「走れ!ポストマン」…ウェーク島・完結編
4週に渡って放送してきた、ポストマン・中尾明慶さんのウェーク島シリーズも、
ようやく昨夜が、ファイナルでした。
滋賀県米原市にお住まいの、柏 隆之さんの依頼では、
柏さんの亡き父、傳三郎さんの遺志を届けて欲しいというものでした。
それは、アメリカ人捕虜、E.W.Jhonさんが描いた富士山の絵…
手がかりが、絵に記された「E.W.Jhon」だけなので、
さすがに無理なのでは、と思いましたが、
データが残されていたのですから、アメリカってやっぱり凄い国ですね。
また、ウェーク(ウェーキ)島のアメリカ人捕虜の生存者の一人、
ジョー・ゴルコチーヤさん宅を訪問した当日と翌日に、近くのホテルで、
捕虜生存者の懇親会が開かれていたというのも、驚くべき偶然ですが…
苦心の結果、E.W.Jhonさんの本名は、Edwin Waldeman Johnson
(エドウィン・ウォルドマン・ジョンソン)で、
1943年、日本の捕虜収容所で病死していた事が判明…
独身だった彼の親族といえば、
コパロポリスで暮らす、甥のウォーレン・フリードランさんだけでした。
届けられた一枚の絵に、フリードランさん(75歳)は、
「まるで伯父さんが帰っていたみたい。」と、大変感動されていましたが、
お宅には、同じタッチの山の絵画もありました。
それにしても、忘れていた記憶が一瞬で蘇るのですから、
写真は残すべきですね。
懇親会で出会った生存者の一人の言葉、
「戦争は国と国が始めた事、日本人に悪い感情は持って無い。」
もしかしたら、ポストマンの出現が、そう言わせたのかもしれませんね。
懇親会に出席していた人達だけで無く、
中尾明慶さんが接した、全てのアメリカ人の心に、
暖かで清々しい風が吹いたことでしょう。
国と国が始めた戦争の綻びを、番組とは言え、
日本の勇気ある一人の若者が、繕ってきてくれたのですね。
もし本当に天国という所があるのなら、
柏 傳三郎さんと、エドウィン・ウォルドマン・ジョンソンさんは、
きっと今頃、天国で、富士山の話でもされていることでしょうね。
ところで、ゲストの猪瀬直樹さんが、
「日本軍が捕虜を虐待していたと言われているが、
実際は、日露戦争の時から、ちゃんと扱っていた…」と言っていました。
いかにも彼らしい発言ですが、
「…場合もあった。」と付け加えるべきだったと思いました。
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