「生きていた母」 (1)
ハリファックスの医科大学に進学したフェリシティは、
教授に差別を受けながらも、男子学生に負けじと頑張っていました。
講義が終わり、引っ越しの手伝いで、
滞在していたフェリックスと下宿に向かっていると、
偶然、市場で女性と親しげにしているガスを見掛けます。
二人の様子に、怒り心頭に発します。
「今にもしなだれかかりそうだったじゃない!公衆の面前でよ!
何てはしたない女!品性というものが欠けているのよ!」
(完全ににジェラシーです。)
「でも美人だったよ。」と言うフェリックスに、
「美人?…何に付けても趣味の悪い子ね!」と一蹴。
ガスに貰ったルビーの指輪を外し、
「…本人に突っ返してやるわ!こんな酷い侮辱を、受けたんですからね!」
フェリックスの「侮辱って、ガスが何かした?分かんないよ。」に、
「そうでしょうね。男だもの。何も分かってないのよ。」…(その通り!)
フェリシティは、ガスの居所を探し出し、
一方的に指輪を返してしまいました…
<第6シリーズ>
第66話「生きていた母」(The Return of Gus Pike)より
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