「大女優がやって来た」 (1)
セーラの従姉妹で、大女優のピジョン・プラムトゥリーが
アボンリーにやって来ました。
でも、ヘティは女優という職業を否定していました…
ヘティ 「女優ってのは、私認めないの。
フッ!!世の中の役にも立たない存在よ。」
オリビア 「演ずることも立派な職業だわ。
学校で子供達に詩の朗読をさせるけど、あれも演技のうちよ。」
ヘティ 「い~え、詩の朗読は演技とは違います。
私はあくまで記憶力の勉強として、やらせてるの。
別物ですよ。
俳優って、人を騙す仕事でしょ!
他の誰かに成り済まして、お金儲けするなんて、
詐欺に近いじゃないの。」
ピジョンがローズコテージに到着し慌てる一同…
ヘティ 「あ~待って~ このローズコテージの主人は、一応私です!
私が出ます!」
さすが大女優、褒めてるのか、けなしてるのか…
ピジョン 「あ~、ここがローズ・コテージなのね。
なんて、こぢんまりと可愛いお家なのかしら。
心地よいお部屋。狭いけど、その分落ち着けそう。
まぁ~、家具も押し合いへし合いだけど、
上手に収まってるじゃありません~」
そして、かなり図々しい…
ピジョン 「…分かるの、この感じ…これって酷い頭痛の起こる前兆なの。
ねぇセーラ、さっきチョコレートがあるって言ったわね。
チョコレートは、頭痛にとても効き目があるんだけどねぇ…」
ヘティ 「いいわ、セーラ、チョコレートをあげて。
…チョコレートを惜しんで、頭痛になったなんて言われたくないわ。」
<第2シリーズ>
第24話「大女優がやってきた」(It's Just a Stage)より
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