『蟹工船』
私も10代の頃に読みましたが、
小林多喜二の『蟹工船』が、21世紀の今また読まれているそうです。
なぜ?と思えば、共通点は「ワーキングプア」なのだとか…
全ての権利を剥奪され、会社の利益と、
そのバックに存在する帝国主義国家の国策によって搾取され、
言い尽くせない程酷使された末に命を落としたとしても、
その死さえ、非人間的に処理された『蟹工船』の労働者達。
『蟹工船』の労働者と、今のワーキングプアを比較するのは愚の骨頂ですが、
言論の自由がなかった時代にあって、
文字通り、作家が命を掛けた作品『蟹工船』が、再認識されたことが嬉しいです。
また、安倍源基を筆頭に、複人の特攻警察の手によって虐殺された
多喜二自身のことも、思い出して欲しいです。
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