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「ある母の愛」 (3)

未婚のヘティと、身重(4人目)のジャネットとのバトルが面白いです。

ヘティ    「まっ、簡単に言うのね。
       どっちだか(胎児の性別)、誰にも分かるはずないじゃない。」

ジャネット 「あら、本能的に判るのよ。それが母親ってもの。

ヘティ    「それは、おかしいわ。
              私は知識として知ってるけど、お腹の赤ちゃんの性別を知る方法は、
              まだ見つかってないのよ。どんな学者によっても…」

ジャネット 「それは、学者が母親じゃないからよ。
              出産って、母親の特権ね。
              これは子供を産んだことのない人には分からないけど、
              母と子の絆って、特別なもんですもの。」

ヘティ     「お母さん達って、母の特権とかの上にあぐらをかいている傾向がありね。
             子供を育てるのは、本能だけじゃ出来ませんよ。
             母親には、たくさんの務めがあると思うのよ。
             良い環境作りをすることもそう。教育をすることもそう。
             そして、立派な大人に育つように躾ける。
      フンッ!、ただ産むだけじゃねえ…」

ジャネット 「ただ産むだけですって! ヘティったら!
              出産て、人間の根源に関わる、尊い行為よ。
              素晴らしい感動と喜びがあるの。分からないでしょうけど!

どちらも間違っていません…

2509 2510 2511

<第2シリーズ>
第25話「ある母の愛」(A Mother's Love)より

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