« 「調査報告 日本軍と阿片」 | トップページ | 「それぞれのデート」 »

「BC級戦犯(1) 韓国・朝鮮人戦犯の悲劇」

8月17日のETV特集は、
「シリーズ BC級戦犯(1) 韓国・朝鮮人戦犯の悲劇」でした。

以前から、戦勝国が一方的に裁くやり方に疑問を抱いていました。
戦勝国であっても、多くの犠牲者が存在するからです。

連合軍によって、「BC級戦犯」として裁かれた約57,000人の内、
934人が処刑され、その内23人が朝鮮半島出身者(有罪は148人)。

命令した上官ではなく、命令された者が罪を問われるのは、
余りに不条理としか思えないのです。

日本が起こした戦争により、半強制的に動員させられ、
「ビンタ」だけが教育の手段という、「日本的教育」を受けさせられ、
「ジュネーブ条約」の存在も知らされないまま、
「捕虜監視員」をさせられ、終戦で祖国は開放されたというのに、
連合軍による軍事裁判で、「虐待」の罪で訴えられたのですから、
朝鮮半島出身の「BC級戦犯」者の無念さは、
日本人のそれとは、比較にならないと思いました。

イ・ハンネ(金哲基)さんも、死刑の判決を受けた一人、
イ・ハンネさんは執行を免れた後、減刑となりましたが、
執行された仲間に対し、今でも「申し訳ない」気持ちで一杯と言います。

巣鴨プリズンに収監されるため、初めて日本の土を踏んだ彼ら…
やがて刑期が終え、自由の身となったはずなのに、
新たな苦しみが・・・もう若くない、言葉は通じない、仕事は無い…
それで自らの命を絶ってしまった人も・・・死刑は免れたというのに。
眠っているのが分かると、捕虜に殺されるからと、
戦後も、目を開けたまま眠る人…

イさんの場合、日本に留まって現在に至りますが、
韓国に戻った人達にも、祖国は安住の地とは言えなかったようです。

「戦犯」ということで、日本の戦争に協力したと捉えられ、
国家からも世間からも冷遇され、仕事もなく自殺を選んだ人も…

一昨年になって、韓国が「BC級戦犯」も被害者との認定したことで、
ようやく名誉回復出来たのが、せめてもの慰めでしょう。

よく、韓国や中国の人が、「日本人は歴史を知らな過ぎる。」と言いますが、
実際、知らないと思います。知らされていないのです。

私の年代でさえ、知らないのですから、若い人は尚更です。
それどころか、戦争を体験した世代ですら、
都合の悪い事は知らされていないのでしょうから。

「臭い物に蓋」…
やはり、悲劇を繰り返さないためにも、対アジアの事だけでなく、
戦争の悲惨さを、次ぎの世代に伝える事が重要だと思えるのです。

|

« 「調査報告 日本軍と阿片」 | トップページ | 「それぞれのデート」 »

* ドキュメンタリー」カテゴリの記事