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理想と現実

子供の頃から、しばらく日記を付けては、処分することの繰り返しでした。
(その言葉も知らない頃から、“メメントモリ”を意識していたから…)

そんなですから、
『ティファニーで朝食』を読んだ時には、ある一文に釘付け状態でした。

主人公のホリディ(ホリー)の名刺には、トラベリングと印刷されていて、
住み家のアパートには、壁一面の本棚があるにせよ、
スーツケースと解かれていない木箱だけが家具の代わり…
(当然ベッドはあったでしょうが…)

現実には不可能とは知りつつも、
いつでも夜逃げ出来る彼女の身軽さに、憧れました。
(ホリーの生き方には、共感出来なかったけれど…)

 ↓

現実はどうなのでしょう。
スーツケースと木箱に収まるだけの荷物とは、到底言えない状態です。

常日頃、処分する物を物色していて、
折に触れ、また発作的に、“身辺整理(?)”をしているつもりですが、
どうしても処分出来ない物って、あるものですよね。

友達からの贈り物や手紙…これは仕方ないですね。
収納ケースに詰まった生地や端切れ…
(40×30×75が4個、とっても場所塞ぎです。)

ビデオテープ、CD、DVDも…
ビデオはDVDにしたので、大分減ったけれど、当然DVDが増えてしまった…

本…財産でもあり重荷でもあります。
以前は、友人に貸して行方不明になってしまったものや、
(大切な本ほど、貸してしまうので。)
図書館で借りて読んだ本でも、購入したりしましたが、
最近は、極力買わない様に努力しているのですが…

涙をのんで処分し、一時期の半分になったとは言え、
やっぱり一番の場所塞ぎなのは、“本”なのです。

でも、頑張って処分したのに忘れてしまって探し回ったり、
処分した事を後悔することもしばしば…“後悔先に立たず”ですね。

物を持たないのが、究極の贅沢のようにも思えますが、
実際には、シンプルな暮らしって難しいですよね。
私の名刺に、“トラヴェリング”とは書けません。

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