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2008年4月

「悲劇の島 チェジュ(済州)」

ETV特集、「悲劇の島 チェジュ(済州)」~「4・3事件」在日コリアンの記憶~

60年前の韓国・済州(チェジュ)島で起こった「4・3事件」、
隣国でのこの事件を、恥ずかしながら知りませんでした。

1948年から起こった「4・3事件」では、島民の3万人が虐殺されたとのことですが、
韓国国内では、今までずっと「共産主義者の暴動」として、
事件の真相は、封印されていたままだったのです。

しかし、2000年になって、
事件の真相糾明の為の「4・3特別法」が制定されたことにより、
犠牲者の名誉回復が図られ、
2003年には、ノ・ムヒョン大統領が、政府としての謝罪を発表したそうです。

事件の真相は、「共産主義者の暴動」などではなく、
島の民主化を進めていた島民への、「当局による弾圧」だったのでした。

弾圧の手から、日本に辛くも逃れて来た人達に待っていたのは、過酷な運命でした。
迫害と差別…それは、2世3世にも及ぶもの…
安住の地とは言えなかったのです。

60年ぶりに家族と再会を果たした女性の笑顔は、とても晴れやかでした。
それにしても、こんなにも長い年月が必要だったとは…

国家にとって都合の良いように、事実をねじ曲げられ残される記録…
如何なる事でも、歴史は正しく伝えられなくてはいけない。
同じ過ちを繰り返さないためにも…
それは、どこの国についても言える事ではないでしょうか。

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聖火リレー (2)

8月8日から開催される、北京オリンピックを間近に控え、
世界中から最も注目を集めている国、中国。

それは、オリンピック開催国と言うよりは、
人権問題を初めとした中国の数々の問題なのですが、
聖火リレーの報道によって、世界の人達が知ったかと思うと皮肉ですね。

聖火リレーを応援する中国人留学生の姿は、歪んだ愛国心の象徴に思えます。
外国人からすると、異様にも思えるけれど、
あれ程大掛かりだったのも、大使館の呼びかけがあったから。
でも、中には疑問を抱いている人だって、いるのでしょうね。

“外国に行って、初めて自国が見える。”らしいから…
でも、外国で暮らす身であっても、当局に管理されているのでしょうから、
歩調を合わせない訳にはいかないのでしょう。
自分のみならず、家族にも後々面倒な事が起こりそうで…

事実に反するニュースを、流し続ける中国のメディア、
国民は騙せても、世界の人は騙せないのにね。
世界は騙せなくても、国民を騙せれば、それでいいのかも知れませんが。

平壌での聖火リレーは、滞りなく行われたのでしょう。
驚きはしません。そういう国ですから。

「平和の祭典」の聖火リレーは、今いずこ?

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「中国が日本を捨てる日」

ドキュメント’08 
「中国が日本を捨てる日」~食糧自給率39%の贅沢~
を見て、私の目からウロコが落ちました。

輸入野菜には、残留農薬やポストハーベストの心配があることから、
たとえ、安かったとしても、以前から避けていました。

特に中国産の野菜には、
基準値を大幅に上回る残留農薬が検出されたこともあり、
今では、お店で中国産野菜を見かけることすらありません。

ところが、番組によれば、
元々中国では、農薬を使用することは無かったとのこと。
中国に農薬を持ち込んだのは、他でもない日本の輸入業者の方だとか。

10年程前、中国の生産農家に対して、
“形が同じで、虫食い一つ無い野菜”を作るため、
農薬を使うことを要求したそうなのです。

野菜は、工業製品では無いのに…

一方、安い輸入野菜の影響で、
日本の農家は、丹誠込めて生産された農作物の20%は廃棄処分となり、
作れば作るほど、赤字が増える状態…悲しい現実です。

また、国産の野菜が高いのも、
“大きさや形を揃えなくてはならないし、
きれいに洗浄し、パック詰めしなければならないからコストが上がる。”
と聞いたことがあります。

余談ですが、
中国製の漂白剤漬け割り箸にしても、
真っ白でないと、日本に買ってもらえないからなのでしょう。

結局、日本側にも責任はあるように感じましたね。

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「ウルルン2008」…中国、貴州省

今、何かと話題に上っている国、中国…
ウルルンでは、今までに何度も中国を訪れていましたが、
殆どが少数民族と出会う旅、みんな素朴で優しい人達ばかりでした。

今回の旅も、少数民族の暮らしを体験するものでした。
中国の西南地区の貴州省、少数民族・長角ミャオ族を訪ねた旅人は、
女優の星野真里さん。

長角ミャオ族の女性は、頭に2キロ以上もある大きな髷を付けています。
早速、星野さんの頭にも…
さすが女優さんですね、違和感がないどころか、
とても似合っていて、可愛かったですね。

カツラを付けての生活は、確かに大変そうでした。
村の女性も、
“畑仕事は大変。(出稼ぎで)男はいないし、頭は重いし…”と言っていました。
それでも、伝統を守り続けているのは、
“カツラが無いと、他の民族と同じになる。”のだとか…

ホームステイ先のヤン・ブンガクさんの孫、7歳のヤオヤオちゃんは、
両親が出稼ぎに出ているため、髷を付けて貰えないのです。
同年代の子と同じように、髷を付けて畑仕事をするのが彼女の夢。

“一生懸命仕事すればご飯が美味しいから…”ですって!
なんて健気なんでしょ。
そこで、星野さんが母親代わりになって、髷を付けてあげました。

でも、幼い頃から、あんなに重い物を頭に乗せて、大丈夫なのかしら…?
そう言えば、村の人達は、星野さんに比べて、とても小柄だった様な…?

気になったことがもう一つ。
あのカツラ、どう見ても衛生的には思えなかった…
星野さんも、頻りに頭を掻いていましたよね。
先祖代々の髪の毛というのも、なんだか恐ろしい様な気がしました。

今回、スタジオには、おじさんが4人…
それにしても、3月までとは、随分、雰囲気が変わりました。
クイズも無くなってしまったし・・・

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宮沢賢治展

宮沢賢治は、最も敬愛する作家です。
作品も然る事ながら、彼のストイックな生き様には、
畏敬の念を抱かずにはいられません。

「宮沢賢治展」が開催されていると知り、
ギャラリーのウェブサイトを念入りにチェックしてみたら、
「日輪と山」等の水彩画や、
書簡、「雨ニモマケズ手帳」も公開される…
また、賢治の絵本原画も紹介されるとありました。
これは行かない手はないでしょう。

と言うことで、友達と行ってきました。
ところが、受付で知ったことには、
お目当ての展示物が、全て複製だったのでした。

受付係曰く、“大変精巧なコピーですから…”、
・・・そう言う問題じゃないでしょうに!
HPにて、一言その旨謳ってくれてたならいいのにね。
友達と迷った末、結局は入場したけれど、後味の悪いものでした。

賢治の展示物に、さしたる感動も無かったのは、
やはり肝心の物が、複製品だったからでしょうか?

でも、絵本原画展の方では、生の素晴らしさを満喫出来ました。
絵本と原画を対比出来たため、改めて実感したのですが、
どんなに印刷技術が進んだとしても、
(紙質の違いもありますが、)原画独特の色彩の繊細さや、
微かな筆跡などの、立体感は、再現出来ないという事です。

また、絵本作家が納得されているのなら、私がとやかく言うことでも無いけれど、
空白部分も作品の一部のはずなのに、
周囲をカットし、絵をクローズアップさせることも疑問です。

ところで、場所をわきまえない大声で話す人っていますよね。
連れの人と言葉を交わすのは、別に構わないのですが、
なるべくなら、小声で話して欲しいと思うのです。
(学芸員さん、そっと注意してくださいね。)

しかも、そんな人に限って、間違った情報(賢治の)ばかり…

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聖火リレー

現在、長野で聖火ランナーが走っている。

聖火ランナーは、二重にも三重にも護衛され、
一般人は排除され、町には警察官の制服が目に付く。

商店街の店先では、シャッターを下げて所も多いとか…
沿道と言えば、赤い中国国旗がはためき、見物人も中国人ばかりの模様…

これが、平和の祭典の、聖火リレーと言えるでしょうか…?
このような聖火リレーに、何の意味があるのでしょうか…?
そもそも、なぜ、北京に決まったのか疑問です。

でも、北京に決まったからこそ、
中国のことが世界の人達に見えてきたのでもあるのですが…

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『アンの結婚』

以前、劇場版の『赤毛のアン』と『アンの青春』の特別版DVDは買いましたが、
その際、『アンの結婚』は原作とは違うと言うので、買うのを止めました。

でも、今更ですが、You Tubeで、検索してみたところ、ありました!
10分の動画で15パートあり、嬉しいことに、“日本語字幕付き”だったのですよ。

志願し、戦地に赴いたギルバート(ジョナサン・クロンビー Jonathan Crombie)
が行方不明となり、命がけで捜すアン…
ヘティと、行方不明のガスを捜す旅に出たフェリシティが浮かびましたね。

相変わらず童顔のアン(Megan Follus)に比べ、
一段と大人っぽくなったダイアナ(シュイラー・グラント Schuyler Grant)、
見た目の年齢差が開くばかりです。
(実際は、ミーガン・フォローズの方が、3歳位年上らしいのですが…)

そうそう、ダイアナの夫のフレッドは、前作とは別の俳優だったのですが、
この、Greg Spottiswoodと言う俳優さんは、
「フェリシティの初恋」のデビッドだたのです。

他にも、「アボンリーへの道」で知った顔が…
スチュアートの前の銀行家・ケーン氏、
ベッキーの父親のライオネル・レスター、
ガスの母親・イライザ(イメージが違い過ぎて、中々思い出せなかったです。)、
「ガスの消息」で、旅先で知り合った紳士のホレス、
サナトリウムの医師のドクター・スパロー、
その他、数人…

見覚えがある建物も…
ダイアナの家は、「ガスの消息」では、チャールストンのホテルでした。
他にも、懐かしい映像や、聞き覚えのあるメロディーなどもありましたよ。

You Tubeの検索は、『赤毛のアン アンの結婚』のオリジナルタイトルの、
Anne of Green Gables: The Continuing Storyで…

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パッチワーク・キルト (1)

白地に黄色の星のパッチワーク・キルト、素敵ですね。

判りにくいのですが、寝ている女性は、ジャネットの妹のアビゲールです。
(第8話「アビゲールの赤ちゃん」)

実は、このキルトは、キング家にもありました。
時には、キング夫妻の寝室に…(第35話「かくしごと」)、
時には、病床のセシリーのベッドに…(第61話「サナトリウム」)
アビゲールから貰ったのでしょうね。

(このパターン、Blazing Star(輝く星)なのでしょうか…?)

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<第1シリーズ>
第8話「アビゲールの赤ちゃん」(Malcolm and the Baby)より

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ピンクの掛け布団

写真の、可愛らしいピンクの掛け布団(キルト?)は、
ローズコテージの物で、セーラが使っていましたが、
それ以前には、グリーンゲイブルズにあったのですよ。

マリラ・カスバートに引き取られた、双子の一人デイビーが、
この布団に寝ていました。(第17話「いたずら天使」)

また、キング家にも同じ物があり、キング夫妻が使っていました。
(第72話「ないしょの内職」)

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<第6シリーズ>
第67話「パリ留学の夢」(Comings and Goings)より

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ついでに…

“ついで”と言っては何ですが、
主な出演者の、俳優名を調べてみました。

<役名>        <俳優名>           <生年月日>
セーラ・スタンリー   Sarah Polley         1979.1.8
フェリシティ・キング  Gema Zamprogna       1976.5.24
フェリックス・キング  Zachary Bennett      1980.2.17
セシリー・キング       [1-5]Harmony Cramp   1979.12.2
〃              [6-7]Molly Atkinson
ヘティ・キング         Jackie Burroughs     1939.2.2
オリビア・キング    Mag Ruffman          1957.2.28
アレック・キング       Cedric Smith         1943
ジャネット・キング     Lally Cadeau         1948
ジャスパー・デール     R.H. Thomson         1947
ガス・パイク           Michael Mahonen      1964.4.27

ルイザ・J・バンクス   Frances Hyland       1927.4.25~2004.7.11
アビゲール・マユーワン Rosemary Dunsmore  1953
マルコム・マキューワン Malcolm Stoddard     1948.7.20
イライザおばさん       Kay Tremblay         1914~2005.8.9
レイチェル・リンド     Patricia Hamilton
マリラ・カスバート     Colleen Dewhurst     1926.6.3~1991.8.22
ミュリエル・ステーシー Marilyn Lightstone   1941
ピーター・クレイグ     Miklos Perlus        1977.3.23
デイビー・キース       Kyle Labine          1983.4.7

イジー・ペティボーン   Heather Brown        1981.6.8
アーサー・ペティボーン Zachary Ansley       1972.1.12
ブース・エリオット     Jaimz Woovett        1967.4.14
ナット・レスター       Kevin Jubinville     1967.4.28
ベッキー・レスター     Kristin Fairlie      1983
スチュアート・マクレー David Ferry          1951.9.6

ところで、
「アボンリーへの道」の日本での放送時間は、約44分、
でも、初回だけは54分でした。
カットはされていましたが…

また初回では、クレジットが消されていなかったですね。
なぜ、2回目からは消してしまったのでしょうか・・・?

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病の起源「骨と皮膚の病」

NHKスペシャル 病の起源、第2集
「骨と皮膚の病~それは“出アフリカ”に始まった~」、とても面白かったです。

約20万年前の、アフリカで誕生したホモ・サピエンス…

それ以前の人類は、チンパンジーと同じ様な体毛に覆われていて、
強い日差しを避けるため、森の中に暮らしていた…

やがて、森から出た祖先の人類は、サバンナの強烈な太陽から身を守るため、
体毛と引き替えに、褐色の肌を獲得していったのだと言う。
(体毛は、汗を蒸発させないから。)

およそ6万年前、アフリカを出発したホモ・サピエンスは、
数万年の時を経て、地球を旅したのです。
(『エイラ・シリーズ』の世界ですね。)

しかし褐色の肌は、日照の少ない地域では、
メラニンが紫外線をブロックして、ビタミンDが作れない。

悠久の時を掛けて、人類は環境に適した肌(目、髪)の色(メラニンの量)を
獲得していったという訳です。

ところで、イギリス人が移住して200年余りのオーストラリアでは、
国民の3分の1の人が、皮膚ガンに罹る可能性があるそうですね。

また、大型スーパーの進出に伴い、
伝統的食生活から、欧米風食生活に変化してきたイヌイットの人達には、
骨粗鬆症の問題が持ち上がって来ているとか…

日本でも老人の、骨粗鬆症による転倒骨折が、
年間60~80万人とか…

紫外線は、皮膚ガンを引き起こす要因になり、
ビタミンD不足は、骨粗鬆症を引き起こす・・・どうすればいいの?

答えは、「外気浴は、真夏は5分、真冬や曇天では10分で充分!」、
でも、これも時代によって変わっていくのでしょうね?

オゾン層は、破壊され続けています…

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「痛みが美に変わる時」

毎回、期待を裏切られることのないETV特集、
先日の「痛みが美に変わる時~画家・松井冬子の世界」も素晴らしかった。

松井冬子さんは、女性初の東京芸術大学日本画専攻の博士号を取得された、
若手の日本画家。

以前、初めて松井さんを知った時、彼女の容貌の美しさとは裏腹に、
作品のグロテスクさには、強い衝撃を受けたのでしたが、
今回の番組で、制作過程の密着を見られたことで、
芸術家としての確かさと、絵画に対する一途さを知りました。

鎌倉時代の「九相詩絵巻」も、
内容としては、充分恐ろしい絵には違い無いけれど、
絵自体が少し漫画的なため、現実みを感じないのです。

でも、松井さんの作品は、とにかく怖いのです。
そして、円山応挙の幽霊画に共通する、
写実的でありながら、幽玄な美しさもあるのです。

ただ、応挙の幽霊画には、リアルの中にも、優しさがある様に思えるけれど、
松井さんの作品は、
自ら内蔵を暴き見せつけながらも、微かな笑みを浮かべている女性など、
おぞましいまでの執念や狂気が迫って来て、目を背けたくなるのですよ。

それでいて、映画の恐ろしいシーンを、目隠しした指の間から見てしまう様に、
見ずにはいられない魔力が潜んでいるようにも思えるけれど…

とは言っても、ネズミの解剖など出来ない私には、到底理解し難く、
展覧会には行けたとしても、画集を買おうとは思いませんね。
(手元にあるのは怖いから…)

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「ウルルン2008」…南アフリカ共和国

今年度、最初のウルルン、
旅人は、ミスター・ウルルン(!)こと、山本太郎さん。

旅の目的地は、サーファーの憧れの地、南アフリカ共和国の東海岸の町…
出会った素敵な人達とは、黒人初のプロ・サーファーのシリル・ムカディさんと、
シリルさんがやっている、サーファークラブの子供達(と、その家族)でした。

南アフリカ共和国と言って思い浮かぶのは、あの、アパルトヘイトですね。
15年程前に撤廃されるまでは、
一握りの白人が、有色人種を不当に差別し、支配していて、
海岸にも、近づくことすら許されなかったとか…
(…闖入者は、あなた達の方ですよ!)

でも、ホームステイ先のお父さんの言葉は、胸に染みました。
「・・・白人でも、黒人でも、良い人も悪い人もいる。
肌の色は違っても、みんな同じ赤い血が流れている…」
本当にそうですね。

プロ・サーファー、警察官、お医者さん、福祉の仕事…
将来の夢を語る子供達のバックに流れていた曲は「イマジン」、
思わず、うるっとしました。

“サヨナラ”を言おうとしないパパ君の気持ち、痛いほど伝わりましたよ。

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「2クール」

土曜深夜に放送している「2クール」(日本テレビ系)が面白いです。
出演は、小林聡美さんと、もたいまさこさん。

残念なことに、初回の「たき火」は(知らなかったので)見られなかったけれど、
2回目の「店番」と、昨夜の「赤ちゃん」は見ることが出来ました。
期待通りの可笑しさで、30分はあっという間…
“もう終わっちゃうの…?”なのですね。

もちろん、シナリオはあるのでしょうが、
普段のお二人を見ているかの様に、とても自然なんですよね…

こういう番組って、深夜に、ひっそり放送していて欲しいのですよ。
ゴールデンタイムに移った途端、
視聴率の関係上、番組が終了してしまうこともありますからね。
「やっぱり猫が好き」のように…

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「神聖喜劇ふたたび」

「テレビ依存症」とまでは行かないまでも、番組表をチェックし、
ドキュメンタリー番組を録画するものの、見るゆとりが無いのが残念です。

先日の、ETV特集、
「神聖喜劇ふたたび~作家・大西巨人の闘い~」、ようやく見ました。

1919年生まれの作家・大西巨人の代表作である長編小説『神聖喜劇』が
漫画化されたことにより、若い人達にも知られる様になったそうです。
そして、映画化も進められているのだとか…

番組は、西島秀俊(主人公陸軍二等兵・東堂太郎)、
塩見三省(陸軍軍曹・大前田文七)、
伊藤淳史(冬木二等兵)、その他の俳優さんの朗読劇で再現していました。

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脚本など

「アボンリーへの道」は、7シリーズ(7年間)まで続き、
その間、子供達は、あれよあれよと言う間に成長しました。
特にフェリックスには、シリーズが変わる度に驚かされましたね。
そして、大人達はちょっぴり老けました…

アボンリーほど夢中になってしまったドラマは無かったのですが、
残念だったのは、けっこう矛盾があった事なのですね。

これ、外国ならではの、大らかさからなのでしょうか…?
それとも、複数の脚本家や監督だったからでしょうか…?

と言う訳で、脚本家名と監督名を調べてみましたので、
興味のある方は参考にしてください。

(尚、オリジナルタイトルをお知りになりたい方は、
2月26日(火)の記事「アボンリーのタイトル」をご覧ください。)

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芹沢銈介美術館

「秋野不矩美術館」が“まだ見ぬ君”なら、
1981年の開館以来、何度と無く訪れている、
人間国宝の染色工芸家「芹沢銈介(せりざわけいすけ)美術館」は、
いつでも変わることなく、歓待してくれる旧友のようです。

この美術館は、小さいながら、建物そのものも大変素晴らしく、
照明を抑えた静寂の空間は、疲れた心に安らぎ共に、
満ち足りた気分を与えてくれる場所なのです。

そこには、芹沢銈介の作品だけでなく、国内外の彼の蒐集品の展示もあり、
また、蒲田から移築された「芹沢銈介の家」も見学出来るようになっていて、
そちらも、興味深いです。

館内にある一室を、幼かった息子と、“ここが書斎…”
などと冗談を言ったのも、今は懐かしい思い出…

画像は、美術館で購入した、お気に入りのハンカチです。
大判なので、額に入れて飾ったり、敷物にしても素敵…

20080417

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秋野不矩美術館

行きたいと思いながらも、長い間叶えられない場所があります。
それは、「秋野不矩(あきのふく)美術館」。

1998年のオープン当時から思い続けて、はや10年…
その気にさえなれば、決して行けない距離ではないのに、
なかなか、その時が巡って来ないのです。

写真や、「新・日曜美術館」「迷宮美術館」で知る限りは、
シンプルでお洒落な外観は、一見、中世のヨーロッパ風…
でも、館内は、ロッジ風…
展示室ではスリッパを脱いでの鑑賞…くつろげますね。

美術館には作品のみならず、建物そのものにも魅力があって、
一歩、館内に入れば、そこは、外の俗世界から切り離された異空間です。
そこに居るだけで、心身共に清められるのが実感できます。

まさに癒しの空間であり、安らぎの場でもあるのです。
勿論、全ての美術館が、そうとは言えませんが…

秋野不矩さんは、可愛いくて偉大な、明治生まれの女性です。

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偶然の一致

『赤毛のアン』のファンの方ならお気付きでしょうが、
「アボンリーへの道」の第4話「うわさの恋人」というお話は、
アン・シリーズの『アンをめぐる人々(原題 Further Chronicles of Avonkea)』
(村岡花子・訳 新潮文庫)の「偶然の一致」と酷似しているのですよね。

マリラ・カスバートは、ハイ・ミスのシャーロット・ホームズ、
薬の行商人のダンカン・マクタビッシュは、弁護士のセシル・フェンウィック、
そして、こちらは、モンゴメリの作品らしく、ハッピーエンドです。

ちなみに、タイトルですが、
「うわさの恋人」の原題は「The Materializing of Duncan McTavish
そして、「偶然の一致」の原題は「The Materializing of Cecil」で、
名前が違うだけなのですね。

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「うわさの恋人」 マリラ

第4話「うわさの恋人」は、
マリラ・カスバートがメインのお話なので、マリラの名言がいっぱいでした。

人間て、二つのことを一緒に出来ないのが残念ね。
口ほどに手が動いたら、縫い物も、随分はかどるんでしょうけどね。

(お喋りばかりのボッツ夫人に)

とうに読み終って、閉じてしまった本と同じ、二度と開くつもりはないわ。

それは、あたしの問題だし、どうすべきかを決めるのは、あたしです。
あなたでも、町の人でもないの。
これ以上、人のことに首を突っ込まないでくれる?
好奇心で、ウズウズするでしょうけどね。

人生には確かなことが一つある。
間違いを犯したら、罰を受けるってこと。どんな形にしろ、いつか必ず
…」

嘘は、やはりついてはいけないものだわ。
きっと後悔することになるの。

アボンリーは小さな町、隠し事など出来ません。
町のご婦人方が集まる“縫い物パーティー”で、
みんなのくだらない噂話や、心無い質問攻めにウンザリしたマリラは、
女性としてのプライドから、つい、「恋人がいた。」と嘘をついてしまったのです。
マリラだって人間ですからね、解りますとも!

でも、『赤毛のアン』のマリラだったら、
このような嘘は、言わないような気がしました。

なぜなら、「アボンリーへの道」のマリラは、
モンゴメリの造ったマリラでは無いのですからね。
(「うわさの恋人」の脚本は、ヘザー・コンキーと言う人です。)

0401

<第1シリーズ>
第4話「うわさの恋人」(The Materializing of Duncan McTavish)より

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『耳に残るは君の歌声』

『耳に残るは君の歌声』(2000)は、
不幸な時代に翻弄されながらも、
ラストでは、生き別れになっていた父親との再会を果たす女性の物語でしたね。

主役のフィゲレ(スージー)役はクリスティーナ・リッチ、
フィゲレに影響を与える、ロシア人の友人ローラ役はケイト・ブランシェット…

演技派女優の二人が共演ているにも関わらず、
私の印象に残っているのは、
ジプシーの青年チェザー役のジョニー・デップなのです。

登場シーンも、そしていつもの如く台詞も少ないのに、
圧倒的な存在感を見せてくれました。
長い髪をなびかせ、白馬に乗るシーンの美しかったことと言ったら…

ジョニー・デップの魅力の一つに、アウトローというのがありますよね。
ネイティブ・アメリカンのラファエルも(『ブレイブ』(1997))、
ジプシーのルーも(『ショコラ』(2000))アウトローでしたが、
『耳に残るは君の歌声』のチェザー役は、
アウトローで、尚かつ、ミステリアスな魅力もありましたね。

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『クジラの島の少女』

『クジラの島の少女(Whale Rider)』(2003)は、
『キャメロット・ガーデンの少女』とは違って、
爽やかで清々しい気分にさせてくれる作品です。

原作はマオリ出身の小説家、ウィティ・イヒマエラの『ザ・ホエール・ライダー』、
監督・脚本は、女性監督のミキ・カーロです。

また、この作品は、2002年トロント国際映画祭観客賞、
2003年サンダンス映画祭ワールドシネマ部門観客賞、
2003年ロッテルダム映画祭観客賞を受賞したそうです。

主人公のマオリの少女バイケア(ケイシャ・キャッスル・ヒューズ)は、
美しいだけでなく、生まれながらに備わった、気高さと威厳があり、
後継者は男子というマウリ族の掟を、
頑なに守る族長で祖父のコロ(ラウィリ・バラテーン)も、認めざるを得ないだけの、
(族長にとって不可欠な)神秘的な能力を持っていました。

脈々と受けつながれる伝統と文化…
伝説を信じ、自然と共に生きて来た誇り高いマオリの人達…
どこまでも青く澄み切った、美しい空と海・・・
『クジラの島の少女』は、梅雨明けの頃に見たくなる様な映画でした。

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『キャメロット・ガーデンの少女』

『キャメロット・ガーデンの少女(原題 Lawn Dogs)』(1997)は、
ちょっと怖い女の子が主人公です。

郊外にある住宅地「キャメロット・ガーデン」は、
高い塀に囲まれていて、排他的な雰囲気が漂っている…

そこに、10歳のデヴォン(ミーシャ・バートン)という名の少女が、
両親と引っ越して来ます。
住人は、いわゆる中産階級に属していて、
いかにも軽薄、特権意識丸出しの小市民ばかり…

デヴォンは、心臓の手術跡を、宝物のように思っている風変わりな少女で、
両親や住人の通俗的で胡散臭さを見抜き、侮蔑しているかの様子…

そんなデヴォンは、心を通える人も無く、一人空想の世界に遊んでいました。
ガール・スカウトで売る為の手作りクッキーを持ったデヴォンは、
母親に禁じられている森の中に入って行く…

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COOL JAPAN…舶来(Importation)

2008年度最初の「cool japan」のテーマは、“舶来”。
舶来・・・懐かしい響きですね。

舶来と言って、私の年代が抱くイメージは、庶民にとっては“高嶺の花”、
“高級品”“憧れ”と言ったところでしょうか…?

でも、今では、日本製品のクオリティーの高さが、
世界に認められているみたいで嬉しいですね。

今回の“舶来”は、外国生まれの日本育ち…
つまり、日本人の得意なアレンジのことでした。

取り上げられたのは、外国料理店、和製英語、外国テーマパーク、ジーンズ。

和製英語に関しては、鴻上さんが言っていた様に、
外国人が相手では、恥をかくことも考えられますね。
英語と和製英語の区別は、中学校で教えてもいいのように思いましたね。

アメリカ生まれのジーンズも、
現在では、日本製ジーンズが、アメリカでも、持て囃されているそうですね。

ジーンズを中古品に見せる高度な技術…
子供の頃、おろし立ての真っ白な運動靴が恥ずかしくて、
ワザと汚した事を思い出しました。
辞書にも同じことをしましたね。

鹿児島産の軽石を使った、ストーンウォッシュ・ジーンズも、
ストレッチ・ジーンズや、ヴィンテージ・ジーンズも、
日本発だったとは…
工夫するのが得意な日本人ならではですね。

外国料理店にしても、外国のテーマパークにしても、
好奇心旺盛な日本人らしいですね。
島国だからでしょうか…?それとも「鎖国」の反動・・・?

今回のベスト・オブ・クールは、「日本のジーンズ」でした。
不服そうな人、少なからず…

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BSドキュメンタリー『山の分校』

保存してあった番組、
BSドキュメンタリー『山の分校~中国・代用教員と子どもたち~』を見ました。

中国の僻地での教育を支えているのは、
教員資格の無い代用教員の人達、その数、36万人以上とか…

中国のほぼ中央、陝西(せんせい)省、
紫陽県にある、油房小学校の分校で教鞭を執る、
24歳の冉蘭(ぜんらん)さんも、その一人です。

大学を卒業し、外資系企業に就職したものの、
都会での人間関係に疲れ傷付いた彼女は、
故郷に戻り、月給600元(教員の半額)の代用教員の道を選びました。

麓の婚家から分校までは、車が通れない山道を1時間以上掛かるので、
普段は泊まり込みで頑張っています。

村の暮らしは大変貧しく、食事は1日2食が当たり前…
分校の設備も劣悪で、遊具は勿論のこと、消毒液さえありません。
まさに、映画『あの子を探して』(1999)の世界そのものです。

子供達の両親は出稼ぎに出ていて、祖父母が面倒をみているため、
就学年齢(6歳)に満たない3~4歳の子供まで、
山道を片道1時間半も歩いて登校しています。(託児所代わり)

ある時、1人の男の子が、勉強ができたご褒美にと、
先生がポケットマネーで購入した、小さな“鉛筆削り”を貰いました…

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実質的値上げ

何でもかんでも、値上げの昨今…
値上がりしないのは、収入だけです。

高田渡さんの歌ではないけれど、
私だって、値上げは止む終えない事と理解はしているつもりです。

でも、食品などでは、値段は同じでも、分量が減っている商品も多いですよね。
元々の内容量は判らなくても、持った時の“軽さ”で気付くのです。

こういうやり方って、値上げ以上に腹が立つのですよね。
誤魔化されているようで、いや~な気分になるのですよ。
消費税が内税になった時を思い出してしまいます。

業者としては苦肉の策なのでしょうが、そんな卑怯な手を使われるより、
むしろ、値上げしてくれた方が、まだマシというものです。

中には、値上げしている上に、分量も減っている物もあるのですね。
そういう商品は、買う気がしないです。

せめて、内容量の説明と、お詫びの印刷位あってもいいのに…

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「北京、怒れるニュータウン」

昨夜のNHKスペシャルは、
激流中国、「北京、怒れるニュータウン~沸き上がる住民パワー~」でした。

北京オリンピックを目前に控え、急速に変貌していく町の景観、
郊外には、高層マンションが建設されています。

購入した家の所有権を保証する法律、「物権法」が作られた事もあって、
人々は、近代的なマイホームを手に入れようと必死…
しかし、法律が変わっても、実態は旧態依然としたものに見えました。

大金を注ぎ込んで、念願のマイホームを手にしても、
ニュータウンで待っていたのは、外観とは裏腹な生活でした。

契約書は名ばかりで、入居して10年経っても、約束のガスは引かれず、
“売り”のプールには水も無い…
管理会社は管理費を取るのみで、役目を果たそうとはしないからです。

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COOL JAPAN…cool of cool

「COOL JAPAN」が3年目を迎えたのを記念して、
今回のテーマは、「2007年度 発表!クールオブクール」でした。

昨年1年で選ばれた“best of cool”は、29種類…
つまり、再放送を除いて、29回の放送があったと言うことなのですが、
振り返って見てみると、日本の優れ物も色々ありましたね。

また、番組に出演されていた外国人達が、
母国に持ち帰った日本生まれの品物の紹介もありました。

イギリス人のジェシーさんが、アメリカに持ち帰ったのは、文具のカッターでした。
カッターが大阪で昭和31年に発売されたのは、知りませんでした。

スペイン人のミゲールさんは、スペインでは入手出来ないという、
携帯電話の液晶画面を保護するための、スクリーンプロテクターでした。

ジェラルディーンさんがフランスに持ち帰ったのは炊飯器。
ただし、海外仕様のものです。

カナダの青年のニールさんが持ち帰ったのは、風鈴と甚平。

いつも、鴻上さんと熱いトークバトルをしていたオランダ人のイングマーさんは、
シンガポールに転勤が決まったとか…

そのイングマーさんの荷物の中には、日本生まれの物が…
電子ピアノや浴衣、番組を収めたDVD、靴の収納グッズ、金剛杖、
村上春樹の本、焼酎、そして、男性化粧品も…

2007年度のクールオブクールに選ばれたのは、「宅配便」でした。
「宅配便」に限らず、時間の正確さや、至れり尽くせりのサービスは、
日本人に取っては当たり前ですが、外国人には驚きなのですね。

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『色の手帖』

“読書”と言うより、本の“紹介”です。
『色の手帖』(小学館)は、20年程前に購入した本です。

この本の素晴らしいところは、
「色」の名前の由来や意味の他に、文献の用例等も載せてある点です。

日本の色彩感覚に見られる豊かさと繊細さには、目を見張るものがありますね。
でも、私も含め、現代人にとっては
染色など特別な仕事に携わっている人以外、違いを見分けることさえ難しく、
名前の意味さえ、判らないことも多いようにも思えます。

一緒に『文様の手帖』と言う本も購入しましたが、
着物の文様の意味や由来、文献からの引用、また「紋所図鑑」などもあって、
こちらも大変興味深い本でした。

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ところで、「和色(和食ではないですよ。)大辞典」というサイトをご存知でしょうか?
「和色」の他に、「洋色」「原色」「パステルカラー」などの大辞典や、
ストライプメーカー」というのもありますよ。
興味のある方は、一度覗いてみては…

<日本の伝統色 和色大辞典>
http://www.colordic.org/w/

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トイレのフタ

トイレのフタは開けて置くのか?…閉めて置くのか?
便座は上げて置くのか?…下げて置くのか?

私としては、上げるのも、下げるのも、大した手間では無いから、
どうでもいい事のように思うのすが、
家庭によっては、ちょっとした論争になる様ですね。
(節電対策から、コードが繋がっているトイレは別として…)

以前、便座を交換する際に、
メーカーから、フタ無しにするか、蓋付きにするか聞かれましたが、
蓋というのは、昔のオマル(西洋)のなごりで、
水洗の現在では、フタは特に必要無いとか…

通常、男性にとっては、便座(従って蓋も)は上がっている方が、
都合が良いのでしょうが、
女性陣からは許されず、叱責を受ける場合もあるようです。
今のほとんどの家庭は、女性が優位なのでしょうね。

“閉める派”の理由の一つとして、
“トイレの室内に、湿気が充満する”と言うのがありますが、
これは、窓を開けたり、換気扇を回したりすれば解決すると思うけれど…

また別の理由としては、
“風水的には、どうのこうの…”と言う人も結構いるようですね。
特に若い人に多い様ですが…

若い人が、占いなどに影響されやすいのは、仕方のない事ですが、
私としては、占いとかではなく、
衛生面から言って、どちらが良いのかが知りたいです。

使用していない時の“洗濯機のフタ”は、開けて置くのが常識ですね。
洗濯機と同様に、トイレの内側に湿気がこもるのを避けるため、
我が家では、フタと便座は常に上げて置くのですが…

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チェックのブランケット

セーラとフェリシティは、孤児になった赤ちゃんを匿います。
赤ちゃんが寝かされていたバスケットには、
タータンチェックのブランケットが掛けられていました。
(第8話「アビゲールの赤ちゃん」より)

このブランケットは、アボンリー中に出回っていた様です。

ヘティが、少女の頃の恋人、ロムニー・ペンハローとピクニックした時も、
(第18話「はるか昔の恋」)

ヘティがアイスホッケーの応援をした時も、(第26話「氷上の熱戦」)

ガスが、クレーン船長に会いに行く時の持ち物も、
(第28話「困ったそっくりさん」)

フェリックスが、トレメインさんの食器を、アラナー侯爵に返しに行く時も、
(第47話「フェリックスのお手柄」)

同じチェックのブランケットでした。

多分その他でも、使われていたのでしょうね。

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<第1シリーズ>
第8話「アビゲールの赤ちゃん」(Malcolm and the Baby)より

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「うわさの恋人」 セーラ

マリラ・カスバートと、ダンカン・マスダビッシュの二人が、
仲良く馬車に乗って帰るところを見た町の人達は、
二人が昔、恋人同士だったと信じたのですが…

真相を知っているセーラは、
見たことだって本当とは限らない。聞いたことは、もっと怪しいわ。
と言ったのでした。

“百聞は一見にしかず”とも言いますが、
実際に見えていることでも、真実は判らないこともありますね。

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<第1シリーズ>
第4話「うわさの恋人」(The Materializing of Duncan McTavish)より


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「赤毛のアン」への旅 (2)

「3か月トピック英会話」の新シリーズ、昨夜の「赤毛のアンの国」見ましたよ。
美しいプリンス・エドワード島の景色、小説のグリーン・ゲイブルズを再現した家、
(この建物は、以前、焼失してしまったのですよね。)
少女とは言えなくても、風景に溶け込んだ二人の美しい女性…

一転して、スタジオ…現実に引き戻されたみたいでガッカリしました。
そうだった、これは「英会話」の番組だったと…
本来の趣旨を忘れていましたよ。

ところで、松坂慶子さんが、
原作名が「Anne og Green Gables」ということを、
「今回知りました。」と話していましたが、信じられませんね。

小学校の頃から「赤毛のアン」の大ファンだった人が、
知らないはずは無いと思いましたね。

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深紅のドレス

“聖・バレンタインの日”のダンスパーティーで、
フェリシティが着てい豪華なドレスは、
第47話「フェリックスのお手柄」の中で、披露されたものです。

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「開拓の日の集い」、ガスにエスコートされて現れたフェリシティに、
会場にいた一同はビックリ…
(仕事中のガスは、長い前掛けをしていました。)

見違える程の大人っぽさもさることながら、
フェリシティのドレスが、キャンベル夫人のドレスと同じだったから…

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種を明かせば、キャンベル夫人のドレスの刺繍を真似して、
フェリシティが刺繍をしたのです。
(怒らなかったキャンベル夫人は、寛大な女性ですね。)

豪華なドレスは、確かに素晴らしかったけれど、
着替える前の、白いブラウスと、ピンクのスカートの方が、
フェリシティには似合っていたと思いました。

<第4シリーズ>
第47話「フェリックスのお手柄」(Heirs and Graces)より

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「いのちの声が聞こえますか」

30日放送のETV特集は、
「いのちの声が聞こえますか~高史明・生と死の旅~」でした。
録画はしましたが、時間の都合でまだ見ていません。

作家の高 史明(コ・サミョン)さんは、現在74歳。
息子の岡真史さんは、わずか12歳で、時を止めてしまったのでした。

あれから、もう、33年も経ってしまったなんて、月日の経つのは早いですね。
岡 真史(おか まさふみ)さんが遺した詩の数々は、ご両親の手によって、
『ぼくは12歳 岡 真史詩集』(高 史明・岡百合子編 筑摩書房)になりました。

今も私の本棚にあります。

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岡 真史詩集『ぼくは12歳』
高 史明・岡百合子編 (筑摩書房)

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