家の事も出来ないお前に、務まるわけがない。」
と言うけれど、
「折角やる気になっているのに、外で働くなんて偉いわよ」
と言うジャネット…どこの国でも、母親は男の子に甘いのですね。
父に、お化粧を許してもらえない16歳のフェリシティは、
「あたしは、もう十六なのよ。お化粧しなきゃ、おかしいくらいだわ。
子供を四人産んで、ぶくぶく太るまで認めてくれないのね!」
と捨てぜりふ…
確かにジャネットは、スレンダーとは言えませんが…
アボンリーにアラナー侯爵が来ると知って、
「開拓者の日」のパーティーで、アボンリー最初の定住者として、
キング家を表彰して貰ううと俄然張り切るヘティですが、
トレメインは、アラナー侯爵を招待しないと言う…
トレメインが大切にしている紋章付き食器を見たフェリックスは、
お城で働いていた彼が盗み出したと早合点し、
アラナー侯爵に返しに行くのですが…
今回も、ヘティの一挙一動に目が離せませんでした。
アボンリー最初の定住者がキング家ではなく、
日頃、蔑んでいたウォード家と知った時の悔しそうな顔ったら…
アラナー(Arranagh)を、アラナクと言い張っていたことも可笑しかったです。
<ジャネットのスピーチ>
「あっ、どうも、ありがとうございます。一族全員に成り代わり、深く感謝致します。
…ええ…ウォード家の者は、働き者で、開拓者精神に富み、
あたしは常に誇りとしてきました。
人に、どう言われようと(ヘティへの、ささやかな皮肉)…ありがとうございます。」
<名言集>
「どんな仕事も、初日が一番大変なものだ。」(サイモン・トレメイン)
「望みはあるぞ。お前のこと知らないから。」
「本当の世の中ってものは、学校の校庭とは違う。
いつも守っちゃ貰えないんだ。」(ガス)
「見張りって嫌いなのよね。
自分では何にも出来なくて、ハラハラしながら待ってるだけなんだもの。」(セーラ)
フェリシティのドレスについては、深紅のドレスで書きました。
「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第47話「フェリックスのお手柄」(Heirs and Graces)より
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