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『灰とダイヤモンド』

今、私のパソコンに保存されている映画が2本あります。
アンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画『灰とダイヤモンド』と『地下水道』です。

昨年の6月の放送された、「祖国を撮り続けた男」(ETV特集)を見るまで、
この2作品と、『聖週間』だけは知っていたものの、見たことは無かったし、
アンジェイ・ワイダ監督の事も、詳しくは知りませんでした。

ですが、10年位前、日本で『聖週間』が公開された時に、
見たかったけれど果たせないでいたので、放送直後、リクエストしました。

9月になって、一週間に渡って放送された時には、
喜んで、『灰とダイヤモンド』と『地下水道』を録画しました。
…が、未だに見てないのです。リクエストしたにも関わらず…
(私が一番見たかったのは『聖週間』で、リクエストにも加えましたが、
放送されなかった…)

いえ、実は、どちらも何度か見ようとしたけれど、とても暗く重い内容で、
当時のポーランド情勢に疎い私には、見続けるための忍耐力が足りず、
睡魔も襲ってきて挫折の連続…そして今に至っています。

番組内で監督が語っていたことに因れば、
『灰とダイヤモンド』は、厳しい検閲に潜り抜けるため、
あたかも、シチュー側に視点を置いて撮った様に思わせて、
上映が許可されたのだけれど、
監督の本意は、観客にマーチェクに感情移入して欲しかったとのことでした。

どんな作品でも、見る人次第で変わる事が面白いです。
反戦映画でさえも、見る人によっては戦争賛美と感じるのですから…

『灰とダイヤモンド』と『地下水道』…勿論削除しません。

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