夢…
“自分は熟睡するから夢は見ない”と言う人も、
実際は見ているのだけれど、記憶に残っていないだけなのだとか…
また目覚めた時に覚えていても、
数時間経つと、すっかり忘れてしまうものですね。
でも、たまに忘れない夢もあります。
大抵は怖い夢なのですが…先日の夢もそう…
戦前なのか戦中なのか、はたまた戦後の混乱期なのか…
20代くらいの自分…
場所は殺伐とした施設内…収容所、又は病院…
視線を向けた先には、異様に大きなマスクを掛けた看護婦が、
乳幼児の頭に軟膏を塗っている…
その子の坊主頭には無数の爛れがあり、顔は腫れで変形している…
怪我なのか病気なのか…苦痛なはずなのに、虚ろな目をして泣き声すら出さない。
“天刑病では…?”
と察した時、自分も同病と悟り、医師に「移りますか?」と聞けば、
「移ります」の一言…
“二度と家族とも友達とも会えない”と絶望的に苛まれながら、
ゴーストタウンの様な街の一本道を、空しく歩いていると、
5~6歳位の女の子が傍らに居る…
「おかあさんは?」と尋ねれば「みんな殺された…」との返事…
“この子も一人ぼっちなのか”と、
2人が当てもなくとぼとぼと無気力に歩いていると、
突然、背後に、ただならぬ気配を感じ、
振り向くと、明らかに常人とは思えない(狂人らしき)一人の男が走り来る…
私達を追い抜き、10メートル程行った所で突然振り返ると、
薄ら笑いを見せながら銃口を向け、いきなり発砲…
命中したものの死には至らず、恐怖の余り、二人共、声も出ない…
銃声に気付いたのか、男を追っていたのか、警官らしき人が出現し、
男を銃殺し去って行ってしまった…
“助かった!”と思ったのも束の間、男はムクッと上体を上げ、
意味不明な叫び声を上げながら、四方八方に撃ち続けるのだった…
…まだ起きる時間では無かったけれど、再び眠れそうに無く、
“貘に喰わせろ”を、胸の中で5回唱えても(通常は3回)、
いつまでも動悸は収まらなかったです。
…取るに足りない夢の中の出来事…
でも地球上には、比較にならない程の恐怖と絶望感に晒されている人達が
大勢いるのですから…
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