『「赤毛のアン」の生活事典』
『「赤毛のアン」の生活事典』 A Guide to the Good Old Days
(テリー神川・著 講談社)
この本との出会いは、約10年前・・・書店の棚で、私を呼んでいました。
当時、「アボンリーへの道」の虜になっていた私は、
webサイトを検索したり、書店や図書館にも、足繁く通っていたのです。
カナダのこと、まして、100年前のことは疑問ばかり…
でも、この本が、数々の疑問に答えてくれました。
私にとっては、“『赤毛のアン』の世界をもっと知りたい。”と言うより、
“『アボンリーへの道』の時代のことを知りたい。”のでした。
1890年頃のキャベンディッシュの地図や、アボンリー村の想像図、
当時の写真やイラストが満載で、いつも手元に置きたい大切な一冊です。
『赤毛のアン』には興味が無い人でも、
100年前のプリンス・エドワード島の暮らしを知りたい人になら、
面白い本になること請け合いです。
目次だけ書いてみましたので、興味のある方はご覧になってみてください。
<目次>
1章 場所 Places in “Anne”
*小説の舞台
アボンリー (アボンリー村、グリーン・ゲーブルズ、リンド夫人の家、他)
アンが名づけた場所(喜びの白い道、輝く湖、幽霊の森、他)
*アボンリー以外の町や村(ノバスコシア、カーモディー、他)
2章 家・インテリア Island houses & Interior
*グリーン・ゲーブルズ
切妻
建物の色(緑色の家、ペンキ、他)
家の形(アイルランド・エル、センター・ゲーブル・ハウス、他)
建築スタイル(左右対称な形の家、望楼のある家、他)
*農家(農家の建物、L字形農家の間取り、他)
部屋(台所、パンドリー、キーピングルーム、地下室、客用寝室、他)
*室内装飾と家具(ベッド、羽根ふとん、カウチ、ブーツぬぎ、壁紙、他)
*手芸品
キルト(コットン・ワープ・キルト、パッチワーク・キルト、他)
*町の家ほか(ブナノキ莊、ヤナギ莊、ときわ木莊、赤い砂岩の家、他)
3章 生活 Everday Life
*食事・食べ物(お料理、デザートなど多数紹介・・・)
*台所用品と洗面関係(料理用ストーブ、鍋とやかん、薪箱、他)
(そばかす、しわ、抜け毛の処方と洗髪のしかた)
*毎日の仕事(洗濯、アイロンかけ、バター作り、食器の扱い方、他)
*季節的な仕事(石鹸作り、大掃除、毛糸作り、ろうそく作り、他)
*農家の仕事(農場、作物、果樹園、冬の仕事、子供の仕事、他)
*娯楽・遊び(スケート遊び、ボート遊び、ステレオスコープ、他)
*交通機関(馬車、そり、鉄道、本土とを結ぶ連絡船、自動車、道路、街灯)
*通信(電話、盗み聞き、郵便、切手、新聞)
*医療システム(家庭療法、特許薬、医者、病院)
*買い物(店(ジェネラルストア)、行商人、カタログ・ショッピング)
4章 服装・流行 Fashion & Trends
*19世紀のファッション
流行の服(パフスリーブ、上着、シャツウエイスト、スカート)
アンダーウェア(シュミーズ、ペチコート、コルセット、バッスル)
小物(帽子、ボンネット、靴、靴下、髪型、ファッション雑誌、エプロン、
ねまき、よそいき、普段着、男性のファッション、
子供のファッション、服地、型紙、仕立屋)
5章 学校・教育 School & Education
*学校(校舎、教室、学校のつくり、通学、教育事情、学期・休暇、学科、他)
*教職(先生、学校理事、視学官、おしおき、クイーン短大、教員免状、他)
6章 社交・習慣 Social Life & Customs
*コミュニティーの集まり(親睦会、お茶の会、コンサート、文芸協会、品評会、
日曜学校のピクニック、競馬)
*家庭での集まり(仕事の集まり、タフィー作り、ケイリー)
*習慣
結婚式(ブライズメイド、ウエディングドレス、ウエディングケーキ、他)
葬祭(葬儀、服喪、アイルランド系の通夜)
7章 宗教・政治 Religion & Politics
*宗教(プリンスエドワード島の宗教、伝道、日曜学校、牧師、お祈り、他)
*政治(保守党と自由党、選挙)
*社会の風潮(禁酒法、女性への偏見、迷信)
8章 植物 Plants
*小説に登場する植物(ハンノキ、フクシア、ヤナギなど多数紹介)
以上です。
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