『男はつらいよ』シリーズ (2)
48作続いた『男はつらいよ』シリーズですが、
私が見た中で面白かったのは、第2作目の『続・男はつらいよ』ですね。
寅さんと、母親のお菊さん(ミヤコ蝶々さん)とのやり取りが、可笑しかったです。
寅さんのマドンナの代表格と言えば、リリーさん(浅丘ルリ子さん)でしょうが、
私が好きなのは、第10作『寅次郎夢枕』(1972)の千代さん(八千草薫さん)です。
リリーさんが寅さんと同類の女性なら、
千代さんは正反対のタイプで、穏やかで温かい雰囲気の女性。
幼馴染みで、気心も知れていて、しかも、この時の寅さんは、
片思いじゃなかったですから、結婚すれば良かったのに、と思いましたね。
第28作『寅次郎紙風船』(1981)での光枝さん(音無美紀子さん)も好きでした。
光枝さんの考え方に、共感出来ましたから…
そうそう、忘れてはいけないのが、
第9作『柴又慕情』(1972)と、第13作『寅次郎恋やつれ』(1974)でのマドンナ、
いかにも高嶺の花と言った感じの、歌子さん(吉永小百合さん)ですね。
2年後なのに、別人のようにスリムになっていて驚きました。
素敵なマドンナは、他にも大勢いました。
寅さんのおいちゃん(車 竜造)役は3人いましたね。
初代(1~8)の森川信さん、二代目(9~13)の松村達雄さん、
三代目(14~48)の下條正己さんで、それぞれ違った良さがありました。
可笑しさから言えば、森川信さんですが、
不肖の息子(甥ですが)を心配しているところでは、下條正己さんが断トツでした。
満男くんも複数いました。
さくらさん(倍賞千恵子さん)が憤慨していたけれど、
私は、吉岡秀隆さんより、
みんなから“寅さんに似ている”と言われていた中村はやとさんが良かったです。
寅さんに似ていたし、素朴で可愛らしかったから…
でも、博(前田吟さん)とさくらの息子としては、吉岡さんの方が合っていましたが…
「男はつらいよ」…「女もつらいよ」ですよ。
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