« 「ウルルン・リターンズ」…エクアドル(塚本高史さん) | トップページ | 「感動配達人 走れ!ポストマン」…ベリーズ »

「ある母の愛」 (2)

大らかな母ジャネットと、しっかり者の娘フェリシティの会話が面白いです。

フェリシティ 「『すてきなお母さんという呼び方は、私の母にこそ、ぴったりです。
        いつも母を見ていて、そう思います…』」(作文を読む。)

ジェネット  「あら、どうしましょ。」

フェリシティ 「…何度も気をつけてって言ったでしょ。
        ガラス類は濡れたまま、ほっとくと、水滴の跡が付くの。」

ジャネット  「コップくらい何なの。いつか、あなたにも分かるわ。
        家庭を持つと、することが山ほどあって
        コップ磨きばかり、してられないのよ。」

フェリシティ 「今、お母さんが言ったことは、作文には書かない。
        コンテストに勝ちたいんですもの。」

ジャネット  「張り切ってるのね~、素敵な娘のコンテストみたい…」

フェリシティ 「汚れたコップより、
        きれいなコップで飲む方がおいしいんじゃない?

        勿論あたし、家事を手抜きするってことは書かなかったわ。」

ジャネット  「思いやりがあるのねえ。」

仕事で二日間留守にするアレックが、
「…いいね、みんなで、お母さんを大事にしてくれよ。
ジャネット、あんまり働き過ぎちゃいけないよ。
家事はフェリシティにやらせればいい…」と言いました。

「『家事はフェリシティにやらせればいい』…分かってないわ
あたし、普段だって、ちゃんとやってるのに…
お母さんは、いつも手抜きするの

きのうなんて、部屋の隅に、綿ぼこりがあったのよ。」
とセーラに言い付けたのでした。

何気ない父親の一言が、娘を傷付けてしまうことも…

2505 2506 2507 2508

<第2シリーズ>
第25話「ある母の愛」(A Mother's Love)より

|

« 「ウルルン・リターンズ」…エクアドル(塚本高史さん) | トップページ | 「感動配達人 走れ!ポストマン」…ベリーズ »

* 「アボンリーへの道」」カテゴリの記事