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『ヴィレッジ』

地上波で放送されていた『ヴィレッジ』(録画)を見ました。
予備知識も無いままだったので、期待し過ぎていました。

1897年、森に囲まれた閉鎖的な小さな村、
自給自足とは思えない程、
村人達が、豊かな暮らしをしていたのも、合点がいかなかったですが、
連続して起こる不可解な事件も、不気味と言うより、何故か胡散臭かったです。

指導者らしき人物の、エドワード・ウォーカー(ウイリアム・ハート)にしても、
善人の仮面を被っているかの様に感じました。

恐怖を体験した、ウォーカーの娘アイビーや、
瀕死の重傷を負わされた、彼女の恋人・ルシアン(ホアキン・フェニックス)が、
可哀想だったのですが、
ノア(エイドリアン・ブロディ)に至っては、まるで“生け贄”でした。

また、シガニー・ウィバー(ルシアンの母親役)の存在感の無さも、残念でした。

ラストは、いかにも種明かしといった風で、前半の疑問は晴れたのですが、
必要無かった様にも感じましたね。

要するに、この村はアーミッシュのたぐいだった訳なのですが、
ただ、アーミッシュと違う点は、
宗教上と言うより、現実社会からの逃避でしかないということ。

結局、この村にしても、多くの新興宗教にしても、
親の価値観を押しつけられる子供達が、
最大の犠牲者ではないでは?と思いました。

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