『ターシャの家』
きのう図書館から、ターシャさんの本を3冊借りてきました。
『ターシャの家』『ターシャ・テューダーの世界』『ターシャ・テューダーのドールハウス』
です。(『ターシャの家』は、「言葉シリーズ」同様、日本のオリジナルです。)
バーモントに建つコーギコテージは、
56歳の時『コーギビルの村まつり』の印税で、念願だったバーモントの土地を購入し、
家具職人(それ以前は教師)の長男セスさんが、
ターシャさんの友人の古い農家をモデルに、2年かけて、たった一人で建てた、
新しくて古い、ターシャさんの理想の家なのです。
とても人家とは思えない、外観も内部も、まるでミュージアムのよう…
と言うのも、アンティーク家具や道具類のせいなのですが、
日本人の家のように、磨かれていないからでもあるのですね。
床にしても、家具にしても、調理器具にしても…
それに、バンドリーの戸棚に置かれたビニール袋入りの砂糖(又は粉類?)は、
口が開いたままなんです…
これは、ターシャさんがアメリカ人だからなのでしょうか…?
それとも、こだわらない性格だからなの…?
それは兎も角、やりたい事と、やらなければならない事の多過ぎたターシャさん
なのですから、そんな時間は無かったのでしょうね。
リビングやキッチン、アトリエ、納屋、ガーデンの他に、
ドレスや小物などの写真はありましたが、ベッドルームとバスルームは無かった…
プライベート部分ですからね。
ターシャさんだって現代人、何もかもアンティークであるはずもなく、
冷蔵庫も、電気コンロも、電気スタンドもあるし、蛇口をひねればお湯が出る暮らし。
意外にも、キッチンの棚には、プラスティックの密閉容器がありました。
ところで、ターシャさんの冷蔵庫の扉には、
何枚もの詩の写しや切り抜きが貼られてありました。
その中の一部分です。
“…年齢による分別を快く受け入れよう。
若さにしがみつくことなく、しなやかに手放そう。
突然の不幸に立ち向かえるよう、精神をきたえよ。
しかし、暗い想像で、打ちしずんではいけない。
不安の多くは、疲れと孤独から生まれる。
自分を律するのはいいが、それ以上に、自分に優しくせよ。”
~マックス・アーマン「デシデラータ」から抜粋~
↓の部分に、アンダーラインが…
Take kindly the counsel of the years, gracefully surrendering the things of youth.
『ターシャの家』(Tasha's Delightful House)
ターシャ・テューダー/著 リチャード・W・ブラウン/写真 食野雅子/訳
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