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「源氏物語 黄金絵巻の謎」

3日放送のNHKスペシャル「源氏物語 黄金絵巻の謎」(録画)を見ましたが、
とても面白かったです。(ナビゲーターは黒木瞳さん)

「源氏絵」と言えば、一つの約束事があって、雅で華やかなものなのですが、
近年、世界各地で見つかった「黄金絵巻」には、
異様で不吉な場面や、不名誉な姿の源氏が多く描かれていたのです。
一体誰が描いたのでしょう…

「源氏絵」は平安時代から江戸時代にかけ、
天皇や公家といった時の権力者が、権力を誇示するために、
お抱え絵師に描かせたものと思っていたのですが、
実は、現存する源氏絵の9割は、16世紀から17世紀に
描かれていたものだとか…

天皇や公家だけで無く、武士階級までもが「源氏絵」を権力の道具として、
利用していたと言うから驚きです。
武士が描かせた源氏絵には、肝心の源氏の姿は御簾に隠され、
流鏑馬をする凛々しい武士の姿が描かれていたりするのです。

ところで「黄金絵巻」ですが、一巻が約15メートルもあり、
(もし全巻揃っていたのなら、200巻にもなる「黄金の源氏絵巻」)
画商の手に因って1メートル程に切断され、
オークションで売られていただなんて…日本人なら有り得ないことでしょう。
また日本人の研究者は、口元にハンカチを当てていたのに対し、
外国人の研究者は、白手袋もしないで扱っていました。

絵には作者(描かせた人)の深層心理や欲望が表れるといいます。
誰がこの「黄金の源氏絵巻」を描かせたのでしょうか?

稲本万里子さんの説として、描いたのは「京狩野」の一派の絵師、
描かせたのは、後水尾院(1596~1680)を中心とする宮中勢力ではないか、
ということでした。

美貌と才能を兼ね備えた、光り輝く貴公子「光源氏」…
美男子のはずの光源氏なのに、引目鉤鼻のせいで疑わしく思えていましたが、
「黄金絵巻」に描かれていた源氏は、更に酷かったです。
時代と共に、美の基準は変わるにしても、
平安時代の美男子って、どんなだったのでしょう?

たまたまでしょうが、出演されていた各国の研究者達の殆どが
女性だったというのも、女性が好む物語ということでしょうか?
そう言えば、現代語訳も、瀬戸内寂聴さんや与謝野晶子、園地文子、
田辺聖子さんなど、女流文学者が多い様な気がします。
谷崎潤一郎訳もありますが…

私にとって「源氏物語」は、何度挑戦しても、どうしても好きになれなくて、
結局、挫折してしまう作品なのです。

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