『クジラの島の少女』
『クジラの島の少女(Whale Rider)』(2003)は、
『キャメロット・ガーデンの少女』とは違って、
爽やかで清々しい気分にさせてくれる作品です。
原作はマオリ出身の小説家、ウィティ・イヒマエラの『ザ・ホエール・ライダー』、
監督・脚本は、女性監督のミキ・カーロです。
また、この作品は、2002年トロント国際映画祭観客賞、
2003年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞、
2003年ロッテルダム映画祭観客賞を受賞したそうです。
主人公のマオリの少女バイケア(ケイシャ・キャッスル・ヒューズ)は、
美しいだけでなく、生まれながらに備わった、気高さと威厳があり、
後継者は男子というマウリ族の掟を、
頑なに守る族長で祖父のコロ(ラウィリ・バラテーン)も、認めざるを得ないだけの、
(族長にとって不可欠な)神秘的な能力を持っていました。
脈々と受けつながれる伝統と文化…
伝説を信じ、自然と共に生きて来た誇り高いマオリの人達…
どこまでも青く澄み切った、美しい空と海・・・
『クジラの島の少女』は、梅雨明けの頃に見たくなる様な映画でした。
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