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『耳に残るは君の歌声』

『耳に残るは君の歌声』(2000)は、
不幸な時代に翻弄されながらも、
ラストでは、生き別れになっていた父親との再会を果たす女性の物語でしたね。

主役のフィゲレ(スージー)役はクリスティーナ・リッチ、
フィゲレに影響を与える、ロシア人の友人ローラ役はケイト・ブランシェット…

演技派女優の二人が共演ているにも関わらず、
私の印象に残っているのは、
ジプシーの青年チェザー役のジョニー・デップなのです。

登場シーンも、そしていつもの如く台詞も少ないのに、
圧倒的な存在感を見せてくれました。
長い髪をなびかせ、白馬に乗るシーンの美しかったことと言ったら…

ジョニー・デップの魅力の一つに、アウトローというのがありますよね。
ネイティブ・アメリカンのラファエルも(『ブレイブ』(1997))、
ジプシーのルーも(『ショコラ』(2000))アウトローでしたが、
『耳に残るは君の歌声』のチェザー役は、
アウトローで、尚かつ、ミステリアスな魅力もありましたね。

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