『卒業』
アメリカ映画の『卒業』(1968)は、当時、とても評判となり、
私も見に行きましたが、正直のところ、少々期待外れでした。
男性なら、共感を覚えたのかも知れませんが、
内容的にも、主人公の生き方にも、新人だったダスティン・ホフマンにも
魅力を感じず、ミセス・ロビンソンに至っては嫌悪感以外の何者でも無かったです。
唯一の救いは、ロビンソン夫人の娘(キャサリン・ロス)の純粋さだけでした。
母親とは正反対な清純な女性で、一服の清涼剤といった存在でした。
『卒業』と言えば、ラストシーンが有名ですよね。
教会の式場からウェディングドレスの花嫁を奪ってバスに飛び乗ったけれど、
その先が心配になってしまいました。
もう一つ有名なのは、サイモンとガーファンクルの音楽ですね。
「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロ・フェア」「ミセス・ロビンソン」…
どの曲も素敵です。
映画『卒業』は、感動したとは言えませんが、
サイモンとガーファンクルに出会えたことは大きな収穫でした。
主人公の名前は覚えていないのに、
唯一、嫌いなミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)を覚えているのも、
サイモンとガーファンクルが歌っていたからなのです。
「サイモン&ガーファンクル」のベストアルバムには、
大好きな曲ばかり収められていますが、敢えてベスト3を選ぶなら、
(1)「コンドルは飛んでいく」
(2)「明日に架ける橋」
(3)「スカボロー・フェア」です…
(CDが登場する以前には、同じカセットテープを買って聴いていました。)
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コメント
ベンジャミンでしたか…ダスティン・ホフマンは新人と言っても30歳位で、若作りにも無理がありましたね。彼の映画は、その後、数多く見ましたが、「フック」でのキャップテン・フックだけは気付きませんでした。アン・バンクロフトは、「奇跡の人」の他に、「キルトに綴る愛」「アサシン」なども見ました。彼女も、ダスティン・ホフマン同様、カメレオンですね。でも、役者なんですから当然なのですよね。キャサリン・ロスは「卒業」以外は見ていません。「明日に向って撃て」を見なかったので。「卒業」は40年前に見たきりで、殆ど覚えていませんが、もし、もう一度見たならば、感じる所が多いのでしょうね。
投稿: Michi | 2009年2月 3日 (火) 15:46
主人公の名前はベンジャミン。ミセスロビンソンは、アンヴァンクラフトと言う女優さんで奇跡の人のサリバン先生を演じた名優です。当時、この映画を見たとき音楽だけが良くて内容は良く分かりませんでした。チョット老けた新人という印象でダスティンホフマンも見ていました。ラストシーンも不安を感じましたね。だから、この映画成功なのですね。不確実な未来がテーマですから。確か、禅の両手を打つ、然らば隻手の音やいかにが、sound of silenceではなかったですかね。この歌詞は、素晴らしいですね。今なら、この映画分かります。卒業なんですよね、すべて。
投稿: katarohina | 2009年2月 2日 (月) 22:48