“まだ見ぬ君を恋うるかな”
1966年6月、「高校三年生」でデビューされた舟木一夫さん、
にかんだ口元にのぞく八重歯と、詰め襟の学生服姿が印象的でした。
その後リリースした曲が次々と大ヒッし、ヒット曲の映画化にも出演され、
正に一世を風靡した歌手でした。
中学生だった私も、人並みに、お気に入りの曲の歌詞を、
ノートに書いたりしたものでした。
「学園広場」「仲間たち」「修学旅行」「君たちがいて僕がいた」…
一番好きだったのは、「あゝ青春の胸の血は」…
でも、「はるかなる山」という曲は、今も好きです。(元山女ですから)
「只今授業中」とか「涙の敗戦投手」という曲もありましたね。
その後、スーツに着替えてからも、「絶唱」「北国の街」「哀愁の夜」とか、
「花咲く乙女たち」「高原のお嬢さん」(この2曲は何故か嫌いでした。)
などがヒットし、歌謡曲に興味が無かった私でさえ知っているのですから、
当時の人気は、相当なものでした。
「あゝりんどうの花咲けど」「まだ見ぬ君を恋うる歌」「夕笛」「初恋(藤村の)」…
舟木さんの歌の多くはセンチメンタルで、悪く言えば、女々しいとも思えるけれど、
そこが、当時の乙女に受けたのかもしれません。
そればかりか、今もなお、かつての乙女達に支持され続けられているとは、
大したものですよ…ファンもですが…
ところで、40年来の友達の一人に、筋金入りの「舟木ファン」がいます。
そのエネルギーたるや驚異的で、何しろ40年も欠かさず、
コンサートでも、座長公演でも、出掛けていくのですから、とても真似出来ません。
私に興味が無い事を察してか、誘ってくれないことが幸いです…
いつだったか、彼女が「還暦を迎えた時には赤い学生服を着る。」
と言っていましたが…?
私自身は、もう20年位は舟木さんを見ていないけれど、
(別の)友人によれば、あれ程、初々しく、清潔感に溢れていた彼なのに、
声も、歌い方も、表情も、別人となってしまったのだとか…
(勿論、違った魅力があるとは思います。)
時は無情…でも、日本語の美しさは永遠です。
…まだ見ぬ君を恋うるかな…
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