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「ある母の愛」 (5)

コンテストの優勝発表の日、会場に行きたがらないセーラ…

セーラ 「あたし、伯母さんに対する気持ちを、みんなに言いたかったの…
          他の子達に負けずに…」

ヘティ  「だったら、コンテストや優勝に、こだわることないでしょ。
           私達が、お互いにとって何なのか。
           大事なのはそれだわ。
           私達は、他のどの母と子に比べても、充分に資格はあるわ。
           そうよ、だって、他の親子は、否応なしに親子だけど、
         私達は、お互いを選んだのよ。

優勝は、応募してないはずのセーラの作文!
反省したフェリシティが、代わりに送ってくれたのでした。

~セーラの作文コンクール『素敵なお母さん』より抜粋~
『私が目を覚ますと、大好きな人がいます。
夜、目を閉じる時も、そこにいてくれます。
その存在が慰めです。光です。
また、恐い時にしがみつく岩でもあります。
その人は私の誇り、避難所、そして道しるべです。
母の愛は広く純粋で温かです。
母の愛は知恵に溢れ、決して涸れない泉のようです。
私を産んでこそいませんが、母のように愛してくれるのです。』

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<第2シリーズ>
第25話「ある母の愛」(A Mother's Love)より

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