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「悲しみをこらえて」

前回の「病める娘」もそうなのですが、
「悲しみをこらえて」と「うわさ話にご用心」に、ガスは登場していません。
でも、二人にとっては外せないエピソードと思い加えました。

ガスの死の報せから1年…
悲しみの癒えることの無いフェリシティは、
家族の心配をよそに、家に閉じこもっていました。

フェリシティ 「あたしは、どうしても…信じられないの。ガスが亡くなったなんて。
        …このまま忘れるなんて出来ないわ…」
アレック      「だが、一年も連絡が無い。…ガスは死んだんだ。」
フェリシティ 「あたしは認めない。…嫌よ…何を見ても思い出すわ。
        あたしの一部なの。…なのに、どうやって消し去れって言うの?…」
アレック      「別の何かで埋めるしかないんだ。」
フェリシティ 「セスみたいに?…あたしには出来ない。」

そんな時、町に新しい銀行家のスチュアート・マクレーがやって来ました。
スチュアートは、フェリシティに好意を寄せ、キング夫妻にも乗り気に…
でも、フェリックスだけは違いました。

フェリックス 「でも、あの人はガスじゃない。全然違う。
        …フェリシティの気持を確かめもせず、認めるなんて…
        僕には分かるよ。フェリシティは、あんな男を好きになったりしない。
        本当に幸せなの?…お姉さんに聞いたの?
        ガスとは、似ても似つかない男となんかと結婚してさぁ~…」

フェリックスも成長しましたね。
子供の頃に、セーラと三人で埋めた願いごとの箱、
(そういう場面はありませんでしたが…)を読む姉弟の会話…

フェリシティ 「願いごとの箱、セーラと三人で埋めたでしょ?大昔よ。
                 開けたいんだけど、まず、あんたに言ってからと思って…」
フェリックス「…読むよ。『全部の願いごとを、かなえてください。
                駄目なら、遠くへ行きたいので、100万ドルください。
                大嫌いなフェリシティに会わなくてすみますように』
                …子供だったからさ。」
フェリシティ 「いいのよ。しょっちゅう意地悪言ったもんね…
                …『あたしはお父さんのような優しい人と結婚したい。
                永遠に愛してくれる人と…ウエディングドレスは白、子供は六人…』
                …子供の頃の夢って、叶わないのかしら…」

ガスはアレックとタイプが似てるような気がします。
フェリシティの気持ちも考えず、強引なスチュアート。

フェリシティ 「あたしガスを愛してるの。」
スチュアート「分かてる…だが一緒にいてやれるのは僕だ。
                 ガスはもういない。思い出なんだ。」
フェリシティ 「やめて!…聞きたくないわ!」
スチュアート「現実を見つめなきゃ…一生、亡霊を思っては暮らせない。」
フェリシティ 「やめて!…一人にして!」

当然でしょ!…デリカシーのかけらも無い言い方に腹が立ちましたよ。
失恋して去って行くスチュアートでしたが、
来たばかりだと言うのに、銀行の方はいいの?

それなのに、町を去ろうとするスチュアートを「今は行かないで。」
と止めたフェリシティ…

それにしても、スチュアートって、ガス以上にオジサンに見えましたが…
しかも、第10話「収穫祭の女王」にも農民役で出演していましたし…
傷心のフェリシティの前に現れたのが、
せめて、ガスと出会う前に夢中になった初恋のデビッドだったら良かったのに。
(それでは典型的なメロドラマですね…)

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<第7シリーズ>
第79話「悲しみをこらえて」(Out of the Ashes)より

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