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2009年3月

「フェリックスのお手柄」

アボンリーに、新たな住人が仲間入りしました。
ホワイト・サンド・ホテルの新しい経営者、サイモン・トレメインです。

家の仕事を怠けて、父に匙を投げられてしまったフェリックスは、
認められようと、ホテルの経営者、トレメインに雇ってもらいます。

父のアレックは、
「家の事も出来ないお前に、務まるわけがない。」
と言うけれど、
「折角やる気になっているのに、外で働くなんて偉いわよ」
と言うジャネット…どこの国でも、母親は男の子に甘いのですね。

父に、お化粧を許してもらえない16歳のフェリシティは、
「あたしは、もう十六なのよ。お化粧しなきゃ、おかしいくらいだわ。
子供を四人産んで、ぶくぶく太るまで認めてくれないのね!」
と捨てぜりふ…
確かにジャネットは、スレンダーとは言えませんが…

アボンリーにアラナー侯爵が来ると知って、
「開拓者の日」のパーティーで、アボンリー最初の定住者として、
キング家を表彰して貰ううと俄然張り切るヘティですが、
トレメインは、アラナー侯爵を招待しないと言う…

トレメインが大切にしている紋章付き食器を見たフェリックスは、
お城で働いていた彼が盗み出したと早合点し、
アラナー侯爵に返しに行くのですが…

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今回も、ヘティの一挙一動に目が離せませんでした。
アボンリー最初の定住者がキング家ではなく、
日頃、蔑んでいたウォード家と知った時の悔しそうな顔ったら…
アラナー(Arranagh)を、アラナクと言い張っていたことも可笑しかったです。

<ジャネットのスピーチ>
「あっ、どうも、ありがとうございます。一族全員に成り代わり、深く感謝致します。
…ええ…ウォード家の者は、働き者で、開拓者精神に富み、
あたしは常に誇りとしてきました。
人に、どう言われようと(ヘティへの、ささやかな皮肉)…ありがとうございます。」

<名言集>
「どんな仕事も、初日が一番大変なものだ。」(サイモン・トレメイン)

「望みはあるぞ。お前のこと知らないから。」
「本当の世の中ってものは、学校の校庭とは違う。
いつも守っちゃ貰えないんだ。」(ガス)

「見張りって嫌いなのよね。
自分では何にも出来なくて、ハラハラしながら待ってるだけなんだもの。」(セーラ)

フェリシティのドレスについては、深紅のドレスで書きました。

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第47話「フェリックスのお手柄」(Heirs and Graces)より

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「この胸のときめきを」

その昔、「この胸のときめきを」(You Don't Have to Say You Love Me)
と言う曲が大好きでした。

この曲はエルヴィス・プレスリーも歌っていて、彼の声もとても魅力的なのですが、
私は、ダスティ・スプリングフィールドの、
何とも切ないハスキーな高音部に魅せられていました。

私はずっと、ダスティ・スプリングフィールドのオリジナル曲と思っていたのですが、
実は、カンツォーネのカヴァーなのだそうですね。

スローで、発音もはっきりしているので、
英語の苦手な私も、大体の歌詞を覚えられましたが、でも意味の方は今一つ…
雰囲気から、失恋の歌なのでは?と思ってはいましたが、
動画サイト(YouTube)に訳詞付き「この胸のときめきを」があったのですよ。
しかも意訳です。

同じ投稿者の訳詞付き動画には、ジリオラ・ティンクエッティや、
サイモン&ガーファンクル、アバなどといった今も新鮮な懐かしい曲などもあって、
その人のサイトを覗いて見たところ、複雑な裏事情があるようでした。
削除されてしまった動画も数多くあったそうです。

と言うことで、削除されないうちに、
幾つかの訳詞付き動画をダウンロードしておきました。

ところで、ダスティ・スプリングフィールドは、10年程前に亡くなられていたのですね。
知りませんでした。まだ、そういうお歳でも無かったのに残念です。

彼女の曲では、私達の世代のアイドル、ベイ・シティ・ローラーズがカヴァーした、
「二人だけのデート」(I Only Want To Be With You)という曲も有名です。
この曲は、覚えやすいメロディーで明るい曲ですよね。 

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選挙

今日29日は、市議会議員選挙の投票日。
行ってきましたよ。
国民(市民)の権利ですから…義務ではなくて…

義務と言われると、“面倒くさいな~”と感じることが無きにしもあらず、ですが、
権利となると、“行かなければ!”になるから不思議…
要するに、天の邪鬼なんですね。

選挙の度に思うのは、このコンピューターの時代に、
なぜ、旧態依然とした方法を続けているのだろうか、ということなんです。

コンビニやインターネットでも、投票出来たなら便利なのにね…
そこまで行かなくても、せめて、どこの投票所でも、投票出来たらいいのに…
その気になれば、可能でしょう…?

と言うのも、家の前の道路を渡った所(学校)が投票所になっているのに、
そこでは投票出来ないからなんです。
指定された投票所は凄く遠くて、徒歩では無理な距離でした…今までは。
今度は少しだけ近くなったとは言え、目と鼻の先に投票所があるのに…
と思わずにはいられません。

区域によって、誰かが、こういう思いをするのは仕方ない事なのでしょうが、
各投票所に、パソコン一台設置すれば済む様にも思えますが…
今のように、名簿をチェックしなくても…
住民基本台帳もあることですし。
やり方を変えないのは、公務員の「時間外手当て」の為だったり…?

選挙には関係無いですが、
「国勢調査」も、今のやり方は、税金の無駄使いのような気がします。

以上、身勝手な“ひとりごと”でした!
(以前にも、同じ様なことを書いた記憶が…)

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世界に一つだけの服

世界に一枚だけの服を作り始めて、ウン十年…

多分最初は、小学生の時に夏休みの自由作品で作ったエプロン。
でも、色やデザインなどは、全く覚えていないのです…
まだ洋服が作れなかった小学生の頃は、
既製品のブラウスに刺繍をしたりしてました。

中学校の家庭科では、ギャザースカートやパジャマを作ったけれど、
やっぱり、生地に関しては忘れてしまいました…

その後、色々な物を作ってきたましたが、
洋裁学校に通った事のない私の「下手の横好き」で「自己満足の世界」です。
ただ、中には一度も身に付けること無く、処分してしまったものも少なくありません。

結局、着るのが目的なのか、作るのが目的なのか分からないのですよ。
これ、服だけでなく、レース編みや刺繍などの手芸でも言えることなのですね。

下の写真は、10年以上も前に作ったのに、一度も袖を通す機会が無いまま、
それでも捨てなかった唯一の服です。

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もし、これと同じブラウスを着ているアラウンド60がいたなら、それは私です。

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30代から老眼鏡のお世話になっている私の必需品。
最近は100円ショップで購入してます。

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『ニュー・シネマ・パラダイス』

来月、衛星映画劇場で、
『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版が、放送されるようです。

都会で映画監督をしている男性の元に、故郷から訃報が届きます…
彼はトトと呼ばれていた、シチリアでの幼い頃を思い出します。

遠い故郷から、思いがけない悲しい報せによって、遠い記憶が蘇る…
『初恋のきた道』を思い出しました。こちらは、母自身の回想でしたが…

物質的豊かさは無くても、心は満たされていた子供時代、
映画技師とトト少年の年代を超えた友情に、見ていて熱くなりました。
まさに、ノスタルジックでハートウォーミングな映画でした。

行ったことのないシチリアが舞台…
それなのに、とても懐かしく感じたのは、なぜ…?
きっと、住む所は違うけれど、同じ様な記憶があるからでしょう。
私も、娯楽の中心が映画だった頃を体験しているから…

映画館では、スクリーンに向かって声援を送ったり、拍手をしたり…
文部省選定(推薦?)映画が封切られると、
市内の映画館を貸し切りにしての、映画教室があったりもしました。
『にあんちゃん』とか『キクとイサム』とか…

昔は、映画館が数多くあったにもかかわらず、
日曜日には、小学校の講堂(体育館ではありません。)で、
また、夏休みの晩には、校庭に、スクリーン代わりの、巨大な白布を張って、
大人も子供も、映画を楽しんだりしたものでした。

『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全版は観たことがないので、
是非観たいと思いますが、録画を忘れそうな予感が…

いつからか、イタリア語読みになってしまったけれど、
私は、シシリー島、ヴェニス、ジュリアス・シーザーの方がしっくりきます。

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洗い物係

最近は料理番組を見ることもなくなりましたが、
以前は、よく、「きょうの料理」を見てました。
テキストも買って…料理より、器ばかりを見てましたが…

昔は、個性的な先生がいましたね。
代表格は、やっぱり、江上トミさんでしょうか。
飯田深雪さんや丸山吟さんとか、阿部なおさん、村上昭子さん、
酒井佐和子さんなどの他に、
現役では、城戸崎愛さんや鈴木登紀子さんも…

男性の講師で、思い出の料理人は、辻嘉一さん、土井勝さん、
田村魚菜さん、陳建民さん(陳建一さんの父)、村上信夫さんなどですが、
ご活躍中の、為後喜光さんや 高橋英一さんの時も、よく見ていました。

ところで、いつだったか、何の番組だったかは忘れましたが、
鈴木登紀子さんの「料理教室」の模様が紹介されていました。

料理教室と言えば、通常は、生徒が料理すると思うのですが、
鈴木登紀子さんの教室では、料理は鈴木登紀子さんがして、
生徒はしないのです。

旬の食材を使った料理を、先生自身が作り、生徒は試食するだけでなく、
食材や器の選び方から、食事作法、日本の食文化に至るまでの講義があり、
生徒は、先生直筆のお品書きとレシピを頂いて帰るのです。

料理教室なのに、なぜ、生徒が料理をしなのかと思えば、
“スペースの関係上、全員が一人ずつ料理することが出来ないから、
どうしても、グループで調理するしかないのですが、そうすると、
材料を切ったり味付けするのは、いつも決まった、元気のある(気の強い)人で、
控え目な人(おとなしい人)は、いつでも洗い物だけをしている。
同じ月謝なのに、それでは不公平…”
先生は、その様なことを仰っていました。

確かに、そうなのです!
私は「料理教室」に通ったことは無いけれど、
家庭科の調理実習では、いつでも洗い物係りでした。

別に、洗い物が好きだったわけではありません。
“それが分相応だから”と言うより、単に無難だからに過ぎないから…。

以前、友達も言ってました。
“洗い物しか、しなかった。その方が気が楽だから。”と…
「類は友を呼ぶ」!

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「それぞれのデート」

二人きりで話がしたいのに、
いつも邪魔が入ってしまうフェリシティとガス…

毎日、家事や雑用に追われ、
夫婦でダンスも楽しめないアレックとジャネット…

子供達に邪魔されない静かな場所で、
互いの作品を批評し合いたいヘティとクライブ・ペティボーン…

3組“それぞれのデート”のお話です。

セーラに愚痴を言いながら帰宅したフェリシティは、
両親をデートに行かせる事を思い付く…

ホワイト・サンド・ホテルでの夫婦の会話が素敵です。
たとえ、冗談半分だったとしても…

アレック  「…前から思っていたが、君は結婚した頃にも増して、綺麗になったよ。」
ジャネット 「それは、あなたが、幸せにしてくれたからよ。」
アレック  「手に負えない子供が、四人もいるのに?」
ジャネット 「可愛い子供達じゃないの。性格はさておき、器量はいいし…」
アレック  「ハハ~そりゃ~、君の子だもん…」

ガスと二人だけのディナーも、丁度いいムードになった時に、
烈火の如く怒った両親が戻って来てしまった…

特にアレックの怒りは凄まじく、温厚で理解のある普段の彼とは別人です。
でも、ジャネットは違いました。

「二人は愛し合ってるのよ。恋には過ちが付きものでしょ?
…あなた恐いんでしょ?娘が大人になってくのが…
あなた、一生娘を守っていくつもり? 
第一、過ちを犯すことを怖がっていたら、何も学べないわ。」
母親の方が一枚上手、ですね。

真面目人間のアレックも、若い頃はそうでも無かったみたいです。
ヘティからは、
「どうして妻と同じ事をしているのに、娘は許せないのかしら?
ガスは、あなたの若い頃より、ずうっと誠実で紳士ですよ!」
と言われていたし…
弁明に来たガスには、
「娘は、まだ何も知らない子供だから騙せても、私はそうはいかんぞ。
私にも若い頃があったからな、魂胆はわかってるさ。」
だって!…経験者は語る、ですね。

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<名言集>
「形容詞のない会話なんて、生ける屍も同然よ。」(ヘティ)
「人間、カッとなると、つい本性が出る…そうでしょ、先生?」(ガス)
「姉さんだって、年頃の娘を持ってみりゃ分かるさ。」(アレック)

関連記事→あれっ?…(5)Felicity&Gus「それぞれのデート」

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第46話「それぞれのデート」(The Dinner)より

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「町の消防団」

町で火事騒ぎがあったことから、有志による消防団が結成されました。

アボンリーを愛するガスも、アレックに消防団の仲間入りを志願し、
見張り番に任命されます。

(ガスは、学校に通っていながら、ホテルで働いていて、灯台守もしているのに、
その上、今度は消防団の見張り番までとは…どう考えても無理でしょう…?)

消防団の活動をするうち、意見の合わないアレックとクライブ…
男性って、プライドが強いんですね。

団長を決めることになりましたが、
候補者のアレックとクライブの、いずれかに決定する最後の一票は、
ヘティにありました…

(もし私がアボンリーの住民だったなら、
人間性では、断然、アレックですが、消防団のリーダーとなると、
経験者のクライブ・ペティボーンを支持したでしょうね。ヘティのように…)

アレックが、クライブを何かと目の敵にしていたのは、
ヘティとの仲を疑っていたからなのです。

でも、二人が、作家仲間だったと知って、アレックの誤解も解けました。
一件落着!

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Felicity&Gus「町の消防団」

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第45話「町の消防団」(Boys Will Be Boys)より

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輪針

先日、久しぶりに編み物をしてみて、改めて感じた事は、
輪針が本当に便利な道具と言うことなのです。

針の部分が短いので、邪魔にならないし、軽くて疲れないのですね。
ビニールのチューブ部分が、細くソフトだから、
編み目を寄せるのが楽なだけでなく、可成りの目数でも大丈夫なのです。

このあいだ編んだ、並太毛糸のガーター編み三角ショール(260目)が、
80cmの輪針1本で、余裕に編めたのですから…

何より嬉しいのは、輪編みの時に、針を持ち替える必要が無いから、
早く編めて、また、継ぎ目が付かずに綺麗に仕上がることです。

それに、輪針が一本で、平編みも編めるのですから本当に優れものです。
輪針を発明した人って、一体、どなたなのでしょう?
私はあなたに、心から感謝してるんですよ。

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クロバー輪針セット「ハンディ」

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良妻賢母とケチ男

先日放送の「女たちの中国~波瀾万丈を生き抜いた愛と涙の物語~」を、
観ました。例によって録画しておいたものです…

伊藤梅子、西太后、川島芳子、李香蘭(山口淑子)、愛新覚羅浩については、
幾度となく見聞きしているので、改めて知ったことも無かったけれど、
これまで、ダークなイメージしかなかった甘粕正彦の、
意外な側面を知ることが出来た事は貴重でした。

またしても、愛新覚羅溥傑と浩さんとの夫妻愛には泣けました。

でも、より印象に残ったことは、日本と中国(留学生)の女子大生の発言でした。
中国人女子留学生が言うのには、「日本人男性はケチ!」なのだとか…

理由は、「割り勘」するから…中国には「割り勘」は無いのだそうです。
全ての人間関係において、割り勘が存在しないのかは分かりませんが、
少なくとも、男女間では、割り勘は無いと言ってました。友達でも…
(以前、韓国人女性も、同じ事を言ってました。)

その時、日本人側席からは、一斉に「羨ましい~」空気が流れました。
いつの世も、女性は、おごられる立場なのでしょうか?

必ず男性が払うというのは、女性に財産も権利も無かった時代の名残で、
西洋のレディーファーストとは違う気がします。
大袈裟に言えば、男尊女卑の裏返し、
つまり、対等では無い証拠で、私は少しも羨ましいとは思えません…

上司(高給)と部下(薄給)、家族や親類関係、恋人同士だったなら、
性別に拘わらず、懐の暖かい方が支払えば良いと思いますが、
ただ女性というだけで、おごられて当然と思うのは、如何なものでしょうか?

私は、決してお金持ちでは無いですが、おごるのは別に構わないけれど、
例えコーヒー一杯でも、友人関係の相手に、おごられるのは嫌なのです。

また、別の質問では、中国人女子留学生の口から、
日本人女性は、「良妻賢母で、世界中の男性が結婚相手に望んでる」が…
今度は日本人側から、「嬉しい~」空気が発生しました。

とても信じられません。
「良妻賢母」は日本人女性の専売特許では無いし、
そうでない女性の方が、多いようにも思えます。

きっと、優しく、穏やかで、決して自己主張しない、
それでいて、いざとなったら夫を助ける芯の強い「やまとなでしこ」のイメージが
強いのでしょうね。

でもこれ、男性にとって都合の良いだけじゃないの?
少なくとも欧米の先進国の男性は、
ただ従順なだけの女性は、選ばないような気がしますが…

私の若い頃(使いたくない言葉)の女性は、
例え声高にフェミニズムを訴えたりしなくても、中身はウーマンリブ戦士でした。

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「あこがれの人」

残念ながら、「あこがれの人」は1996年の放送時に見ただけなので、
詳しくは覚えていませんが、セーラの初恋の物語でした。

フェリシティは、いつもガスと一緒、ヘティ伯母さんは小説のことで頭が一杯で、
セーラを構ってくれない…

セーラの前に現れたのが、連邦保安官ザック・モーガンの一座…
セーラは、ザックに憧れてしまうのですが、ほとんど親子に見えました。
両親のいないセーラだから、頼れる人が欲しかったのかも知れませんね。

乗馬の練習をしたり、フェリシティのアドバイスで、大人っぽい髪型にしたり、
挙げ句の果てには、一座に加わろうと、置き手紙を残し家出してしまいます…

Moving on 2 of 5
Moving on 3 of 5
Moving on 4 of 5
Moving on 5 of 5

ところで、2004年の再放送時に、「あこがれの人」の放送が無かったのは、
どうも、「インディアン」という呼称に問題があったようなのです。
つまり、放送禁止用語(差別用語)ということで…
吹き替えが「インディアン」なら、多分、オリジナルでもそうだったのでしょう。

初回放送後、どこからかクレームが入ったのでしょうが、
アボンリーの時代(約100年前)は、間違いなく「インディアン」だったはず…

でも、ウィキペディアには、
…ラコタ・スー族の活動家、ラッセル・ミーンズは、
「アメリカインディアンへの承諾なしに、
連邦政府がこの、“ネイティブ・アメリカン”という用語を使用している」
として批判しており、1996年に行った声明、及び1998年に著したエッセイなどで、
「I Am An American Indian, Not a Native American!
(私は“アメリカ・インディアン”だ。“ネイティブ・アメリカン”ではない!)」
さらに、「 I abhor the term 'Native American'.
(私は“ネイティブ・アメリカン”という用語を憎悪している)…」とありましたが…。

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第44話「あこがれの人」(Moving on)より

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「亡き親友の妻」

アレックの親友エメットが、妻子を連れ、
何十年ぶりにアボンリーに帰って来ました。
若い妻のエブリンに、教会婦人部のご婦人方は非難します。
…ありがちな話です。

魚を捕りに海に出掛けたアレックとエメットは、
事故を起こし、乗っていた船が爆発して、アレックだけは助かりましたが、
エメットは帰らぬ人となってしまいまいました。

自分だけ助かったことで、責任を感じたアレックは、
エブリンを支えるため、エメットの農場の仕事までこなし、
町の人達の噂の的になってしまいます。
…ありがちな話です。
「人の口には戸が立てられない」と言うことででょうね。

夫(アレック)を信じながらも、内心複雑な妻(ジャネット)、
そして、苦しむ夫を支えてやれない事がもどかしい。

心無い噂話に、傷付く年頃の娘たち(フェリシティとセシリー)…
でもガスは、アレックを異常に褒めます…

確かにアレックは誠実な人ですが、
靴を貰ったことも影響しているのでしょうか…?

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<名言集>
「バザーねぇ~、教会のご婦人達も、馬鹿なことを考えるもんだ。
…みんなが、うちのガラクタを出すだろ?
…そして、代わりに、よそのガラクタを買うんだからな。」(アレック)

「親には止められないの。
走ることも、転ぶことも、学校で喧嘩することもね。
ただ、善悪を教えておくだけ…」(ジャネット)

「人の荷物を背負ってやれば、結局は、その人を弱くしてしまうんです。」(ガス)

「子供には、ピアノを弾くには向かない日があるの。
風みたいに、野原を駈け回ってた方がいい日が…」(エブリン)

関連記事→あれっ?…(4)

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第43話「亡き親友の妻」(Everlyn)より

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COOL JAPAN …もったいない2(Mottainai Part2)

今回は、ケニア出身のワンガリ・マータイさんによって、世界に認識された、
日本発「勿体ない」の2回目でした。

江戸川区の町ぐるみのモッタイナイ運動運動や、
スーパーマーケットのタイム・セール、
また、企業で取り組んでいる廃棄物のリサイクル等々が紹介されました。

久しぶりの「街のラフカディオ」は、十日町市で、古民家再生に情熱を傾けている、
ドイツ人建築家のカール・ベンクスさんでした。

古民家を再生してモダンに生まれ変わった木造建築は、
確かに素敵で住みたいとは思うけれど、一般的な家を建てる以上の予算が必要…
結局、いくら憧れていても、さきだつものが無い者には、夢のまた夢ですね。

日本は不思議な国ですね。
年間40億個もの卵の殻を、100%再生する技術のある一方で、
少し昔(8年位)の家電の修理は、出来ないのですからね。
直して使い続けたいと思う愛着のある物でも、買い換えざるを得ないのですから。

家屋や自動車にしても、外国では有り得ない年数で新しくしている…
全ては、企業に踊らされていることなのでしょう。
企業が行っている大規模なリサイクルにしても、
イメージアップに繋がることで、生き残りのための戦略なんですって…!
さもありなん、ですよね。

ところで、驚くことに、スーパーの「タイムセール」は日本だけなんですね。
外国では、どんなに商品が古くなっても、値下げはしないそうです。

私は人混みが苦手で、それに、トレーにパックされた食品は殆ど買わないので、
タイムセールを利用することが無いのですが、
日本の食品には、それだけ掛け値がされてるとも言えるのでは…?

そして、ベスト・オブ・クールは、「タイムセール」…個人的には疑問ですが…

次回から、放送時間が、火曜、午後10:00~10:44に変わるそうです。
(BS1は、今まで通りです。)

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「愛犬ディガーの危機」

冒険小説に影響されたフェリックスは、
12歳の誕生日プレゼントは、32口径ライフルと信じていたのに、
箱の中身は、望遠鏡でした…

父アレックに、“16歳になるまでは、絶対に駄目!”と言われても、
“鹿を仕留めれば認めて貰える”と思い、父のライフルを持ち出して、
誤って愛犬のディガーを撃ってしまったフェリックス…

「僕が撃たれれば良かった…」と言うフェリックスに、
母のジャネットは、「犬より、あなたの方が心配よ。」と…
「何で怒ってるのに、優しくしてくれるの?」、
「おかあさんだからよ。」…母の愛ですね。

一緒に遊んでいたモーガンとイジーも父から叱られ、自分への罰を考える…
「顔を緑色に塗って登校する」というイジーの案に、父の罰はドレスでしたが、
「ズボン吊りで教会の塔から宙づりにされる」というモーガンへの罰は…?

お産の後、数ヶ月経っても立ち上がれないキング家の雌牛を、
いとも簡単に立ち上がらせたのは、素人のガスでした。
獣医科の学生のアーサーは、“殺すしかない。”と言っていたのに…

獣医の勉強を断念しようとしていたアーサーですが、父から、
「家名を汚す気か!許さん!大学へ戻って主席で卒業しろ!
…問答無用だ、弱音を吐くな!」と叱咤激励され、
ディガーの手術をして命を救い、自信を取り戻すことが出来ました。
時には、厳しさも必要なんですね。

アレックから、
「ディガーが助かったのはアーサーのお陰、ご自慢でしょ?」と言われて、
「そりゃあね。母親に似たんです。」と答えたクライブ・ペティボーン…
意外な返事に感動しました。

知的なアーサーの出現に、心中穏やかではいられないガス、
三角関係になる予感が大です。
それにしてもガスったら、いつ、スーツを新調したの…?

今回、一番名演技を見せてくれたのは、何と言っても、ディガーです!

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<アレックの言葉>
「起きてしまったことは、もう、どうにも出来ん。
だが、私が思うに、肝心なのは、過ちから何かを学ぶことなんじゃないかな。」

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第42話「愛犬ディガーの危機」(Incident at Vernon River)より

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三角ショール(ターシャ風)…(2)

先日、記事にした「ターシャ風の三角ショール」ですが、
納得出来なかったので、最初から編み直しました。
今度は、8号で緩めに編んだため、ソフトに仕上がりました。

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<寸法>…底辺…140cm(260目)、高さ67cm
<毛糸>…並太…40g(約75m)×7,5玉
<用具>…輪針8号(80cm)1本…途中で長く感じ、短いものに替えました。
       かぎ針、毛糸用とじ針

編み方などは、こちらを参考に…

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「地球感動配達人 走れ!ポストマン」…ニュージーランド

最近の「ポストマン」は、観光案内要素が増え過ぎて、
あまり、感動出来無くなっていましたが、今回は、原点に返った感じでした。
(ポストマンは、末永 遥さん)

(録画で)アンドリュー・ウォン先生という、素晴らしいお医者さんを知り、

久々に感動しました。
先生こそ、「医は仁術なり」という言葉がピッタリです。

影山美恵子さんは、18年前、ニュージーランドに旅行中に、
当時10歳の息子の宗寛さんが、事故で脳挫傷を負い、
担当した他の医師達から意識回復は、“no hope”と宣告され絶望していた中で、
当時25歳の“no hope”だけは、“We have a Miracle”と励ましてくれ、
“治療は家族や友達のいる日本で…”と、日本まで付き添ってくれたとか…

当時働いていたオークランド病院での警備員や、受付の人の対応は、
日本人の基準では、“冷たい!ひどい!”なのでしょうが、
逆の立場からすれば、事前に許可も取らないで、
いきなり撮影するのですから、怒られて当然でしょう。

日本国内で通用することが、海外でも通用すると思ったとしたら、
“日本人は、平和惚けしている”と思われても仕方ないでしょうね。

これは、勿論ポストマンの末長が悪いのではなく、番組スタッフの責任です。
というより、趣旨に問題があるのでは…
末長さんだけでなく、毎回、若いポストマンが可哀想ですよ。

現在は、マーシー・アスコット病院の経営者であるウォン先生ですが、
今でも、清々しい青年のままだったので驚きました。
先生の現在の言葉の数々は、過去の出来事以上に感動しました。

“辛かった事故の事は思い出したくない。”という理由から、
その後、連絡を取らなかったという、影山さんの気持ちは理解できますが、
番組を使って、感謝の気持ちを伝えた事で、
“気が済んだ”としたら、日本人として、あまりに残念です。

ビデオレターや高価なカバンよりも、
宗寛さんの生の姿の方が、嬉しいに決まってます。
是非、時間を見つけて、改めて会いに行って欲しいと思いました。

ウォン先生の居所は分かったのですから…

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甘夏マーマレード

ご近所さんから、無農薬の甘夏を、たくさん頂いたので、
マーマレードを作りました。

<材料>
甘夏11個(正味3,4㎏)
きび砂糖(800g)
…家にあったのが「きび砂糖」だけだったから…
粉ゼラチン(少々)

※ 甘さ控え目のため、冷蔵庫で保存することにしました。

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<瓶の高さ>
後ろ…13,5cm、前…9cm

作り方は、「夏みかんのマーマレード」と同じです。

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「手荒な歓迎」

アボンリーに、新しく、ペティボーン一家が仲間入りし、
ヘティ・キングは、大衆小説の人気作家になります。

厳しいヘティが教室から去って2ヶ月が過ぎて、
漸く決まった後任の先生は、ヘティ以上に厳しい元大佐のクライブ・ペティボーン。

その頃アボンリーでは、大衆小説『パンジャムの誇り』が大評判。
フェリックスから、その本を譲られたセーラは、
「こんな、愚にも付かない三文小説なんか、読むんじゃありませんよ!
日頃から言ってるでしょ!…こういうのは、低俗な悪趣味な本だって…」
と、ヘティに叱られてしまった…

と言うことは、ヘティも読んでいた証拠…オリビアに指摘されたヘティは、
「えぇ、まぁ…でも、読んでたって言ったって、あれは、ほら、編集者に抗議する為よ。
知的文化を破壊するだけなんですから…」と苦しい言い訳をします。

オリビアから、“嫉妬しているとしか思えない。”と言われて、
プライドとライバル心を刺激されたヘティは、
『乙女と刀(Lady and the Blade)』を書き上げます。

その出来映えにオリビアは驚き、ヘティに無断で、原稿を出版社に…
雑貨店で知ったヘティは、 
「オリビア・デール、よくもこんな…なんなの一体これは…あなたは泥棒よ!
…そうですとも…言い訳なんか…あなたは、あたしとの約束を破ったのよ!
妹だと思えばこそ…信じて読ませたのに…」
と烈火の如く怒っていたにも拘わらず、
“印税が入った”と聞かされた途端、一転し大喜び…
ヘティって、本当に分かりやすい性格ですよね。

オリビアが付けたヘティのペンネームは、「H・E・ルロア」、
ルロアは、フランス語のキング(王)だそうです。

実は『パンジャムの誇り』の作者C・L・スモールは、クライブ・ペティボーンの別名で、
ヘティとクライブは、お互いが作者とは知らずに、
相手の作品を、けなし合うのですが…

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<セーラの名言>
「ジャスパー叔父さんは、すべて科学的に説明出来るんだって言ってたわよ。
今、解ってないだけで…」

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第41話「手荒な歓迎」(Lady and the Blade)より

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デパート

最近では、デパートに行くことも滅多に無いのですが、
先日、近くに用事があったついでに、久しぶりに行きました。

偶然、(デパートに)入った所に階段がありました。
階段を登ることは、昔から嫌と思わなかった私…

目指す売り場は、4階か5階の筈…と、階段を登ったまでは良かったけれど、
実は6階だったものだから、さすがに、少々息切れがしてしまって…
これこそ、“寄る年波には勝てぬ”ということなのでしょう。

もし、正面玄関から入っていたのなら、
流れに流されるまま、間違いなく、エスカレーターに乗ったでしょうが、
同じように、自然に階段を登ってしまった…

それはともかく…
平日だったせいでもあるのでしょうが、商品が溢れ、賑やかで活気に満ちた、
かつての姿はどこへやら、スッキリと片付いた雰囲気で、
百貨店という名に相応しいとは思えないものでした。

不景気ゆえに、在庫を減らすことは当然なのでしょうが、
デパートでは、贈答品や必需品だけでなく、夢も売って欲しいのに…
商品が減れば客も減り、売り上げも減ると思うけれど…

何気なく通り過ぎる途中、偶然、目に留まった品を衝動買いするのも、
素敵な出会いの一つでもあるのですから。
たとえ買わなかったとしても、楽しい一時には違いないのです。 

それとも今は、ウインドーショッピングの楽しみさえ、
与えて貰えないのでしょうか?

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生地屋さん

世間では、“女性は買い物好き”と言うけれど、
私は、必要に駆られない限り、買い物には行かないタイプなんです。

出不精のせいか、30年以上前からカタログ・ショッピングをしていて、
10年位前からは、専ら、ネットを利用しています。

ただ、どうしても、ネットショップでは利用する気になれないものもあるのです。
その一つが生地…やっぱり自分の目で確かめないと買えません。

既製服で気に入ったものが無い場合は勿論のこと、
あったとしても、どこかに、同じ服を着ている人がいるだなんて嫌じゃないですか?
だったら、自分で作るしかないですよね。

ところが、最近、生地屋さんが、とても少なくなってしまったのです。
やっているお店でも、種類が極端に少なくて、欲しい生地に出会えないのです。

新入学、新入園準備のための、50㎝や1mにカットされた可愛らしい柄の生地は、
どこのお店にも、あるのですが…

不景気で、在庫を減らす事情は、充分理解出来ますが、
折角、型紙を作っても、肝心の生地が買えないのですから残念です。
品揃えが悪ければ買う人も減り、売り上げも減る…悪循環というもの。

昔は、どんなに小さな商店街でも、何軒かの生地屋があって、
自分で作れない人や、忙しくて作る時間の無い人などは、
洋裁の出来る人に頼んで、作って貰ったりしたものでした。

近所か友達、又は親戚に、洋裁が出来る人は、必ずいましたから…
今は、そんな時代では無いのでしょうね…

昔だって、勿論、既製品はありましたよ。
でも、スタイルブックを参考にしてデザインを決め、
採寸し、1~2回仮縫いして仕立てた洋服の方が、価値があったですね。

そうそう、デパートなどでは、“イージーオーダー”というのがありましたね。
今でも、あるのでしょうか…?

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世界地図

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朝、目覚め上体を起こした時、
真っ先に、視界に飛び込んでくるのが世界地図…

この、エケルト第4図法の世界地図は、
ウェブサイトからダウンロードし、A4の用紙20枚にプリントアウトしたもので、
殺風景な私の部屋の壁に、5年前から貼られたままになっているものです。

日本人が、日頃、見慣れたものと違って、
この地図にある日本列島は、ユーラシア大陸の東側に、
まるで、“おまけ”のように、ごく、控え目に存在していて…
本当に、極東ですよね…

中央には、圧倒的な存在感のアフリカ大陸…
南アメリカ大陸と比較し、その大きさに驚かされています。

日本人の中には、日本が世界の中心と錯覚している人もいるのでしょうが、
世界中の大多数の人達は、
日本は、世界の端の小さな国と思っているのでしょうね。

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使われていない部屋で、忘れられている、
我が家の地球儀です。(高さ50cm)

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「オリビアの赤ちゃん」

妻が臨月なのに相変わらず定職にも就かず、研究に没頭しているジャスパー…
出産後が不安のオリビアです。
そんな頃、ジャスパーの叔母のミネルバが、親族一同を引き連れやって来ました。

“赤ん坊の子守は、ジャスパーのいとこのセリーナに頼む…”
とオリビアから聞かされたヘティは、
“デール一族に頼むとなんて、とんでもない!”と、
教育委員会のアレックに、休職届けを提出してしまいました。

学者や芸術家揃いのデール一族のミネルバと、現実的なキング家代表ヘティは、
ジャスパーの仕事や、赤ん坊の名前を巡って対立します。
(ミネルバ、オリンピア、ガリレオ、ランスロット…名前から凄いデール一族…)

2週間先の出産予定日を待たず、両家の親睦会の日にオリビアが産気づき、
医者は間に合わないうえ、未婚のヘティは、ただオロオロするだけ…
頼みの綱であるはずだったセリーナ(助産婦の勉強中)至っては、
ダニエルが生まれた時のフェリシティ状態…つまり卒倒。
結局、赤ん坊を取り上げたのは、ジャスパーでした。

頼りにしていた人に限って、いざとなると役立たずだったりするのですよ。
ジャスパーの場合は、まさに、その逆でした。

赤ちゃんの名前は、キング家に相応しく(?)モンゴメリー(愛称モンティ)に決定!
それにしても、赤ちゃんはヘティの甥なのに、孫にしか見えないのですよね。

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<ヘティの名言>
「妹は、産まれてから死ぬまで、キング家の人間です。フンッ!」

<ミネルバの名言>
「デール家は、菜食主義者だんだよ。平和を愛するからね。」
「ウサギのようにムシャムシャと…そしてウサギのように増えるのよ。」(ヘティ)

「(有害な放射線が含まれている日光を)喜ぶのは、植物と愚か者だけ。」

「アボンリーへの道」<第4シリーズ>
第40話「オリビアの赤ちゃん」(Tug of War)より

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三角ショール(ターシャ風)

もうすっかり春になってしまいましたが、ターシャ風ショールを編みました。
使うのは次の冬ですね…
(「桃の節句」に「梅」、この時期に「ショール」とは…我ながら呆れます。)

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ターシャ風三角ショールは作り直しました。写真はこちらです。

編み方は、もちろん、ターシャさんを真似してガーター編みです。
ガーター編みの平編みは、最初に覚える編み方ですからね。
目の状態の悪い今頃に、おあつらえ向きでした。
(一週間掛かってしまった…)

ところで、編み物で一番面倒なのが、ゲージなんですね。
本の通りに作る場合でも、編む人(手)によってゲージが変わるので、
計算は欠かせないのですね。

特に面倒なのが、袖、袖ぐり、襟ぐりの増減、肩の引き返しなどの計算で、
計算機が普及する以前は、そろばんを使っていました。

でも、今回は簡単。
(20cm位を何段か試し編みし、10cmが何目かを調べておく必要があります。)

編み方などは…

続きを読む "三角ショール(ターシャ風)"

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「世界がもし100人の村だったら 6」

毎回(録画を)観ているこの番組…
毎回思うのは、地球上には、宇宙に行く人がいる一方で、
教育などは、夢の又夢、夜露をしのぐ家さえ名ばかりで、
空腹を満たす最小限の食料も得られない人達がいる。
唯一、口に出来る水でさえ、清潔とは言えないものです。
それなのに、自らの力では起きあがれない程、肥満した人がいる国がある。

今回は、アフリカの少年達が紹介されました。
原紗知絵さんがガーナで出会った9歳のサミュエルくんは、
母を助け、7人家族を支えてるサッカー少年で、
「ヨーロッパに行きプロのサッカー選手になることが夢(家族を助けたいから)」
と語った…
然し、悪徳スカウトマンに欺され、高額(1,000ドル)の渡航費を支払わせた挙げ句、
異国の地で、ホームレスとなる子供が殆どとか…
結局、スカウトマンとは名ばかりで、渡航費が目的なのでしょう。

4年前、シエラレオネの内戦時、目の前でゲリラに両親を惨殺された12歳の少年は、
それ以後、言葉を無くしてしまった…弟たちが兄を支えていたけれど…

ニジェールではポリオで歩けない少年が紹介されました。
日本では、赤ちゃんの時にワクチン接種を受け、ポリオは根絶された様ですが、
アフリカでは、まだ、過去のものでは無いのです。

一人は、歩けるようになれば大好きな両親と暮らせると信じ、
毎日、立ち上がる練習を欠かさない8歳の少年…

もう一人は、「物乞いはしたくない。」と、手に職をつけるため、
1年前から、徒歩10分の距離を、片道40分掛けて、
椅子作り職人の元に通っている11歳の少年…
でも、まだ見習いのため、給料は貰えないのです。

驚くことに、どの少年も、過酷な運命を呪うのでもなく、
健気に、“親を楽させたい”と語り、とても前向きなのです。
水だけで過ごす日も多いというのに、明るく元気でした。

でも、もっと驚いたことは、彼等のお祖母さん達が、みんな太っていて、
とても身綺麗だったこと…
外国からのTV取材ということで、着替えたのかも知れませんが、
それにしても、お洒落な身形でした。

戦争でも、悪政でも、貧困でも、一番の被害者は、
一番弱い立場の人達になるのでしょう。

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「友よ安らかに」

第3シリーズ最後の「友よ安らかに」は、マリラ・カスバートの最期が描かれていて、
内容的にも、映像的にも、暗いものでした。

でも、マリラのシーンは、初めの少しだけ、
他の殆どは、残されたグリーンゲイブルズを巡っての
レイチェル・リンドと、隣人のハリソンの争いでした。

(ハリソンは『アンの青春』に登場する隣りのハリソンさんとは別人でしょう。
昔からアボンリーに暮らしていた様ですし、イメージが違い過ぎますから。)

マリラが亡くなったのに、駆け付けたのが、
ギルバート・ブライス(Jonathan Crombie)だけだなんて…
“アンは猩紅熱で寝込んでいるから、代わりに来た”と言っていたけれど。

当然、アンに譲られる筈のグリーンゲイブルズなのですが、
マリラが遺言書に著名して置かなかったばかりに、所有権はマクニール家に…

それを知り、慌てて遺言書を作成するヘティ伯母さん…
「…二の舞は踏まないようにしな いと。
セーラ、いいこと、ローズコテージは、あなたに残しますからね。
だけど、あの銀のティーセットは、フェリシティに、あげてもいいかしら?
だって、ほ ら、あの子は、あれをすごく気に入ってるから…いいわよね?」

ところで、マリラを演じていたコリン・ディーハーストは、
ガンのため、1991年8月22日に亡くなられています。

いくら女優といっても、病の身で臨終シーンを演じるなんて悲し過ぎます。
それとも、“役者冥利に尽きる”と言うことなのでしょうか?

<マリラの名言>
「よく覚えておきなさい。悪いことすると、いつの日か、必ず罰が当たるのよ。
私のように。」(デイビーに)
「それより、自分の石頭を何とかした方がいいんじゃないの?
人のことを、とやかく言う前に。」(レイチェルに)

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Colleen Dewhurst(1926/3/6~1991/8/22)

<第3シリーズ>
第39話「友よ安らかに」(Old Friends, Old Wounds)より

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COOL JAPAN …健康(Health)

録画しておいた「クールジャパン」を見ました。テーマは「健康」。

「移動検診車」も「多機能付き体重計」も、日本だけのものだったのですね。
日本人は、外国人に「健康オタク(マニア?)」と思われているようですが、
「健康志向」と言って欲しいですよね。

(うちが初めて体脂肪計を買ったのは13年前ですが、
現在使っている2台目は(体重計としては3台目)「体組成計」といって、
体脂肪率以外に、基礎代謝量、筋肉量、骨量、内臓脂肪が分かります。
ですが、体脂肪率しか見ていません…)

この時期、特によく見られる日本人のマスクも、
外国人の「物笑いの種」なのだそうです。

マスクって、本当に日本人しかしないのでしょうか?
TVで、中国でマスクを掛けている人を見掛けたことがありますが…
(スタジオに、中国や韓国の人はいなかった。)

紹介された「シニア・ラグビー・クラブ」の60代から80代の人達の元気さに、
仰天の外国人の皆さんでしたが、あの人達は、例外中の例外ですから。
一般のシニアは違いますから…

今回、栄養補助食品の紹介はありましたが、
食事についてはありませんでした。

「医食同源」通り、運動と同じ位、食生活も大切ですからね。
日本では、義務教育で、栄養バランスや摂取カロリーの事を習い、
比較的バラエティに富んだ食事をしていると思うけれど、
外国ではどうなのでしょう?
(バターや砂糖など、日本では考えられない量を使ってるような…)

移動検診車、健康補助食品、立体マスク、シニアスポーツの候補から、
ベスト・オブ・クールは「立体マスク」に決まり、
外国人の皆さんからブーイングが…。

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定額給付金

第二次補正予算関連法が可決しました。
いよいよ、定額給付金が支給されるのですね。

景気対策のための定額給付金の総額は、約2兆円。
その2兆円で、もっと有効な景気対策が無かったのでしょうか?
偉い政治家の考えることが、馬鹿な私には理解できません。

12,000円を(18歳未満と65歳以上は20,000円)、喜ぶ人は多いでしょうが、
それが消費拡大に繋がるとも思えません。

一人当たり30万円だったなら、景気対策に有効かも知れませんが、
そんな金額、有り得ないでしょうし…

それに、殆どの所が、銀行口座に振り込まれるらしいから尚更です。
通常の家計に混ざってしまう気がします。

でも、なぜ、期限付きの商品券(クーポン券)にしなかったのでしょう。
以前実施された「地域振興券」のように。
莫大な費用が掛かるからなのでしょう…

定額給付金を支給するよりも、一年間、消費税無しにした方が、
はるかに、消費拡大に繋がるような気がするのですよね…

せめて、イギリスのように、生活必需品は非課税にし、
ブラウン首相に見習って、“不景気だからこそ、消費税率を引き下げる。”
とか…どこかの首相とは大違い!

TV番組などでも、「節約」や「激安」ばかりを扱っていては、
購買意欲が損なわれます。
メディアの側から、将来の不安を煽るというのも、如何なものでしょう。

お金を使ってこそ、景気は回復するのでしょうから…
そう言う私も、文具などは、近くの「100円ショップ」で買ってしまいますが。

それにしても、元々国民のお金なのに、“給付金”と言ってしまうところが、
いかにも、麻生さんらしいですよね。

…以上、愚人の戯言でした。

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「上流社会」

成績優秀なフェリシティは、
キングズポート女子大学の、特待生の試験を受けことになりました。

セーラにドレスを借りたり、新しくホテルのシェフになったフランス人(フランス系)
ピエールに、フランス料理について聞きに行ったり、期待は高まるばかり…

フェリシティを祝福しながらも内心複雑なガスは、
セーラにマナーを教えて貰いますが…

キングズポート女子大学に到着したフェリシティは、
同室のお嬢様達の話題に付いていけず、つい嘘をついてしまいます…

セーラの身の上を自分の事として話してしまったのです。
仕方ないですよ。みんなから、あんなに嫌味を言われたのですから…

一次面接が通過し、次は、“両親と一緒の二次面接”の通知が届いたことで、
フェリシティは動揺し、両親に自分のしたことを打ち明けます。

“特待生を辞退する”と言うフェリシティに、
“面接を受けて、本当のお前を見て貰うのだ。”と諭すアレック…

フェリシティは、どうしても合格したかったのです。
自分は外国にも行ったことが無いし、乗馬もピアノ(クラシック)も弾けない、
普通の家の子では、奨学金が貰えないと思ったのです。

そんなフェリシティの言葉に、学長も、
「選考基準が間違っていた。我が校の真の目的は“学問の探究”だった。」
と反省したのでした。

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ところで、二次面接の通知を受け取った時の、
ジャネットとヘティの会話が可笑しかったです。

ジャネット「どうしましょ! 面接なんて!…ヘティ、どうしたらいい?
      …何喋るの!? 何着る!?」
ヘティ  「一つ言うと、あなたは、なるべく喋らない方がいいわね。
      フェリシティの将来が掛かっているのよ。」

キング夫妻の会話も、どこの国も同じ男女の違いですね。

ジャネット「アレック、どの服もみんな駄目。」
アレック 「服なんぞ、いいじゃないか。」
ジャネット「ほかの親が、どんな格好で来るかと思うと…」
アレック 「一番いいシャツを着てくか…」
ジャネット「今ある服なんて、野良着よ。」
アレック 「俺達は農民だ。」

<ジャネットの言葉>
「…幸せになって欲しいもの。
お父さんもお母さんも、鼻が高いわ。
賢くて、しっかり者で、自慢の娘よ。
こんないい娘を授かって、神に感謝しなきゃ。」

<アレックの名言>
「…そんなお喋りに、付いて行くことないじゃないか。
いい教育こそが、人間を育てるんだ。
 親を恥じるってことは、自分を恥じることになる。
自分を、そんな風に思って欲しくないんだ。」

Felicity&Gus「上流社会」

<第3シリーズ>
第38話「上流社会」(High Society)より

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梅の花…

梅の花
降り覆ふ雪を
包み持ち
君に見せむと
取れば消につつ  

~万葉集 巻十・一八三三  作者未詳~

歳のせいでしょうか、私は、桜より梅の方が好きです。
でも何故、日本人は、静かにお花見が出来ないのでしょうね?

宴会、カラオケ、酷い場合は、バーベキューまで…
折角の花の香が、泣きますよ…

今日、3月3日は「桃の節句」。
でも、まだ、桃の花が咲いていない所も多いでしょう。

五節句に限らず、日本の風習や行事は、やはり旧暦で行うべきなのでしょう。
どうしても、新暦では季節感が一致しないのですから。

しかも、今日は雨のために、とても寒いです。
「ちらし寿司」より、「お鍋」が喜ばれそうな…

そう言えば、私の子供の頃の「桃の節句」は、月遅れでやっていました。
ちょうど春休みで、桃も桜も満開の「ひな祭り」に相応しい時期でしたね。

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上の写真は、1ヶ月前に、車で20分程の「洞慶院」(寺院)で写したものです。
(もう梅の季節は過ぎました。)
腕のせいで、肝心の梅の花が残念な結果に。

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「ヘティの求婚者」

ヘティ伯母さんの靴が、「サイズ6号、甲回りA」だったばっかりに、
スケート靴行商人のヒギンスという勘違い男から、散々な目に遇いました。
ヘティ・キングはシンデレラじゃないのですよ。
プレゼント攻撃をされても、有り難迷惑というものです。

しかも、巧みな話術で、アボンリーの人を味方に付けてしまったから、
被害者のヘティは、すっかり加害者扱いにされてしまいました。

でも、日頃の言動に似合わず、乙女チックなヘティ伯母さんには笑えましたが。
髪に花を飾った所をセーラに見られ、慌てて外したり…
(見てはいけないものを見てしまった感の、セーラの表情ったら…)
町中の人の前で恥をかかされ、部屋に閉じ籠もって、
子供の様に、ベッドで泣きながら足をバタバタさせたり…

ところで、ローズコテージの隣人のキャンベルさんは、
「ストーリーガール誕生」のキャンベルさんと同一人物?
成功者にしては、いやに小物だけど…

<ヘティの名言>
「物事は、見た目通りとは限らないのよ。」

<フェリシティの名言>
「男って負けず嫌いなの。別の男の人がいると、すぐ張り合うのよ。」

<ウォリー・ヒギンズ(スケート靴の行商人)の名言>
「必要の物しか無い人生など退屈です。ダイヤモンドがいい例だ。
はたしてダイヤが必要か?
いいえ。だが、世界中の美しい女性がダイヤを欲しがる。」
「結婚した男と、一人者の違いは?
結婚した男はワイフを愛し、独り者はサイフを愛す。」

Felicity&Gus「ヘティの求婚者」

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<第3シリーズ>
第37話「へティの求婚者」(The Calamitous Courting of Hetty King)より

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ビキニデー

3月1日は、ビキニデーです。

55回目の今年も、核廃絶を願う多くの参加者が焼津駅前に集結し、
久保山愛吉さんが眠る弘徳院まで、献花行進されたことでしょう。

1954年3月1日、
マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカによる水爆実験で、
「第五福竜丸」の船員23名全員(平均年齢25歳)が、
「死の灰」を浴びて被爆しました。

無線長だった久保山愛吉もその一人で、約半年後、
“原水爆の被爆者は、私を最後にして欲しい。
他の乗組員のためにも、遺体を解剖をして欲しい”
の遺言を残し亡くなりました。
享年40歳…

先日放送の「その時歴史が動いた」
“3000万の署名 大国を揺るがす~第五福竜丸が伝えた核の恐怖~”
によれば、女性グループから起こった原水爆禁止署名運動が、
「第1回の原水爆禁止世界大会」に発展したのだそうです。

アメリカ政府は、久保山さんの死因が放射能被害ではなく、
輸血の際の医師の不適切な処置によるものと発表していて、
現在も訂正されていないのです…

また「人道的処置」とて、日本政府に200万ドルが支払われたのも、
日米の政府間において、
「今後一切、この件についての法的責任は一切問わない。
汚染された魚が獲れたとしても、被爆者が亡くなっても、追加のお金は払わない。
この200万ドルをもって、すべては解決した。」
ということなのです。

当時の200万ドルは7億2000万円、でも水産業者の被害額は25億円で、
船員に支払われた金額はその中の、極々僅かに過ぎなかった…
それでも、その見舞金が世間の妬みを招き、多方面から寄付を求められたり、
被爆したことで差別を受け、仕事にも就けず、
焼津市から離れることを余儀なくされた人も多かったのです。

久保山さんの病理標本のついては、最近の新聞記事にもありましたが、
米軍病理研究所が、遺体の解剖に立ち会った在日軍人の軍医に、
病理標本の入手を指示…それを核被害否定に利用されていたらしく、
どうも、日本政府も協力していたようです。

ところで、昔、新藤兼人監督作品の『第五福竜丸』(1959)という映画があって、
私も小学校の時に「映画教室」で見ましたが、幼かったので記憶は微かです。

久保山愛吉さん(宇野重吉さん)が甲板で、降ってきた死の灰を久舐めるシーンや、
「原爆マグロ」が恐れられていたこと、「放射能探知機」のガーという音などです。

焼津市で暮らす同年代の知人から、撮影現場を見に行ったと聞いた事があります。
…もうこの映画を知っている人は少ないでしょう。

「第五福竜丸」は、いつの世までも風化されないで欲しいものです。

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