« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月

「うわさ話にご用心」

アボンリーに、身寄りの無い子供の為の「子供の家」が出来たお陰で、
明るさを取り戻し、スチュアートとも親しくしているフェリシティですが、
決して、ガスを忘れた訳ではありませんでした。

執拗に求婚するスチュアートにも、
「あなたのことは、とても好きよ。でも、まだ少し時間が掛かるの。
あなたの気持に答えられるようになるには…」
と答えていました。

それなのに、程無くして婚約指輪を受け取ってしまったのはなぜ?
ラストシーンのフェリシティの言動には、少なからずショックでした。

ガスとの別れの時、「死ぬまであなただけのものよ」と言っていたのに、
あれは、ガスが死ぬまでという意味だったの?

「ガスは死んでいない。私には分かるの。」と言っていたのに、
ガスの死を受け入れたってことなの?

本当に、ガス以外の人と結婚してしまうの?
モンゴメリーのドラマですから、そんな筈無いとは思いましたが…。

8001 8002 8003 8004

<第7シリーズ>
第80話「うわさ話にご用心」(Love May Be Blind...But the Neighbors Ain't)より

|

昔観た映画

中学生の頃は、吉永小百合さんのファンだった友達に付き合って、
日活の青春映画に通っていたのですが、高校生以降は洋画一辺倒でした。

まだ、レンタルビデオ店がなかった当時、
テレビでも、洋画の吹き替え版(カットされた)が放送されてはいましたが、
やっぱり映画は映画館で見る物でした。

1960年代当時はミュージカルの全盛期だったので、よく見ていました。
また、不朽の名作のリバイバル上映も多かったです。

1960年代には、どんな映画を見てたのでしょう…?
…リバイバル上映では、「風と共に去りぬ」やチャールトン・ヘストンの「ベン・ハー」
「十戒」とか、文学作品の映画では、「嵐が丘」(ローレンス・オリヴィエ主演)
「レベッカ」「ジェーン・エア」「エデンの東」「ロミオとジュリエット」、
クララ・シューマンを描いた「愛の調べ」や「禁じられた遊び」「汚れなき悪戯」など。

ミュージカルでは、
「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」「ウエスト・サイド・ストーリー」
「マイ・フェア・レディ」「モダン・ミリー」「キャメロット」「オリバー」「心を繋ぐ6ペンス」
「チキ・チキ・バン・バン」「シェルブールの雨傘」「ロッシュフォールの恋人達」、
「ファニー・ガール」や、リバイバルの「5つの銅貨」「王様と私」「南太平洋」など…

また、「天使の詩」「ひまわり」「悲しみは星影と共に」「鉄道員」「ブーベの恋人」
「ガラスの部屋」「道」「自転車泥棒」などの泣けるイタリア作品も見ました。

オリヴィア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」や、
ソ連映画の「戦争と平和」(美しいヒロイン役のリュドミラ・サベーリエフは、
「ひまわり」にも出演してました。)

オードリー・ヘップバーンの主演の「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」
「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」「シャレード」などや、
「引き裂かれたカーテン」などのジュリー・アンドリュースの作品も。

シドニー・ポワチエの「「招かれざる客」「野のユリ」「いつも心に太陽を」
「いつか見た青い空」とか、「ドクトル・ジバゴ」「ジョニーは戦場に行った」
「ある愛の詩」「奇跡の人」「シベールの日曜日」「アンネの日記」「鳥」
「ローズマリーの赤ちゃん」「小さな恋のメロディー」「グレート・レース」
「卒業」「ナタリーの朝」……

すべてが1960年代なのかは、定かではありませんが、
今思い出せるだけでも、様々な映画を見ました。
でも、思い出せない作品の方が、ずっと多いと思います。

題名と見た日付をメモしておかなかったことが悔やまれます。

| | コメント (2)

楳図かずおさんの家

Yahoo!ニュースに、楳図かずおさんの家の写真が出ていました。
外壁が、赤白の縞模様で、とても可愛らしい家でした。

この家(まことちゃんハウス)が、
近隣住民との間で問題になっていた事を知らなかった私は、
記事を読んで、とても驚きました。

好みは人それぞれで仕方無いのですが、
「蛍光塗料で、サイケデリックな塗装」とか、「高層住宅で日照権の侵害」とか、
「騒音を撒き散らす仕事の家」とかならいざ知らず、
まるでフルーツパーラーかケーキ屋さんみたいな可愛らしいデザインの家なのに、
なぜ、おぞましく感じるのでしょうね…?

それにしても、原告側が2人だったとは…
その他の住人は、受け入れているということなのでしょうか?

眺めていると、明るい気分になりそうで、私なら大歓迎です。
もし近所に住んでいるなら、出来る事なら、親しくなって中も見せて貰いたいくらい。

ところで、楳図かずおさんというと「まことちゃん」や「漂流教室」が有名のようですが、
私は見たことがありません。

私には、「へび女」(へび少女?)や、「猫少女」(?)のイメージが強いです。
美少女が最後にへび(猫)に変わるという、とても恐ろしい漫画でした。

楳図かずおさんは、現在72歳とか…
随分お若い頃から、第一線で活躍されていたのですね。

72歳とは思えないほど若々しい楳図かずおさん、
心も少年のままなのでしょうね。

|

貧乏性!

先日、実家に帰った時、紙袋一杯の端切れを貰ってきました。
貰ったと言うより、正しくは、渡されたのですが。

中には、手付かずのツィードの着分も有りましたが、
他はすべて、見覚えのある着物の残り布ばかり。

「要らなかったら捨てて…」と母は言うけれど、
洋裁で出た端切れでさえ、中々捨てられないというのに、
着物の残り切れは、尚更捨てられないのですよ。
(洋裁と違って長方形だから。)

生地なら、着分の物から切り売りの物、何かを作るつもりで買った物、
それに端切れ等々、衣装ケースに何杯もあるれだけでも手一杯なのに、
どうするの?

私は物に執着が無くて、割と何でも処分できる性分ですが、
本と生地だけは、中々処分出来ないのですよね。

でも、私以上に布を捨てられないはずの母が、
少しずつ片付けだしたことに、複雑な思いがしました。

さて、何を作ろうかしら…?

|

「悲しみをこらえて」

前回の「病める娘」もそうなのですが、
「悲しみをこらえて」と「うわさ話にご用心」に、ガスは登場していません。
でも、二人にとっては外せないエピソードと思い加えました。

ガスの死の報せから1年…
悲しみの癒えることの無いフェリシティは、
家族の心配をよそに、家に閉じこもっていました。

フェリシティ 「あたしは、どうしても…信じられないの。ガスが亡くなったなんて。
        …このまま忘れるなんて出来ないわ…」
アレック      「だが、一年も連絡が無い。…ガスは死んだんだ。」
フェリシティ 「あたしは認めない。…嫌よ…何を見ても思い出すわ。
        あたしの一部なの。…なのに、どうやって消し去れって言うの?…」
アレック      「別の何かで埋めるしかないんだ。」
フェリシティ 「セスみたいに?…あたしには出来ない。」

そんな時、町に新しい銀行家のスチュアート・マクレーがやって来ました。
スチュアートは、フェリシティに好意を寄せ、キング夫妻にも乗り気に…
でも、フェリックスだけは違いました。

フェリックス 「でも、あの人はガスじゃない。全然違う。
        …フェリシティの気持を確かめもせず、認めるなんて…
        僕には分かるよ。フェリシティは、あんな男を好きになったりしない。
        本当に幸せなの?…お姉さんに聞いたの?
        ガスとは、似ても似つかない男となんかと結婚してさぁ~…」

フェリックスも成長しましたね。
子供の頃に、セーラと三人で埋めた願いごとの箱、
(そういう場面はありませんでしたが…)を読む姉弟の会話…

フェリシティ 「願いごとの箱、セーラと三人で埋めたでしょ?大昔よ。
                 開けたいんだけど、まず、あんたに言ってからと思って…」
フェリックス「…読むよ。『全部の願いごとを、かなえてください。
                駄目なら、遠くへ行きたいので、100万ドルください。
                大嫌いなフェリシティに会わなくてすみますように』
                …子供だったからさ。」
フェリシティ 「いいのよ。しょっちゅう意地悪言ったもんね…
                …『あたしはお父さんのような優しい人と結婚したい。
                永遠に愛してくれる人と…ウエディングドレスは白、子供は六人…』
                …子供の頃の夢って、叶わないのかしら…」

ガスはアレックとタイプが似てるような気がします。
フェリシティの気持ちも考えず、強引なスチュアート。

フェリシティ 「あたしガスを愛してるの。」
スチュアート「分かてる…だが一緒にいてやれるのは僕だ。
                 ガスはもういない。思い出なんだ。」
フェリシティ 「やめて!…聞きたくないわ!」
スチュアート「現実を見つめなきゃ…一生、亡霊を思っては暮らせない。」
フェリシティ 「やめて!…一人にして!」

当然でしょ!…デリカシーのかけらも無い言い方に腹が立ちましたよ。
失恋して去って行くスチュアートでしたが、
来たばかりだと言うのに、銀行の方はいいの?

それなのに、町を去ろうとするスチュアートを「今は行かないで。」
と止めたフェリシティ…

それにしても、スチュアートって、ガス以上にオジサンに見えましたが…
しかも、第10話「収穫祭の女王」にも農民役で出演していましたし…
傷心のフェリシティの前に現れたのが、
せめて、ガスと出会う前に夢中になった初恋のデビッドだったら良かったのに。
(それでは典型的なメロドラマですね…)

7901 7902 7903b 7904

<第7シリーズ>
第79話「悲しみをこらえて」(Out of the Ashes)より

|

「地球感動配達人 走れ!ポストマン」…ソロモン諸島

先週、1月18日の「地球感動配達人 走れ!ポストマン」は
松井絵里奈さんがポストマンで、動物調教師の男性の依頼を受け、
20年前にチンパンジーの接し方を教えてくれた、
アメリカの動物サーカスの女性に、オランウータンが描いた絵を届けてましたね。
(感想を書きそびれました…)

昨夜のポストマンは、萩野崇さん。
依頼人は、埼玉在住の堀内亜希さんと、中学生(12歳)の娘・花梨(かりん)さんで、
ソロモン諸島にいる、花梨さんのお父さんのニッソンさんに、
自分の写真と、「絆」の文字の付いたキーホルダーを届けたいというものでした。

ソロモン諸島と言えば、第二次世界大戦下で日米の激戦地となった所です。
戦争とは無関係ないのに、戦場にされただなんて…
…横道に逸れるところでした…

花梨さんの依頼の理由が、「お父さんの顔を知りたい」では無く、
「今、お父さんが元気で幸せで暮らしているか、とても心配…
自分が元気で幸せな事を伝えて安心して貰いたいし、感謝している事を伝えたい。」
と言うのですから、なんて健気で優しい女の子なんでしょう…
感心せずにはいられませんね。

花梨さんのお父さんは無事見つかりました。
花梨さんのメッセージを見つめるお父さんの澄んだ瞳から、涙がこぼれました。
そして語る、会いたくても会えない娘への思い…

ニッソンさんは再婚され、まだ小さい子供が3人いましたが、
一番上の女の子の名前はカリンでした。
「カリンを忘れないため。」と話していましたが、
いつまでも“花梨ちゃん”を身近に感じ、
いつまでも“花梨=カリン”と呼びたかった様にも思えました。

夫婦は、すっきり他人に戻れたとしても、
親子は、たとえどんなに遠く離れても、お互いに顔さえ知らなくても、
ずっと親子のままなのでしょう。
花梨さんがもう少し大きくなったら、素敵なパパに会いに行くことでしょうね…

今回は、久しぶりで感動しました。
男性のポストマンは、とかく愚痴が多い気がしますが、
萩野崇さんは愚痴も無いし、前向きで頼もしいところが良かったですね。

|

「国際キルト・フェスティバル」の動画

「東京国際キルトフェスティバル2009」の動画は、既に削除されていましたので、
2008年の動画を、リンクさせて貰いました。

素晴らしい作品ばかりが、8分30秒にまとめられています。
いつまでも、消されませんように…
(ブログデザインの関係上、小さいサイズでしか表示出来ないのが残念!)
ここをクリックすると、もう少しだけ大きいサイズで見られますよ。

| | コメント (2)

潔癖症…?

自分では、特別綺麗好きとも、潔癖症とも思っていないし、
お掃除も適当なのですが、たまに気になることもあるのですよね。

潔癖症の人は電車のつり革とか手摺り、ドアノブ等に直接触れないと言いますが、
私は大丈夫…、外出から戻った際には手を洗いますからね。
でも、図書館で借りてきた本の表紙は拭いてしまうし、後で手も洗います。
また、たとえ安かろうとも、リサイクル・ショップで買い物はしたくないです。

では、お札や小銭は?…デパートなどのトイレは?…一応大丈夫…
プールも、塩素で消毒されているから大丈夫…入ることも無いのですが…

でも、温泉には、かなり抵抗があります。
誰もが、エチケットを守って入浴しているなら良いのですが、そうとも思えないし、
トイレに行き忘れた子供が、我慢出来ずに…ということも多いと聞きますからね。

今では、公共施設や総合病院で、スリッパに履き替える所はありませんが、
古くからの個人病院(開業医)では、履き替える所も多いですよね。

私は、1年中ストッキング(冬はタイツ)を履いているので、
素足にベタッという不快な感触を味わった事が無いとはいえ、
それでも、普通に並べられているスリッパでさえ、抵抗があるのですから、
重ねられていたとしたら、尚更嫌です。
手に持って外すこと自体不潔で、そこが皮膚科だったら最悪ですよ!
スペースの関係なのか、そこまで気にしてないのかは分かりませんが、
重ねられている所って、結構多いようですね。

「毎日、必ず床の拭き掃除をし、スリッパも、必ず拭いているから清潔!」
と言うのかも知れませんが…

今までは、「気にし過ぎ」と思われたくないので、平然を装ってきましたが、
もう、他人の目を気にするような歳でもないですからね。
これからは、マイスリッパを持参しようと思っています。
…やっぱり、潔癖症なのでしょうか…?

| | コメント (4)

手術…!?

自然治癒力を信じるよう自らに言い聞かせ、と言うより、ケセラセラの気分で、
病気でも怪我でも、余程でない限り、病院には行かないで治してしまう私ですが、
そうも言ってられない事態に陥ってしまいました。

19日のブログでも書いたのですが、
新年早々、私のある厄介な所が、反乱を起こしてしまったのです。

友達はおろか、家族さえ知らない秘密…敢えて隠していた訳でも無いのだけれど、
別に言う必要も無いと思っていた、私の先天性異常、
でも、先週、内服薬を貰おうと、近くの耳鼻咽喉科に行ってきたのです。

医者「どうしました?」
 私 「耳がちょっと…」と言って、普段は髪に隠れている右耳を見せました。

医者「あ~、これは、先天性耳瘻孔ですね。よくいますよ。」と、
メモを見せてくれました。

 私 「はい…」(調べましたから…1~3%の確率ということも…)
医者「炎症起こしてますね。痛いでしょ?」
 私 「痛くは無いですけど、ちょっと臭って…」
医者「(摘出)手術しないと治りませんよ。子供の頃から?」
 私 「生まれ付きなんです。」
分かり切った事を、つい言ってしまう…専門家だって人間ですからね。

 私 「全身麻酔ですよね…?」(臆病な私、むしろ全身麻酔の方がいいけれど…)
医者「局所麻酔で簡単ですよ。紹介状書きましょうか?」(紹介状は要りません。)
 私 「入院ですか?」
医者「一泊二日です。…普通は、子供の時に手術するものですよ。」
   (私、普通じゃないので…)
 私 「今まで、腫れたことが無かったので…」
医者「それは運が良かっただけですよ。紹介状書きますよ。」(要りませんたら。)
 私 「少し、様子みることにします…」
医者「取り敢えず抗生物質、出しますから…手術した方がいいですよ。」
 私 「左も(穴が)あるのですが…」
医者「珍しい!、普通は片方なのに…」
   (そうなの?私は普通じゃ無いの…こんな“珍しい”は嬉しくない…)

先天性耳瘻孔(センテンセイジロウコウ)…
まるで時代劇に出てきそうな名前を、ネットサーフィンで知ったのは、
症状が現れた10日ほど前のことでした。
今まで、化膿しなかったことをいいことに、特別気にもしてなかったのです。

もう薬は終わってしまった…
抗生物質の服用で、一応、症状は押さえられているけれど、
また化膿したらどうしよう…

医者は、“手術しか治す手はない。紹介状を書いてやる。”の一点張り…
もう一度、薬を貰いには行けない雰囲気…。
出来ることなら手術はしたくないけれど、もし、また腫れたなら、
別の開業医の所に行って、同じ様な事を言われながら薬を貰うか、
覚悟を決めて、総合病院に行くしか無いのでしょう。

年明けから包丁で指を切り、耳が腫れ、ギックリ腰になり、
しかも、早くも花粉症の症状が…!

| | コメント (4)

「アボンリーへの道」のメーキング

「Road to Avonlea」の舞台裏(メーキング)の動画です。
(私には)何と言ってるのか解らないのが残念ですが…
ファンにとってメーキングは、“見たくもあり見たくも無し”ですね。

|

ワン・ドロップ・ルール

ジョージ・ブッシュは去った…

2009年1月20日、第44代アメリカ合衆国が誕生しました。
陳腐な表現ですが、歴史の新たなページが開かれたのですね。

史上初の黒人大統領となったバラク・オバマさんは、まだ47歳という若さ、
今までには感じることのなかった素晴らしい就任演説に、
否が応でも期待感が高まります。

暗殺はアメリカに限った事ではありませんが、
キング牧師、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディ、ジョンレノン…
「非白人」という理由だけでは無くても心配です。
しかも「自由の国」アメリカでは、今なおKKKが活動し続けているそうですから。

ところで、オバマさんはケニア人と北欧系アメリカ人の混血、
正しくは、ケニア系アメリカ人であり、北欧系アメリカ人であるのに、
何故メディアは、せめてケニア系アメリカ人と言わないのでしょうか?

アメリカには ワン・ドロップ・ルールというの があって、
たとえ外見上がどうであれ、一滴でも黒人の血が混ざれば黒人として扱われる。
1/2どころか、1/32であろうと、法律(?)が変わらない限り、
子孫は黒人として扱われるそうです。

何代まで…?もし永久にだとしたら、
約20万年前に、タンザニアで誕生したと言われているHomo sapiensは、
全て黒人ということになるのですよね…?

でも、進化論を信じようとしない白人至上主義者の皆さんは、
「自分達の祖先はアダムとイヴ」と言うのでしょうね…?

|

「わたしを束ねないで」

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃き
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音

わたしを注がないで
日常性に薄められた牛乳のようにぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮 ふちのない水

わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風

わたしを区切らないで
,(コンマ) や .(ピリオド) いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終りのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩

 -------------------------------------

新川和江さんの詩、「わたしを束ねないで」を最初に読んだのは、
40年近くも昔のこと、とても共感しました。

十把一絡げに束ねられたり、枠にはめられたり、収められたりはイヤ、
あらゆる束縛から解放されて生きたい。
いいなぁ男性は自由で~差別されるのは、いつだって女の方…
何故?…女に生まれたくて生まれてきたんじゃないのに…
若い頃は、そう思っていました。

でも、男性だって束ねられたり枠にはめたり、収められたりされてるのですよね。
就職しなくても(出来なくても)、女性は「家事手伝い」で済むのに、
男性の場合は「ニート」と言われてしまう…
家庭(経済的に)でも、職場でも、より責任を負わされるのは男性の方ですし、
有事の際には、主義に関係なく殺し合いを強制される…

20090120 <日本女流詩集>『翼あるうた』
新川和江 編 掘文子 装画 若い人の絵本シリーズ(童心社)

|

うれしい…!

見逃してしまった「2009東京国際キルトフェスティバル」、
ほんの一部ですが、YouTubeで見ることが出来ました。

三浦百恵さん作のキルトや、モンゴメリが作ったクレージーキルト、
「Anne of Green Gables」の直筆原稿も展示されていましたよ。
勿論、高画質でダウンロード…。

| | コメント (2)

がっかり…!

昨日は「東京国際キルトフェスティバル」の放送の日だったのに、
見逃してしまいました。…楽しみにしていたのに…

いつものように、何気なく生ログを開いてみたら、
「キルトフェスティバル」の記事にアクセスが集中していました。
ハッと気付いた時は、後の祭り…年に一度の祭典の…

お目当ての番組は、すべて録画予約して見るのですが、
キルトフェスティバルの予約、すっかり忘れていたのです。

他の番組は見ないから、番組宣伝を目にすることも無い…
やっぱり、番組表は毎日見た方がいいですね。

今年は春から尽いてないのです。
不注意から、包丁で指を切ってしまったし…
そのため、滅多に食器を割らない私なのに、お皿を割る羽目に…
数日後には、中鉢も同じ運命となりました。

先週には、私の眠れる「先天性異常」が反乱を起こしてしまため、
抗生物質を貰いに開業医の元に…手術を勧められてしまいました。

悪夢にうなされ、自分の声で目が覚めたこと数回…
また、予定外の出費もありました。

どれも誰のせいでもないし些細なことばかりです。
済んだことは忘れましょう。
今年は、まだ11ヶ月以上あるのですから。

ターシャさんも言ってました。
「人生は短いのよ。楽しまない手はないわ。」と…

|

「着せ替え人形」と「ぬりえ」

「着せ替え人形と」と「ぬりえ」、
どちらも、駄菓子屋さんや文房具屋で売られていて、
女の子達の遊び道具の一つでした。

一枚の紙に、極彩色に印刷されている「きせかえ」は、
顔のある本体の正面と後ろ姿を切り抜き、貼り合わせて作り、
着せ替え用の着物は、肩などに小さな糊代があって、
その部分だけを糊付けて作ります。

着せ替え用の着物は、2~3枚分ありましたが、
その他に、アクセサリーなどの小物も印刷されていました。
でも、使えないので、切り抜くこともしませんでした。

お嫁さん(白無垢以外の和装)や、振袖姿が殆どでしたが、
皇太子妃に決まった正田美智子さん「きせかえ」もありました。

純白のドレス、長手袋、ヘアバンド、ハイヒール、そして、黒のショール、
というミッチースタイル、十二単におすべらかし姿のもの、
振袖姿のものもありました。

昭和30年代の「きせかえ」を復刻し、書店やウェブサイトで販売したなら、
懐かしさに釣られた昔の少女が買うような気がします。
額に飾っても、レトロなインテリアになるのでは…?

「ぬりえ」も頻繁に買っていました。
カラー印刷された可愛らしい絵の袋に、5~6枚のぬりえは入っていて、
隅に小さく描かれた短冊には、「きいち」「まつお」などの名前が…

「ぬりえ」にも、「きせかえ」同様、お嫁さんの絵が多かったのは、
当時の女の子の夢だったからなのでしょうか?
…私は違いましたが…

“「ぬりえ」は絵が下手になる。”と言われながらも、どこ吹く風、
せっせと塗っていた私は絵が下手に…。

|

「ウルルン・リターンズ」…バイカル湖(小栗旬さん)

氷点下45度の真冬のバイカル湖…
辺り一面、氷霧に包まれた幻想的な風景…
そこは、ロシア民謡「バイカル湖のほとり」の世界。
まるで外は冷凍庫、そんな厳しい環境のも、逞しく暮らしている人々がいるのです。

風花でさえ、5年に1~2回しか舞わない地方で暮らしているため、
銀世界に憧れ、積雪の山登りをしたのも今は昔…寄る年波には勝てません。
今では温暖な地に住めることに感謝してます。

小栗旬さんは当時18歳…
現在何歳なのかは分かりませんが(何年前に見たのか、忘れてしまいました。)
最終回のビデオレターでは、恥ずかしがって隠れていた小さな女の子が、
高校生位(?)になっていました…
スタッフが持参した小栗旬さんの写真集に、
ホームステイ先の家族の皆さんは、とても驚いていました。

当時、小栗さんは
「俳優の仕事は自分の性格に合わないような気がして、やめようと思っている。」
と言っていましたが、
写真集が出され、ウルルンのDVDにも加えられているのですから、
さそかし活躍されているのでしょう。(芸能人に不案内で…)

バイカル湖の厚い氷に穴を開け、極寒の中での魚釣り、
積雪を踏み分けての鹿狩りでは、お父さんの「とどめを刺せ」の声が…
戸惑いながらも、小栗さんの口から漏れた「ゴメンね」に、
「気持ちは分かるが遊びじゃないんだよ。魚を捕る時可哀想と思うのか?」
…生きてくいくためには当然なこと…
でも、一度の経験も無いのに、何の躊躇もなくとどめを刺せる人がいたのなら、
その方が怖いけど…

いつも思うことですが、旅先で出会った外国人って、
どうして、誰もが素敵なことを言うのでしょう。
ここのお父さんにしても、お母さんにしても…
お父さん曰く、
「誰だって寒いのはイヤなんだ。大切なのは仕事を楽しむこと。
好きなら辛くても頑張れるはず…」
特別、珍しくもない言葉かもしれませんが、私には哲学者の格言に思えました。
(好きではない仕事に就いている人の方が、多いような気もしますが…)

一人暮らしの75歳のお祖父さんは、
「子供達は一緒に住もうと言ってくれる。
再婚相手を紹介すると言ってくれた人もいた。
でも、寂しくても相手に気を遣って暮らすより、一人の方が気楽でいい…」と…
最も共感を覚えた言葉でした。

|

「女と男~最新科学が読み解く性~」

NHKスペシャル 「女と男~最新科学が読み解く性~」
第1回「惹かれあう二人 すれ違う二人」、第2回「何が違う?なぜ違う?」、
深夜の再放送を録画して見たのですが、
今まで言われていた男女の違いを、長期に渡った実験のデータや、
脳のML画像・映像から、分析していたところが興味深かったです。

“恋は盲目”そして“あばたもえくぼ”…
でも、恋は、期間限定、“賞味期間は長くて3年”…

恋愛は、子育てのために太古の昔から進化したシステムで、
3年は、原始時代では、子育てが一段落する期間とか。

異性に惹かれた時、
男性は視覚が活発に働き、健康な子供を産めるかどうかを確かめていて、
女性は、記憶が活発に働き、相手か誠実がどうか、
子育てに相応しい人がどうかを無意識に確かめている…
これは優秀な子孫を残すため、原始時代からプログラミングされたものという。

女性は感情的と思われているが、実は逆…
男性は、批判を攻撃と受けとめがちで、感情を爆発し易い。
批判どころか、訂正されたりアドバイスされただけでも、
侮辱を受けたと思い込むことも…男性の方が、プライドが高いのでしょう。

口論になった時、会話を一方的に打ち切るのも、圧倒的に男性の方…
女性の会話は、コミュニケーションをとるためだったり、話題を共有したいため。
一方、男性の会話は、問題解決の手段が多いとか…

つまり、女性が悩みを打ち明けたり、愚痴を言ったとしても、
聞いて貰いたいだけであって、必ずしも解決を望んでいる訳では無いそうです。
でも男性は、解決の為の分析やアドバイスをしてしまいがちなんだとか。

女性は、相手の表情から、感情を読み取ることが容易に出来るのに、
男性には、容易ではないらしいです。

同じ結果を導くにしても、働いている脳の場所が違うというのも意外でした。
男女平等のアメリカでは、男女別の教育を試みているとか…

脳の同じ病気に至る経過も、男女では違うことが(ホルモンの違いが関係)、
最近分かってきたそうです。

あくまでデータを、それぞれの科学者が分析したもので絶対的では無いし、
当然、早急に、結論付けるものではありませんが、
それでも、男女は、脳の仕組みが違うことは確かなようです。
理解し合うのが難しくても、仕方ないことかも知れません。

第3回は「男が消える?人類も消える?」、面白そうなテーマです。

|

COOL JAPAN・・・大人(Adults)

1月12日が「成人の日」なので(多分)、今回のテーマは「成人」。

外国人に比べ、日本人は、外見的に若く見えるとは聞きますが、
中身も異常に子供っぽく感じるそうなのです。

自分の意見を言わない事や、親から自立していないところとか、
(首相からして)大人が漫画を読んだり、秋葉原のメイドカフェに夢中になったり、
子供の様な服装で、幼稚な(ブリッコ)喋り方の若い女性達とか…

来日した当時は、若い女性の喋り方に驚いたそうです。
「知性が無いように見える。嘘っぽくて嫌い。」なんだとか…

昔は、少しでも大人っぽく、知性的に見られたいと思ったものでしたが、
最近はそうとばかりは言えないみたい…

充分若いのに、より若く(子供っぽく)見られたいのでしょうか?
幼く見える方が、男性にもてるのでしょうか?
知的より、少々お馬鹿さんの方が可愛いと思われるから?
日本人は、自分より劣った人に、優越感や安心感を覚えるのかも知れませんね。
特に男性は…

ところで、外国には、個人的に成人を祝う事はしても、
日本の様な「成人儀礼」は無いそうです。

外国人が評価した「成人式」なのに、
最近の、場を弁えない、ごく一部の新成人の振る舞いには、
「情け無い」としか言いようがありません。
自己顕示の表れなのか、酔った勢いなのか、愚かな姿を自ら曝すだなんて…

こういう人達のせいで、「最近の若者は…」なんて言われてしまうのですから、
他の若者が可哀想…本当に迷惑。
今年の式典は、どうだったのでしょう?

その昔、形式主義を嫌うあまり、市主催の式に参加しなかったばかりか、
成人式の振袖を着せたいという、親の達っての願いを頑なに拒み、
晴れ着も作らせなかった私…

全く後悔はしていませんが、親不孝には反省しています。

| | コメント (4)

東京国際キルトフェスティバル2009

今年も「キルトフェスティバル」が近付いてきました。
一年経つのって、本当に早いですよね。

下手な横好きながら、子供の頃から手芸が大好きな私ではありますが、
パッチワークキルトだけは、やったことが無いのです。

自分でも、凝り性で根気もある方だとは思うけれど、
キルトを仕上げるだけの自信が無いのです。
それに、色の組み合わせも難しそうで…

でも作品を見るのは大好き、
地元で「キルト展」があれば出掛けて行き、
展示された作品をうっとり眺めては、やっぱり自分には無理と悟ったり、
作りもしないくせに、キルトの本も持っていたり…

今の私には、東京ドームまで、キルトを見に行く元気はありませんが、
中継だけは、毎年欠かさず見ています。

今年は、特別企画として「赤毛のアン」や、
「アーミッシュと アメリカン アンティークキルト」の展示もあるとか…
今年のパートナーシップキルトのテーマは、「スター・星に願いを」です。

******************************

「東京国際キルトフェスティバル」-布と針と糸の祭典2009-
東京ドーム 1/16(金)~1/24(土)

NHK BS2   1月18日(日) AM 10:00~11:54(生中継)
NHK BShi  1月18日(日) PM   4:00~ 5:54(中継録画)

|

「大家族 石田さんチ」 12年目の真実

他の大家族の番組を見たことがないのに言うのも変ですが、
茨城県水海道市の「7男2女11人一家石田さんチ」は、安心して見ていられます。

今回の最大の見どころは、今まで紹介されることの無かった、
次男の和寛さんの家庭が明らかにされた点…

実は、自衛官の和寛さんは結婚されていて、しかも2児の父だったのです。
ただ私は、全然驚かなかったです。
以前、放送のラストで、チラッとですが、
和寛さんが、赤ちゃんを抱っこしている映像が映ったから…
何となく、そんな気がしてました。

その内、その謎は解けると思っていましたが、
前回、触れられることも無かったけれど、
やはり、それなりの事情があったのですね。

普段はそれぞれの生活を送っていても、
何かが起きた時には、長男か長女が中心になって、まとまる一家。
今回は長男の孝之さんが、見事に次男(妻子も)を石田家の輪に戻しました。
特に畏まった挨拶なども無く、自然なのがいいですね。
家族って、そういうものですね。

一番早く社会人になり、24歳で既に2児の父の和寛さんですが、
大人という点では、長男の方が一枚上手ですね。

ところで、問題になっていた高校生の6男・有志くんの反抗期、
3男の光央くんの時もそうでしたが、眉毛を剃ったり、ズボンを下げて履いたり、
サングラスやマスクをしたり、髪を染めたり、自転車を改造したり、
親に暴言吐いたり…

“服装の乱れは非行の始まり”などと言う人もいますが、
単なる一過性なものに過ぎないように思うのですが…
はしかの様なものでしょうから、あまり大げさに騒がなくても…

長女の奈緒子さんは29歳、
“適齢期崖っぷち”とは、あまりに酷いナレーション…
結婚は、誰もがするものでも無いし、結婚に年齢は関係無いでしょう…

お父さんの晃さんが、奈緒子さんと待ち合わせして、
二人きりで食事したり、話が出来ることが素晴らしい。

親と子としてだけでなく、大人同士として真面目な会話が出来る関係、
羨ましいです。
晃さんの素敵なところは、子供の成長に見合った対応が出来る点です。
誰にも出来ることではないですよ。

晃さんも千恵子さんも54歳…
見る度に大きくなる晃さんのお腹が気になります。

石田家の家族構成 ↓

続きを読む "「大家族 石田さんチ」 12年目の真実"

|

「大家族 石田さんチ」09

このところ、以前のblog記事「石田さんチ」へのアクセスが多くて、
不思議に思っていましたが、
念の為、日テレのHPを覗いてみた結果、その理由が判りました。

番組表って、チェックするべきですね。
危うく見逃すところでした。

大家族の番組は苦手ですが、石田さんチだけは例外…
第1回目から見てはいませんが、
放送があると知れば、勿論、見ずにはいられませんよ。

1年前、大掃除をしたけれど、あの状態が維持出来てるのかしら…?
多分無理でしょうね…などと勝手に想像したりして…

みれない時間帯だから、忘れずに予約しなくては…

|

「幸せの王国ブータン」

ブータンは、昔から興味のあった国なので、
「世界ふしぎ発見!~幸せの王国ブータン~」、しっかり録画しました。

16歳で第4代国王に即位した前国王のジグミ・シンゲ・ワンチュクは、
「国民総生産より国民総幸福」を掲げ、
お金や物質的豊かさより、国民の笑顔を目指したことで有名ですね。
(複数の夫人がいたことでも…)

伝統文化を守りながら、独自の近代化を推し進め、
教育費も、医療費も一切無料、
無農薬で有機栽培の農作物で、食の安全は守られている…

「ブータンほど幸せな国はない。この国に生まれて幸せ。」と言う人々。
驚くことに、国民の95%が満足している国なのだそうです。
(残りの5%が気になりますが…)

28歳で独身の、第5代国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクは、
若いながらも威厳に満ち、端正な顔立ちの世界最年少の国家元首です。
式典での国王は、玉座には座らず、民衆の中にいました。

国王曰く、

「将来、困難な時が来るかも知れない。
その時は、皆さんと私の手で切り開いていきましょう。
私は、断じて皆さんの支配者ではありません。
ある時は、親となり、兄弟となって皆さんを守り、
ある時は、息子となって仕えていきたい…」

素晴らしい!国家元首の鑑ですよ!

「幸せとは、今、自分が手にしているもので充分だと気付く時かも知れない。」
首相の語ったこの言葉にも、涙が出そうになりました。

|

フランス人形…

人形について、ちょっと残念な記憶があります。

まだ小さかった頃、
私は商店街のおもちゃ屋さん店先で、乳母車の中で待たされていました。

程無くして戻った母の両手には、それぞれ1体ずつの「フランス人形」があり、
「どっちが良い?」と聞くのです。

私が迷うことなく、「こっち」と指さした人形は、ブルネットで、
薄手の赤いツイード(たぶん?)のスカーフを被った、素朴な衣装でした。

でも、帰宅して、包みの中から現れたのは、
チュールのフリルがたっぷり付いたピンクのドレス姿で、
ブロンドの巻き毛の人形だったのです。

半分赤ちゃんの私でしたが、嬉しいと言うよりガッカリして、
人形に愛情が湧くことも無かったのす。

大きくなってから、「あっちの方が良かったのに…」と言った私に、
謝りながらも、「でも買った方が高かったのだから…」と言った母…

“金額なんて関係無い。親の好みで決めるなら、
最初から、私に選ばせなければ良かったのに…”
と思った事を、今も忘れません。
選択させられないままプレゼントされていた方が、喜びは大きかったでしょう。

「フランス人形」と言っていた人形、本当は、「ポーズ人形」かも知れません。
と言うより、フランス人形とポーズ人形の違いが、はっきりしません。

|

「文化人形」と「キューピー」

「ミルク飲み人形」が普及する前の人形と言えば、
「文化人形」かと思いますが、幼かったので、あまり記憶にありません。

確か家には、市販のものと、母の手作りのものがありました。
(「文化人形」という呼び名を知ったのは、最近のことです。)

「文化人形」は布製で、詰め物は、最近のぬいぐるみのように、
化繊綿やパンヤでは無く、木毛(もくも)という物だから、
ガサッとして固く、あまり良い手触りとは言えませんでした。

(木毛は、木を薄く細長く切った物で、昔は、陶磁器などといった
壊れやすい物の梱包の際の、詰め物として使われました。)

人形の顔は筆で描かれていて、手足には指が無く、
決まってボンネットを被っていて、首で大きくリボンが結ばれています。
作り方はとっても簡単、材料さえ揃えば、短時間で作れるでしょう。

丸くて平べったい顔に離れた大き過ぎる目、
2つの点だけの鼻と、極々小さい口、
今の美的感覚から言えば、文化人形の顔は可愛らしくもあり、
少々異様でもあったり…

「文化人形」以外に、セルロイド製の「キューピー」もありました。
腕と足は、それぞれが細いゴム紐で繋がれていて、
360度動かせますが、少しの衝撃で凹んでしまうのが難点…
でもそんな時は、母が熱いお湯に浸けて直してくれるのです。

じき、ソフトビニール製のキューピーが出回り、買って貰いましたが…

|

ミルク飲み人形

以前、「カール人形」のことを書きましたが、
「カール人形」の前には、「ミルク飲み人形」がありました。
多分、幼稚園の頃か、それより前のことだったと思います。

「ミルクのみ人形」の姿については、詳しく覚えていないのですが、
寝かすと、まぶたを閉じたり、マ~マ~と泣く人形でした。

人形の口元は僅かに開いていて、
付属の小さな哺乳瓶で、ミルク(水)を飲ませると、
お尻から出る仕組みでしたが、
私の人形が安物だったのか否かは分かりませんが、
体内に管が通っている構造では無かったため、
水がスムーズに流れないのが残念でした。

それに、幼心にも、内部が乾かないのが嫌に思ったのか、
ミルク飲み人形でありながら、肝心のミルクについては、
最初の数回しか、飲ませなかったような記憶があります。

それでも、母が洋服や着物の他に、小さな布団や枕とか、
亀の甲(かめのこ=袖の無いねんねこ)を作ってくれたので、
赤ちゃんのようにオンブしたりして、可愛がっていました。

「ミルクのみ人形」にしても、「カール人形」にしても、
当時の私にとっては、掛け替えのない宝物だったのに、
どんな風にして、私の手元から去って行ったかが思い出せません。

|

COOL JAPAN…縁起(Luck)

2009年初のクールジャパンのテーマは、新春に相応しく「縁起」。

お節料理、初詣の破魔矢、おみくじ、絵馬、ダルマ、招き猫、暦、占い、
種々雑多な開運グッズや合格祈願グッズ…
日本人は、縁起を担ぐ民族みたいです。

インタビューで「茶柱が立つと縁起が良い」を気にすると言っていましたが、
煎茶には、茶柱は無いのですよね。
私は子供の頃から、「茶柱が立つお茶は安いお茶(二番茶)」と
親から聞かされていました。

どうもこれ、平賀源内の「土用の丑の日の鰻」と同じく、
味の劣る二番茶を売るための作戦だったみたいです。
縁起ものの多くは、意図的に作られたものなのでしょうね。

お節料理は兎も角、日本人が縁起を担ぐ民族というより、
商魂たくましい人達に、踊らされている民族なのかも知れませんね…?

でも、日本ほどでは無いにしろ、
外国にも、自国に伝わる縁起担ぎがあるとのことで興味深かったです。

「お節料理」についての、韓国人の女性の感想、
「日本料理のような、繊細で美しい料理を作れるのは日本人だけ。」には、
他の外国人から言われる以上に嬉しく感じました。

私は一切縁起を担がないタイプで、
どんな結果にも必ず原因がある訳ですし、
別の見方をすれば、全ては単なる偶然にすぎないと思っています。

便宜上、北枕で寝ていて、厄年も気付かないまま通り過ぎてしまいましたが、
それでも他人に対しては、エチケットとして、大人の常識は守っています。

当りめ(スルメ)、有りの実(梨)、当り鉢(すり鉢)、当り棒(すりこぎ)
という言い方…
実は、単に響きが気に入っているという理由で、普通に使っています。
さすがに、アタリッパは言いませんが…

今回の“BEST OF COOL”は、「招き猫」でした。

|

「オリビアの結婚」

「はっきり言っておくけど、式のことに口出しするつもりはないの
私は誓ったの。最初から一切干渉しないって。ちゃんと守ってるわ。」

と言っていたヘティですが、
内気なジャスパーを気遣ったオリビアが、駆け落ちしようとしたことで、
一切を取り仕切ることを宣言。

ウエディングドレスも着ない、ごく内輪の式にしたかったオリビアなのに、
ヘティは教会の式を予約し、豪華なドレスを注文してしまったうえ、
ジャネットに断りもなく、キング農場での盛大な披露宴を決めてしまいました。

オリビアには、
あたしとジャスパーだけ離れて座るなんていやだし、
みんなから、見つめられるなんて、耐えられない

嘘よ、あたしの為だなんて
立派な式にこだわるのは、自分の満足の為じゃない
そんなに、こだわるんだったら、もう、いっそのこと自分が挙げれば!!
と言われてしまいます。

ジャスパーが堪えられるか心配だったオリビアに、彼の返事が素敵でした。
「オリビア、明日は人生の中の、たった一日に過ぎないんだよ。
そりゃあ、まあ、大変な事は大変だけど、たった一日なんだから、大丈夫さ。」
二人が上座に座らされる事にも、
「ア、オ~ア~、イヤ、それもいいんじゃないかな。見晴らしが良くてさ…」

家族中を敵に回しながらも、ヘティの奮闘で素晴らしい式になりました。
“二度とヘティの顔を見たくない。”と言っていたオリビアも、姉に感謝。

「ヘティ…あなたにお礼が言いたくて。
やっぱり、ちゃんと式をやって良かったわ
家族の誰からも祝福されずに結婚していたら、きっと後悔していたでしょうね。」
「でも、あんなに苦労するなら、駆け落ちを止めるんじゃなかったわ…」(ヘティ)

2702 2703 2704 2705

<第3シリーズ>
第27話「オリビアの結婚」(Ties That Bind)より

|

『草原の輝き』

“ 草原の輝きも 花の盛りも 戻っては来ない
 だが嘆くのはよそう それよりも 今を強く生きることだ ”
                            .....William Wordsworth

『エデンの東』『欲望という名の電車』『波止場』など、
多くの名作を手がけたエリア・カザン監督の『草原の輝き』(1961)は、
辛く切ない青春映画でした。(エリア・カザンというと、
 “仲間を売ってレッドパージを逃れた人”という印象が強いです。)

舞台は1920年代後半のカンザス、
高校生のバッド(ウォーレン・ベイティ)とディーニー(ナタリー・ウッド)は、
深く愛し合い、将来を誓い合った恋人同士、なのにラストは意外なものでした。

初恋の相手と、一生添い遂げる人達も、希にはいますが、
初恋とは、とかく、そういうものかも知れません。

バッドの父親は成金の豪君で、母親に発言権は無い。
姉が身を持ち崩してしまったのも、父親への反抗心からなのです。

バッドに、「女は2種類って、時々気晴らしに遊ぶ女と、結婚する女だ。
感情に任せて、責任取らされる様なことはするな。」などと
如何にも(昔の)男性が言いそうな事を教える父…

ディーニーの母親は、保守的な倫理観の持ち主で、
「男は尻軽な女を軽蔑する。そういう女とは結婚したがらない。」
と口を酸っぱくして釘を刺します…

バッドの父親も、ディーニーの母親も、打算的で世間体を気にする俗物…
世間に一番多いタイプなのです。

ディーニーが精神のバランスを崩し、2年半も精神病院に入院したのも、
自らが望む進路を、否定されたバッドが自暴自棄になったのも、
そして二人の一途な恋愛が、悲しい結末を迎えたのも、親のせい。

でも、もしバッドが結婚してしまわなかったなら、
ディーニーは病院で出会った医者との結婚を決めなかったでしょうし、
彼女の初恋は、最後の恋となっていたのでしょう。

私同様、同年代(同性)の友人は、
「ディーニーが可哀想、辛くて泣けた」と言っていましたが、
男性は、やっぱり、バッドに感情移入するのでしょうね?
それ以前に、男性が見たら詰まらない映画なのかも知れませんが…

親の価値観で、自分の人生が左右されてしまうだなんて、
現代人には考えられ無いのでは…?

|

「あんたの夢をかなえたろうかスペシャル」

お正月恒例の番組
「さんま、玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろうかスペシャル」、
15回目の今回も、何とか見ることが出来ました。

今回、夢が叶ったのは、
東方神起と一緒にダンスをしたい女子高生や、
競馬の騎士学校に入学出来たら三浦春馬さんに会いたい16歳の女の子とか、
47都道府県の梅干しが食べたい、また梅干しで出来た家に住みたいという女性、
看護士の体験をしたい男子高校生…一週間頑張りました。

一人暮らしをしたかった5歳の男の子が、
両親と別れる時に「お世話になりました。」と言ったのには笑えました。
でも、念願の一人暮らしも、6時間でギブアップ!

一番感動したのは、デーブ・スペクターさんに会いたいという夢。
若者が語るその理由に、ジーンと来ました。

過去のもので記憶に残っているものでは、オーロラを見たいという夢や、
マイケル・ジョーダンにバスケットを教えて貰った高校生、
プリンのお風呂に入りたいという小さい時からの夢が叶ったのに、
みんなに食べて貰いたいからと、お風呂に飛び込めなかった中学生の少年、
うるさいオバサン達を黙らせたいと言った少女は、
見事に、大勢のうるさいオバサン達を黙らせました…

トップモデルになりたいと言っていた女子中学生、今はどうしてるのかしら?
中国映画『山の郵便配達』を体験したいと、
重い郵便物を背負い、数日間かけて険しい山道を辿った若い女性も…

この番組、感動の中にユーモアがあるから好きなんですよね。
最近のテレビ番組って、バラエティーばかりで閉口してますが、
こういうバラエティーなら歓迎です。
ただ、東方神起も三浦春馬さんも知らなかった事では、
嫌でも歳を実感させられましたが…。

|

『灰とダイヤモンド』

今、私のパソコンに保存されている映画が2本あります。
アンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画『灰とダイヤモンド』と『地下水道』です。

昨年の6月の放送された、「祖国を撮り続けた男」(ETV特集)を見るまで、
この2作品と、『聖週間』だけは知っていたものの、見たことは無かったし、
アンジェイ・ワイダ監督の事も、詳しくは知りませんでした。

ですが、10年位前、日本で『聖週間』が公開された時に、
見たかったけれど果たせないでいたので、放送直後、リクエストしました。

9月になって、一週間に渡って放送された時には、
喜んで、『灰とダイヤモンド』と『地下水道』を録画しました。
…が、未だに見てないのです。リクエストしたにも関わらず…
(私が一番見たかったのは『聖週間』で、リクエストにも加えましたが、
放送されなかった…)

いえ、実は、どちらも何度か見ようとしたけれど、とても暗く重い内容で、
当時のポーランド情勢に疎い私には、見続けるための忍耐力が足りず、
睡魔も襲ってきて挫折の連続…そして今に至っています。

番組内で監督が語っていたことに因れば、
『灰とダイヤモンド』は、厳しい検閲に潜り抜けるため、
あたかも、シチュー側に視点を置いて撮った様に思わせて、
上映が許可されたのだけれど、
監督の本意は、観客にマーチェクに感情移入して欲しかったとのことでした。

どんな作品でも、見る人次第で変わる事が面白いです。
反戦映画でさえも、見る人によっては戦争賛美と感じるのですから…

『灰とダイヤモンド』と『地下水道』…勿論削除しません。

|

…人しれずこそ思ひ初しか

お正月には「百人一首」を…
以前は、カセットテープを読み手にして、家族で楽しみましたが、
今は、そんな優雅で文化的な生活ではありません。
中・高生の頃、必死で覚えた百人一首も、かなり忘れてしまいました。

それはさておき、誰にでも、お気に入りの歌があるでしょうが、
私にとってのそれは、壬生忠見の歌なのです。

恋すてふ 我名はまだき立ちにけり 人しれずこそ 思ひ初(そめ)しか
(恋をしているという私の評判は、早くも世間に広まってしまいました。
 誰にも知られないよう、密かに想い始めたばかりなのに。)

初めて知った時は、息苦しくなってしまったほど感動しました。
意味だけでなく、特に、下の句の流れるような美しい響きに魅せられています。

ところで、「平兼盛」の歌の、
しのぶれど 色に出にけり我恋は 物や思と人の問迄
は、表現こそ違いますが、意味は非常に良く似ていますよね。

この二首には、天皇主催の歌合で、いずれも優れていて甲乙付けがたく、
判定が下せなかった歌なのですが、天皇が「しのぶれど…」と口ずさんだことで、
平兼盛が勝者となったという有名なエピソードがあります。

でも、敗者となった壬生忠見が、ショックの余り拒食症になり亡くなった…
というのは、全くの作り話のようです。
「勝敗が付かなかった」とは信じがたいですが、人それぞれですからね。

他には、
浅茅生の をのゝしのはら忍れど あまりてなどか 人のこひしき

みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに みだれそめにし 我ならなくに

君がため 惜しからざりし いのちさへ 長くもがなと 思ひけるかな

あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり

…どれも素敵、恋の歌ばかりですが…

20090103 「小倉百人一首」のテキストの一部…
今だに手放せない「明解シリーズ」の汚れに、歳月を感じます。

|

ゲーム

人が集まるお正月は、よく、ゲームをして遊びました。

『小学○年生』『りぼん』などの新年号の付録には、
必ず、「かるた」や「双六」、「福笑い」などがありましたから。

「かるた」には、野球選手、お相撲さん、時代劇スターや童謡歌手のものから、
格言など教育的なものや、伝統の「いろはかるた」までありました。

でも、一番遊んだのは(お正月に限らず)、トランプでした。
ババ抜き、七並べ、51、神経衰弱、ページワン、セブンブリッジ、ポーカーも…
勿論、賭けたりはしませんが…
「七並べ」では、出せるカードがありながらパスする人が嫌でした。
と言うより、内心許せなかった…

将棋では、「はさみ将棋」「まわり将棋」「山崩し」や、
お互いに3×3に並べた駒を一つずつ進ませ、相手の駒は飛び越えながら、
自分の9個を、早く相手側へ達した方が勝ちという、
名前の分からないゲームとか…

現在、手元に残っている「かるた」は、滝平二郎さんの「きりえかるた」だけ。
成人してから買ったものだから。

「いろはかるた」には「上方」「江戸」の他に、「尾張いるは」もあるそうです。
ちなみに「い」は、
江戸…「犬も歩けば棒に当たる」
上方…「一寸先は闇」
尾張…「一を聞いて十を知る」

20090102a 20090102b
(左)「きりえかるた」滝平二郎(新泉社)
(右)滝平二郎の「モチモチの木」と「花さき山」
   二冊とも、斉藤隆介・作(岩崎書店)

| | コメント (2)

2009年元日

あけまして おめでとうございます。
2009年になりました。

お正月といっても、我が家は普段通りですが、
私が子供の頃のお正月は、絵に描いたような昭和のお正月でした。

母親に起こされ、半分寝ぼけながら、先ず、毎年恒例の初詣…
と言っても、子供会(隣組の最小単位~10人前後の小学生)の伝統で、
何故か、「寒稽古」と呼んでいました。

六年生がリーダーとなり、神社まで走って(駆け足)行ってお参りし、
その後、海岸まで走り、初日の出を拝むというものなのです…

見慣れた住宅街や商店街の中ではあっても、
夜明け前の暗い街並みは、ちょっとしたパラレルワールドでした。

帰りは、すっかり明るくなった街を、仲良しの子と喋りながら、だらだら歩き、
家を出てから、30分後には戻っていたよう気がします。

家族揃ってお雑煮を食べ、お年玉を貰ってから、学校に行きました。
校長先生の挨拶や、校歌と君が代、「一月一日」を歌いました。

帰り道、男子は、
♪「…松竹(まつたけ)でんぐり返して大騒ぎ~芋を食うこそ○○○~」
と歌っていたりしていました。

学校から戻ると、女の子達は着物を着せて貰い、
おかっぱの髪を、暖めた火箸を使ってカールして貰ってました。
松島トモ子ちゃん、小鳩くるみちゃんといった、童謡歌手のように…

普段はしないのに、お正月だけは、
羽根つき(失敗しても墨は付けなかった)、
男の子は、凧揚げ、独楽まわしをして遊んだのも懐かしいです。

|

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »