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南田洋子さん

昨夜、ドキュメンタリー番組で、南田洋子さんの事を放送していました。
タイトルは「女優・南田洋子がテレビから忽然と姿を消した理由」というもの、
ドラマを見ないので知りませんでしたが、そうだったのですか…

南田さんは、数年前からアルツハイマーに罹り、
夫である長門裕之さんが、介護されているとのことですが、
始めは、“何も、わざわざ認知症になった妻を公にしなくても…”
と思いました。
でも、長門さんが、
“仕舞って置こうとすれば、人は覗こうとするし、無責任な憶測が広がるだけ。
同じ苦しみを味わっている人達の為にも公にしようと決心した。”
このような事が語られ、私はあっさり納得しました。

壮絶な介護とは言っても、経済力のあるご夫婦のこと、
実際は介護スタッフや、家事全般をしてくれる通いの家政婦さんもいるから、
一般人とは大違いです。

普通は、デイサービスがあるにしても、一切の負担は家族に掛かるから、
比べられないくらいの苦労があるでしょう。
それでも、たとえスタッフがいたとしても、一番の辛さは、精神的なもので、
「先には死ねない」の言葉に込められていました。

南田さんは、今年になってから転倒骨折され、
その後遺症で歩行困難なため、支えが必要ですが、
(映像で拝見する限りでは)想像していた以上にお元気そうでした。

思いを上手く表現出来ず、もどかしげな時は、さすがに厳しい表情でしたが、
出掛ける夫を気遣って、玄関で見送るにこやかな表情は、
とても認知症の人には見えませんでした。

嫌いな野菜を夫に勧められ、“嫌いなのに”と言いながらも、
トマトの一切れを口に運ぶ姿は、まるで少女のように愛らしかったです。

人は「早く、専門家に見せるべきだ。」と言うでしょう。
でも、子供と違い、大人を医師(神経科など)に診せるのは、とても困難、
“それでも連れて行くのが家族の役目”、確かにそうではあるけれど…
それでも当事者でないと解らない事もあるのです。

「徹子の部屋」で、南田さんは、
“あの人、小指ちゃん大好きでしょ。でも私は、逃げ口を塞ぐのは嫌いなの。”
と語っていましたが、これ、妻というより母ですよ。
“苦労を掛けたから、今が贖罪の時”と仰る長門さん…
妻に苦しみを与えていても、自覚も反省もない人もいますからね。

若い頃は、アルツハイマーなどは、他人事に考えていましたが、
今は、「今日の洋子は、明日はいない。」という言葉が身に染みました。
物忘れの激しい最近の自分、心配です。
明日は我が身です…

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コメント

ちょび様、コメントありがとうございました。

私は、介護は贖罪とは違うと思います。
長門さんは、ご自分の行いを反省しているから贖罪と思ったのでしょう。
と言うか、自らを納得させていた様にも感じましたが・・・
家族、又は介護士、いずれにしても誰かがしなければならないのでしょうね。

投稿: Michi | 2008年11月 4日 (火) 13:56

はじめまして、南田さんのドキュメンタリーでこちらへお邪魔しました。

介護って贖罪ですることなんでしょうかね。
南田さんはかつて義父の介護を仕事をしながらされていたそうですね。それは贖罪ではないのに…。
介護は免罪符になるのかな、本当に妻に苦しみを与えたことに自覚と反省があるのかな。

そんな疑問があっていろいろなサイトを見ています。
お邪魔しました。

投稿: ちょび | 2008年11月 4日 (火) 13:11

この記事へのコメントは終了しました。

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